あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

のと鉄道NT100形NT127、NT800形NT801, 802/穴水駅

2016-09-07 | 石川県
北陸遠征から3ヶ月も経っているのに、まだ巡った物件のうち半分程度しか紹介することが出来ていません…いい加減焦らないと、と思う今日この頃。
と言う訳で、今回も北陸遠征で出会った車両をご紹介したいと思います。



現在はのと鉄道の終着駅となっている穴水駅。広大な駅構内には、車両基地も備えています。七尾線の穴水~輪島間、そして能登線が廃止されるまでは、両線の分岐するターミナルとして機能していた当駅ですが、当日は人も少なく、寂しげな改札口が印象的でした。
そんな穴水駅の現在は使われていない0番線に、今回ご紹介する車両たちは、静かに佇んでいます。



入場券を購入し、改札口を抜け、1番線を進むこと数十m、頭端式のホームが見えてきます。そしてそこには、3両の車両が連なっています。
まず手前側の2両、見た目からしてデラックスなこの編成は、急行「のと恋路号」に使用されていたNT800形NT801, 802です。
1988年の転換時から運行を開始した「のと恋路号」の専用車として2両が製造されましたが、2002年に「のと恋路号」が廃止となったために団体専用車両へと転用され、2005年の能登線廃止と共に廃車となり、現在は当地にて保存されています。
どうやら待合室としても利用されている様で、訪問時は車内に立ち入ることができ、冷房も効いていました。



続いて3両目、こちらはかつて主力として活躍したNT100形の残党、NT127です。能登線、そして七尾線の転換時に合わせて26両が製造されたNT100形ですが、エンジンが稼働する状態で残っているのは同車のみだとか。
このNT127は1998年に車内が畳敷きへと改装されており、「やすらぎ」と言う愛称も付けられています。現在は団体客用の待合室となっている様でした。

3両共前回整備時に塗装が現役時よりも明るいものへと変更されました。色味を見るに、現在活躍しているNT200形に使われる塗料を使った…と言ったところでしょうか。

ホームからだと上手く全体を記録できないため、改札を出て駅外からも撮影。



こうして見てみると、現在でも綺麗に維持されていることがよく分かります。しかしながら、固定された室外機が、この車両が既に役目を終えていると言う事実を無言で突きつけて来ました。。。



エンジンが稼働状態にあるNT127も、状態は良さそうでした。稼動状態にある同車、果たして今後動く機会はあるのか。

列車が到着すると、たまにホームの片隅のこれらの車両たちに会いに来る人たちがおり、余生を過ごす車両たちと共に、ゆったりとした時間を送っている様でした。

〈物件データ〉
設置場所:石川県穴水町 のと鉄道七尾線穴水駅構内
公開時間:駅の営業時間と同じ(車内開放時間は不明)

撮影データ:2016年6月12日11時半頃

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