あわ@そら

【阿波】の【空】ちゅうんは、徳島の西のほうのことじゃよ。

そこまでいって委員会-20110807

2011年08月09日 | テレビ番組

今週の委員会は久しぶりに面白かった。
外国人3名のゲストを迎えて、広島長崎の原爆投下に対する歴史的見解、米国主導で草案された憲法の問題、大東亜戦争の日米の歴史観、日本の自虐的歴史観がテーマでした。

これらの問題については立場が違えば意見も違うと思うので結論は出ないのでしょうが、いろいろな意見を聞くということ自体が「そういう考え方もあるんだな」と考えさせられました。

たとえ答えはでないとしても、終戦から66年たった今でもこうし毎年夏が近づくと、戦争について話し合う機会をもつということ自体が大切なことなのでしょう。

戦中に生きた人達もあと10年もすればほとんどいなくなってしまい、語り部がいなくなってしまうと説得力が薄くなってしまうかもしれません。
戦争の体験をひきつぎ次世代に語り継いでいくことはとても大切な事に思います。

番組中でココロに残ったのは三宅先生の発言で、「戦争に負けてよかったことがある。それは軍人政治を終わらせることができ事だ。」というものでした。
日露戦争までの軍人は大局をみる目があり、剛柔あわせて対処できる柔軟性をもっていた。それは日露戦争において国力の差があり、長期戦になれば勝ち目はないので、戦局が優勢なうちに米国に仲裁役に画策するなどに現れている。
しかし、大東亜戦争時には軍は硬直化した組織の中で柔軟な人材が排除され、あげくには精神論で勝利することができるなどという思想がまかりとおるようになってしまった。それらの軍人政治をすべて終われせることができたのは米国のおかげだ。という主旨の発言でした。

私が気になったのは「組織の硬直化」という問題で、これは今の官僚政治にもあてはまると思います。
戦後66年間の政治システムが硬直化して言葉狩りばかりやっているようではこれからの時代においていかれる危機感が非常におおきく感じています。
これをいかにして変革するのか?
場合によっては法律改正、憲法改正まで踏み込んでいかなくてはならない時期なのではないかと思います。

最近、坂本竜馬らが活躍した幕末がブームですが、実は今の日本はあの時と良く似た状況なのだなと思ってみると納得できることが多々あります。
そうみると、100年に一度の大きな転換点にさしかかっているのではないでしょうか。こんなときこそ目の前の問題より何十年後の日本を見据えた政治変革が必要なのだと思います。
ある意味大きな理想を掲げることのできる大風呂敷、豪胆な政治家が求められているのでしょうか。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿