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「やまんば山のモッコたち」

2006-06-21 | 児童書
この間の講演会で買った本。富安さんのデビュー作です☆

富安 陽子, 降矢 奈々 / 福音館書店(2000/11)
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 <目次>
冬語り/柏林/山からの贈り物/やまんば山の春/ガタロ沼の水曜日/やまんば山の夏/やまんば餅/星の夜祭り

8編からなる連作短編集。背高のっぽの山姥とその娘・まゆを中心に、河童や天狗、雪女など、モッコと呼ばれる不思議な生き物がたくさん登場します。

このモッコたちが暮らしているのは、人間が立ち入れない山姥山というところ。しかし、ときどき山姥山の入り口がぽっかり開くときがあります。「冬語り」では、啓太という男の子がやまかがちに案内され、山姥山へやってきます。そこで、山姥の娘・まゆと出会い、二人は友達に。啓太はまゆを呼べる竹笛をもらい、その後も山姥山に訪れます。山姥の方が啓太のもとへやってくることもあり、人間と山姥が身近な場所に住んでいることがわかります。

この物語には、山姥の暮らしがとても丁寧に描かれて、面白いです!例えば、「柏林」では冬の間、柏林の木の洞を冷蔵庫として使う様子が描かれています。そこには、山姥が作ったお酒やジャム、干した魚や木の実などがいっぱいつまっていて、それを味見するまゆがとても幸せそうですっ。「やまんば山の春」では、春を迎えたまゆたちが逢魔ヶ辻の何でも屋へ買い出しに行く様子、「やまんば山の夏」ではお洗濯をする様子など、人間の暮らしとちょっと違う生活が楽しく描かれています〜。

また、お話に出てくる食べ物も細かく描かれて、すごく美味しそう☆山姥が人間のおばあさんに教わったという、おなかが極楽になる揚げコロ餅や、冬眠から目覚める山の仲間たちに作った大きなおなべいっぱいの山姥汁、まゆの誕生日に焼いた世界一大きなケーキなどなど。「やまんば餅」では、ヨモギやカヤの実、あんこが入ったふかふかのお餅を、とても楽しそうに作っていますよっ。

山姥というと昔話の怖いイメージがあるのですが、富安さんは人間と同じように無邪気でたわいもない妖怪だと言います。ここに出てくるまゆは、無邪気で元気いっぱいの山姥。降矢奈々さんがとても素敵な絵をつけていて、本当に可愛らしいです。関西弁を話すところも、温かさが感じられて好きです。「まゆとおに」という絵本も出ていて、カラーで迫力のあるイラストを見ることができます。


富安さんは最近、注目されている作家なのですが、デビューは1986年とかなり前(このお話は大学生の頃に書かれたものだそうで、その才能にびっくりさせられます)。子どもの頃に出会えたはずなのにと思うと、ちょっと残念だな。でも、今でも十分楽しんでます。他にもオススメの作品がいっぱいあるので、また是非紹介したいと思います〜。
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2 コメント

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Unknown (トモ)
2006-08-09 22:42:31
ユーリさんはじめまして。トラックバックありがとうございます。
最近ブログをなかなか更新できず、気が付かないでいました。
富安陽子さんの本、とても素敵ですよね。何度読んでも、初めて
読んだようにわくわくします。また時々おじゃましますね。では!
トモさんへ。 (ユーリ)
2006-08-10 00:06:09
コメント、ありがとうございます

私も富安さんの作品が大好きで、このブログでも何度か取り上げさせてもらいました。まだまだ紹介していくと思うので、また是非いらして下さい☆

私もまたお邪魔させてもらいます

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