凍った世界を救うのは——真実の愛。
ふたりの心はひとつだった。姉エルサが“秘密の力”に目覚めるまでは…。
運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ──触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つ姉エルサは、妹アナを傷つけることを恐れ、幼い頃から自分の世界に閉じこもって暮らしていた。
美しく成長したエルサは新女王として戴冠式に臨むが、力を制御できずに真夏の王国を冬に変えてしまう。
城から逃亡した彼女は、生まれて初めて禁断の力を思うがまま解き放ち、雪と氷を自由自在に操り、冬の王国を作り出す。
愛する者を守るため本当の自分を隠して生きてきたエルサは、“雪の女王”となることで生きる喜びと自由を手に入れたのだ。
一方、妹を守るために姉が払ってきた犠牲と愛の深さを知ったアナは、エルサと王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。アナの思いは凍った心をとかし、凍った世界を救うことができるのか?そして、すべての鍵を握る“真実の愛”とは…?(Disney.jpより)
いやはや、おもしろかったですね。画が美しいのは言うまでもないとして、物語も一歩進んだものになっているように思います。私、個人的にはアンデルセンの「雪の女王」はよく知らないのですが、チラシによるとディズニー独自のアレンジを加えてあるとか。なるほど。
美しい姉妹は、小さな頃から仲よしこよし。優しい両親(王様とお妃さま)に愛され、何不自由なく育ちます。ただ、姉のエルサには特殊な力があったのです。触れるものすべてを氷に変えてしまう・・・そして、エルサには自分の力をコントロールするすべがなかったのです。それゆえ、愛する妹を傷つけてしまったことも。
仕方なく二人を隔離する両親。エルサには、自分の力を御することができるまで、なるべく人前に出ないように諭します。どうすることもできない二人。
そうこうしているうちに、王と妃は事故に遭い早世してしまいます。そしてその5年後、姉のエルサは王位に就くこととなります。
しかしやっぱりコントロールできなかった・・・。せっかくの戴冠式で人々を驚かせ、傷つけてしまったエルサは森の奥深く逃げ込んでしまいます。しかし、そこで氷の城を作り自分の居場所を確保した彼女は、「これでいい、これでいいのよ」と納得します。
しかし!納得できないのは妹のアナ。なんとしても愛する姉と一緒にいたかったアナは、今度は諦めません。姉のため、自分のために森へと分け入って行くのです。
姉の戴冠パーティではそれらしい王子とも知り合い、「これが愛かも」。しかし、森に分け入るについては、トナカイとそりを携えた男と同行することになり、どちらもそれらしい。見ている私達観客は、「う~ん、どちらが本当の愛の王子様かしら」な~んて妄想を膨らませたりするのです(笑)。
そして、クライマックスでは姉の力により、ふいに魔力にかかってしまうアナ。「愛する人のキスでしか助からない」などと予言され、「えぇ~今どき~」と、少ししらけながら見ていると!見事に裏切られます。この裏切り(笑)が素晴らしい!
活発なお姫様はもはや定番。ついこのまえの「スノーホワイト」ととも引けは取りません。しかし、活発でおてんばなだけではただの女の子。強く信じること、愛すること。これが大事なのですね。
観客も一杯でした。当たり前ですが、歌も素晴らしい。アニメもここまでいくと、本当に見応えがありますね。