江馬直の創作奮闘記

やっとこさ無職ではなくなった創作家、
江馬直の日常を綴るブログです。

但だ虚しく三十六載を過ぐ。

2017-10-10 01:24:02 | 日記
とうとう干支が三廻りしてしまった。

禿げあがると思っていた頭髪はなお鬱蒼と生い茂ってはいるが、各所に白髪が目立ち始めた。

空しく春秋を経過するばかりで、一向に成長も進歩もしていないことを恥じるのみである。

あとどのぐらいの期間が己に遺されているか判然としないが、牛の歩みを続けるしかないのだろう。


ついでに言えば、「復権」を果たしてから丸一年が過ぎてしまった。

こちらの方はすこぶる(?)順調である。

「本当にやりたいこと」ではなかったはずなのに、どうやら心底向いているらしい。

様々な感情を呑みこんで、当座はこの生き方を続けるほか無いようである。


帰宅すると、漢籍を繙くことが多くなった。

原点回帰しようとしているのかもしれないし、特に意味は無いのかもしれない。

だが、無心に史書と向き合う時、従来には無かった形容し難い感慨を催すようになった。

これが年を取ったということなのだろうか。


十代の頃から、ただ漠然と「焦りのようなもの」を感じていた。

何に焦っているのかも判らないまま、ただただ焦っていた。

が、最近それが急速に薄らいできている。

無理をしなくなった、ということなのかもしれない。


震災の年から丸五年、忍耐を強いられることのみ多かったが、それが案外今の「余裕」のようなものに転化しているのかもしれない。

「待つこと」を苦痛に思わなくなっている。

己の人生で最も無意味に雌伏した五年という期間が、ここにきて奇妙な熟成を生じ始めた、ということなのだろうか。

「禍福は糾える縄の如し」とはよく言ったものである。


といって、慢心は禁物であろう。

こういう時に盛大にしくじりを起こすのが、私という人間である。


驕らず急がず、己が真にやり遂げたいと思うことを目指すのみである。

……さしあたり、蒐集した遼夏金元史の史書群を地道に読破していこうか。
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