フードジャーナリスト『向笠千恵子』さんの最新作
~食の街道を行く~料理本のアカデミー賞
グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞を読み始めた。
以前NHKラジオに生出演された時たまたま車で聞いた内容も
含まれている。
向笠さんは食の取材で日本の各県に20回以上訪問し個々の
郷土料理や食材には詳しいが点を繋げたら食の流れを線や面として
とらえられないか・・・と食べ物の名前から付いた街道に目を付けられた。
鯖街道、ぶり街道、塩、あわび、昆布、醤油、・・・・と綴られている。
目下私は醤油街道を読んでいる所だが、偶然紀州御三家の一つ
醤油と味噌の発祥地である湯浅の角長を頂き、熱っぽくなった。
醤油は本来発酵食品なのに現代は醤油もどきが多く脱脂加工大豆や
アミノ酸醤油でしかも年々そちらの売り上げが伸びているそうだ。
現代のように交通手段のなかった時代、人の手を経て名産が運ばれ
文化まで形成している。
私も調味料好きが高じて酢、砂糖、醤油、塩、油色んな銘柄を持っているが
湯浅醤油は切れがありすっきり澄んだ味わいだ。
まぐろの刺身が更に美味しくなり旨みを感じた。
紀伊半島から千葉、銚子や野田に繋がる醤油街道。
読み進む内、食のルーツと旅心も繋がっていく。