田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

アレクサンドリア

2011年05月14日 23時30分50秒 | 日記

ネタバレあり

 

 

悲しいですね、古代、希有な図書館を持ち、学問が盛んだったアレクサンドリア。台頭してきたキリスト教徒にすべてを焼かれ、奪われ、そして主人公の女教師は「女のくせに学問を教えていた」という理由で殺されてしまうのですから。

宗教って、人が幸せになるためのものじゃないんですか?信じることにより、心の安穏を得られるものではないのですか?

イエス様は「従わないものは殺せ」などとおっしゃったのですか?そんな指導を?

そんなことはないはずです。「女はつき従うものであって、女の分際で学問を教えるようなことがあってはならない」と”聖書に書いてある”と偉い牧師様はおっしゃってましたが、そんなことが本当に?それって、解釈する人の問題じゃないの?

宗教どうしで「どちらの神様が正しい」とか「偉い」とか、そんなことで争うことが正しいと説いた人などいるの?

そういう争いは今でも起きていると思うけれど、とっても悲しい。幸せになるための信心が、人を殺す理由になりうるなんて。

いつの時代も宗教は組織力を求める。自分たちが大きく、強くなるために。まるで政党のよう。純粋に学問だけを求めても、弟子がたくさんになり、影響力が大きくなると排除される。

知識の結晶であった図書館を焼くなんて・・・。自分たちは進歩しなくていいのかな。「そんな間違った知識はなくとも、自分たちはやってゆける」と思っているのかな。そうかもね。

なんだか悲しくて虚しくて・・・人間って業の深い生き物なんですね。

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