がんばれナラの木

震災にあわれた東北地方の皆様を力づけたくて
The Oak Treeを地方ことばに訳すことを始めました

ナラの木 岩手県水沢版

2011年09月28日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 岩手県・水沢版 冨田祐一さん訳 2012.6.2



だんがだんがどまんつ強ぇ風ぁ吹いだった
真っ昼間っからずーと夜っぴで
ナラの木の葉っぱばみんな吹っ飛ばし
枝ばばっつぁばっつぁど揺がし
木の皮もビリビリッと引っぱがす位ぇでぁんした

何たらやぁナラの木ぁ素ッ裸になっつまった
だども、地面さ真っつぐに立ってらった
ほがの木だハァみんなぶっ倒れでしまったっけ

吹ぎくたぶれですまった風はハァ
呆れけぇって言ったったのス
「ナラの木よォ、なすてまだ立ってぇられんだべ?」

したれば、ナラの木ぁしゃんとして言ったっけ
「あんだハ、俺ぁの枝ッコ折るごども
葉っぱどいう葉っぱば全部吹っ飛ばすごども
枝ッコほろぐごども
俺ぁをゆっさゆっさど揺ぶるごどもでぎやすっぺ

だども俺ァにはハァこの大地さ広がる
根ッコつうものがありぁす
俺ぁが生まれだどぎがら
びゃっこづづ強ぇぐなりゃんすた
あんだハ、この根ッコさハァ、絶対ぇに触れねェべ

わがりぁすぺ
俺ぁの一番深ぇどごにあるのがこの根っこだったのス

実はハァ今日びまで
俺ぁには分がってねぇがったのス
俺ぁ自身が、どんだげ物ごどに我慢し耐えるごどでぎるのが、ってごどを」
んだども今の今、お陰さんではっきり分がりぁすた
俺ぁが思っていだよりも
俺ぁはハァ、もっともっと強ぇぐなっていだったのでがすヨ」
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ナラの木 宮城県唐桑版

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
畠山信さんの友人訳 2011.10.28
宮城県唐桑版 



なんだもねぇ風ば吹いだどよ
昼だり夜だり
ナラの木の葉っぱば さっぱど吹っ飛ばし
枝こばあったげ 揺らして
木の皮も引っぺがすほどだっつぁ
しまいにナラの木はだがになったどよ
そんでも土(つぢ)さ しっかど立っておりした
よその木ば さっぱど倒れでだども
うざねはいだ風ば
しかだなぐなって言ったど
「ナラの木、なしてまだ立ってられんのっさ」

ナラの木ば言ったど
「あんだば おれの枝こ折るごども
さっぱど葉っぱ吹っ飛ばすこども
枝こゆすっこどもできっぺよ
んでも おらさば土(つぢ)さ広がった
根っこあんのっさ。
生まれでがら すこっつず強ぐなったのっさ
あんだば なじょしてもこの根っこちょせねぇべよ

わがるすぺ
根っこばおらの一番深けどごなのっさ
そんだべ おら今日まで
なんぼも分がってねがった
おらなんぼばり苦労でぎんのが

んだけんと 今分がりした
思ってだより
ずっと強ぐなったのっさ

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ナラの木 石巻

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 石巻版 新沼慎二さん訳

風っこ なんぼつえがったんだべ
日ながも夜ながも びゅーびゅーど吹いで
ナラの木だら 葉っぱ吹っとばされで
枝っこ ばぎばぎど 折れで
木の皮まで ひっぺがされっかど 思うくれだった。

んだべす ナラの木 ぼろぼろになってすまって
そんでも ずめんさ けっぱって 立ってだんだど
ほがの木っこら みんなぶったおれですまってもよ。

風っこ あ~こぇ~って ねぇあげで 言ったんだど
「ナラの木 おめぇ なんでまだ立ってられんのや?」
ナラの木 言ったど
「おめぇは、おらの枝っこ折っこども 葉っぱ吹っ飛ばすごども
枝っこゆすっこども おらをひんまげっこどもでぎっすぺ。
んだげっと、おらには つぢんながさ伸ばすた 根っこがあったんだ。
おら、生まれだどぎがら ちょごっとずづ 伸ばすてだんだもの。

おめぇは、おらの根っこは ぜってえ ちょせねのっちゃ。
わがったすぺ、根っこが おらのいぢばんでえじなどごなのっしゃ。
おしょすぃげっと おらも今日まで よぐわがんねがったんだ。
おらが どんだげのごどさ いずっこ張れんのが。
んだげっど、ありがでぇごど。
おら いまごろわがったのっちゃ。
おらぁ、おらが思ってだより、ず~っと、つえぐなってらんだなぁって。」

2015.4.30
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ナラの木 仙台

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
佐山暢一さん訳、社団法人仙台市シルバー人材センター会員一同監修、仙台版     



ずいぶんと強い風が吹いだっちゃ
昼間(しんま)どなく夜中(よなが)どなく
ナラの木(ち)のみんな葉っぱばふっと飛ばす
枝(いだ)っこをびゅんびゅんと揺らがすて
木(ち)の皮もひきはがすんではねいがとおもった
ついぬナラの木(ち)はすっぱだかになってすまった
そんでも地面(ずめん)さすっかり立っていだっちゃ
ほがの木(ち)はぜんぶ倒れてすまった
つかれてすまった風は
あぎらめで言ったっちゃ
「ナラの木(ち)よ、どうすてまだ立っていられんのしゃ?」
ナラの木(ち)は言ったつちゃ
「あんだはおればの枝(いだ)っこをへしょるごども
ぜんぶの葉っぱばをふっと飛ばすごども
枝(いだ)っこを揺らすごども
おればをゆさゆさと揺するごどもでぎっちゃ
んでも おれぬは土(つづ)さ広がる
根っこがあるす
おらが生まれた時(とじ)から
少すずつ強くなるすた
あんだはこの根っこさ決すて さわれねっちゃ
わがんべ
根っこはおれの一番(いずばん)深げいどころっしゃ
実(ずづ)は本日(ほんずつ)まで
おれはそんごとがよくわがんねでいだっちゃ
おれ自信(ずすん)がどんだけかがまんでじるがを
んでも、今すがたおかげでわかりすた
おれが知(す)っていたよりも
おれはずっと強くなったのしゃ」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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楢の木 庄内

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
楢の木
佐藤さん訳, 庄内版 2011.3.30    


すごぐ強え風が吹いだ
昼間も夜ん間も
楢の木の葉っぱどご んな吹っ飛ばし
枝どご びゅんびゅんど揺らし
木の皮も引ぎはがすほどだった
ついに楢の木は丸はだが なてしまた
それでも地面さしっかり立ったけど
ほがの木はみんな倒れでしまた
すっかりくたびっでしまた風は
あぎらめで言うた
「楢、なしてまだ立てらいんなだ?」
楢は言うた
「オメはオレの枝折っごども
葉っぱどご んな吹っ飛ばすごども
枝どご 揺らすごどもでぎる
でもオレさは大地さ広がる
根っこがある
オレが生まっだどぎがら
少しずつ強えぐなた
オメはこの根っこさ決してさわらんね
わがんでろ
根っこはオレのいぢばん深っけ部分だなだ
実は今日まで
オレはよっくわがてねがった
自分自身がどったげものごどさ耐えらいっがどご
んでも今ありがでごどに
わがた
自分が知ってだよりも
オレは強ぐなたなだ


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 山形県村山

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木  
鈴木尚さん訳、山形県村山地方版   


まず まんず たいした 強い風ふいだもんだ
昼も夜もなぐ ふいだんだ
ナラの木の葉っぱ ぜんぶ ぶっ飛んでよ
木の皮までひっぱがされるぐらいなんだっけ
しまいにはよ ナラの木 はだがだべっちゃ
ほんでもよ 地面さぁちゃんとたってだんだぁ
んだげんと ほがの木は みなた倒れだんだ
くたびっではぁ こわくて 風が あぎらめで ゆったど
「ナラの木・・・おまえ なして立ってられるんだ?」
ナラの木 ゆたんだど
「おまえは 俺ば わさわさ ゆすたり 
枝揺らして折ったりでぎんべ
んだげんとも 俺には地面の下さ張った根っこあるんだ
俺は んまっだどぎがら 
ちょぺっとずづだげんと 強ぐなってきたんだ
おまえはよ 俺の根っこは 絶対ちょさんねんだ 
わがんべぇ
根っこは 俺のいじばん 深いどごさあるんだ
俺もよ ほんとは今日まで よぐわがんねがったんだ
自分自身が どのぐらいのごどさ 耐えられっか
いだげんとも ようやぐ わがったんだ
自分でおもてだよりよ うんと強ぐなってだんだなぁって」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 山形県置賜

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
今野和子さん訳、山形県置賜叶水版2011.4.5   


何だってつーよい風、吹いたもんだ
昼間も夜もずーっとやぁ
ナラのぎの葉っぱ みんな吹っ飛ばして
おっきな枝ばも ぼきんぼきんと折っしょり
木の皮も引っぱがし
樹 裸にしてしまったなやぁ
ほがの樹は みんなぶっ倒っだなに
ナラのぎは ちゃぁんと立ってだど
くたびってしまった風 あぎらめて言ったど
「ナラの木や、なしておまえ立っていられんなだ?」
ナラのぎ 言ったけど
おめ おら枝ば折っしょっこども
葉っぱみんな吹っ飛ばして 
大枝ば揺すっこともされる
ほだども おら 土の中さ伸ばした根っこ持った
おれ生まっだどぎから 
ちっとずつ強ぐなってきた根っこやぁ
おまえはその根っこさは決して何にもさんね
わがっべぁー
根っこは おれのいっち番深いものだごで
おれ今までわがってねがった
おれ どれくらい我慢されっか
今わがった おまえのおかげで
思ってだなよっか 
おれずっとずっと強いなだ


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 福島県・会津1

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
楢の木 
後藤ななさん訳:会津版 2011.3.30    


すんげえ強(つえ)え風が吹いた
昼間も夜も
楢の木の葉っぱさ 吹き飛ばし
枝さ びゅんびゅん揺らして
木の皮だって 引っぺがすほどだった
そんじ楢の木は丸裸さなっちまった
んだげんじょ 地面にしっかりと立ってたんだと
ほかの木はみんな倒れっちまった
くたびっちゃ風は
あきらめて言ったんだと
「楢の木 なじょして まだ立っていられんだい?」
楢の木は言ったんだと
「お前(め)えさんは、おらの枝を折るごども
みな葉っぱを吹き飛ばすごども
枝も おらも 揺らすごどもできる
んだけんじょも おらには大地に張った
根っこがあんだ
おらが生まっちゃどきから
少しずつ強(つえ)くなった
お前(め)えさんは、おらの根っこさ、絶対(ぜってえ)さわらんに
わかっがい
根っこは おらの一番深(ふけ)えとごなんだ
本当は 今日まで
おらは よくわかってねがった
おら自身が どんだけ ものごとさ耐えられんのが
んだげんじょ お前(め)えさんのおかげで
気付がしてもらったんだ
おらが知ってたよりも
おらは強(つえ)えんだと」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 福島県・会津2

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 福島県・会津版  河原田ヤスケさん訳 2012.6.2



すんげい強えい風が吹いだんだなし
昼間も夜も
ナラの木の葉っぱ まるごど吹っ飛ばし
枝をびゅんびゅんど揺らして
木の皮も引っぺがえすほどだった。
そんじナラの木は まっぱだかになっつまった
んだげんじょも 地面にどっかりど立ってたんだど
ほがの木はみんな倒れっつまったげんじょもな
くたびっちゃ風は
あぎらめで言ったんだど
「おめ、ナラの木、なじょして まだ立ってられんだい?」
ナラの木は言ったんだど
「お前(めい)さんは おらの枝を折っちまうごども
いっぺいの葉っぱを吹ぎとばすごども
枝どが おらをゆらしたりすっごども出来んべい
んだげんじょ おらには大地に張った
根っこがあんだ
おらが生まっちゃどぎがら
ちょこっとづづ強(つえ)ぐなったんだ
んだがら お前(めい)さんは おらの根っこ絶対(ぜってい)さわらんに
わがっかい
根っこは おらの一番深えいどごだがらだ
本当は今日まで
おらは よぐわがってねがった
おら自身が どんだげ ものごどに耐えられっかをなし
んだげんじょ やっとお前(めい)さんのおかげで
気付(きづ)がしてもらっただし
おらが おらを知ってだよりも
おらは強(つえ)いんだっつうごどを」
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ナラの木 福島県中通り

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木  
福島県中通り版(伊達市保原町)   


すげぇ つえ 風がふいだんだっけ
昼だげでなくて夜だげでなくて
楢の木の 全部の 葉っぱを吹きとばしっちまって
枝を音(おど)がなるくれ 揺らして
木の皮も ひっぺがしっちまうくれだった
ほしたら 楢の木は 皮がなぐなっちまった
だげんちょ 地面さ しっかり 立っていだんだって
ほがの木はみんな 倒れっちまった
すっかりがおった* 風は  
あぎらめて 言ったんだっけ
「楢の木、おめは、なじょして まだ立ってられんだ」
楢の木は言ったんだっけ
「おめは、わたしの 枝を 折っこども
ぜんぶの 葉っぱを吹き飛ばしっちまうこども
枝を揺すっこども
わたしを ゆさゆさ 揺すっこども でぎる
だげんちょ わたしは 生まっちゃとぎから
ちっとずつ つえぐ なったんだ
おめには この根っこさ ぜったい さわらんに
わがるべ
根っこは わだしの いぢばん 深いとごなんだ
じつは今日まで わだしは よっくわがってねがった
わだしが どんだげ ものごどさ たえられっかを
んだげんちょ 今 うれしいことに わがった
わたしが 知ってたよりも
わたしは 強くなっていだんだね」


*がおる=つかれる、体調が悪い

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 福島県浜通り版

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
長谷川美代子さん訳, 福島県浜通り版2011.4.4   


なんだって強い風が吹いだんだわ
昼も夜もなぐなぁ
ナラの葉っぱ全部吹っ飛ばしてぇ
枝ぁ びゅんびゅん揺らしてぇ
木ぃの皮も引っぱがすほどだったなぁ
そしたっけ ついにナラの木ぃ 丸っぱだかになっちったって
んでも地面にしっかり立っでだんだって
ほかの木ぃはみんな倒れっちゃったのにな
くたびれちった風
あきらめて言ったんだって
「ナラの木ぃ、なぁんでまだ立ってられんだ?」
ナラの木ぃは言ったって
「あんたはわだしの枝を折るこども
葉っぱを全部吹っ飛ばすこども
枝を揺らすこども
わだしをゆっさゆっさ揺するこども
でぎっと思う
んだげどわだしにはこの地面に張った根っこがあっから
わだしは生まれたどっきがら
ちっとずつ根っこ伸ばして強ぐなってったんだわ
あんたはおそらぐこの根っこには絶対さわれないべ
わがっけ?
根っこはわだしのいぢぃばん深い部分だがんね
じづは今まで
自分がどんだけものごとに耐えられっかって
自分でもよぐ分がってながったぁ
でも、今おかげでわがったぁ
自分が思ってだより
わだしはもっと強くなってだんだわ」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 いわき

2011年09月26日 | ナラの木 地方訳
がんばっぺナラの木     
早川 信夫さん訳, いわき版 2011.4.21   


やだらつぇ~風が吹いだっぺ
昼も夜もなぐ
ナラの木の葉っぱ ぜぇ~んぶ吹(ふ)っ飛(ど)ばしで
枝がしなるどこまで揺らしで
木の皮も引っぺがすほどだったんだ
しめ~にナラの木は丸はだがになっちゃんだど
んでも、ぢめんにちゃんど立ってだんだ
ほがの木はぜ~んぶ倒れだんだっで
こわぐなっだ風は
あぎらめで言ったんだど
「ナラの木よ、なんでまだ立ってんだ?」

ナラの木は言っだど
「にしゃはいっしゃの枝を折んのも
葉っぱぜ~んぶ吹(ふ)っ飛(ど)ばすごとも
枝を揺さぶんのも
いっしゃをゆさゆさ揺すぶんのもでぎっぺ

だげんちょも いっしゃには大地に張っだ
根っごがあんだぞぃ
いっしゃが生まれだばっかから
ちょっどずづ強(つえ)ぐなった
にしゃはこの根っごにはど~しでもさわれねぇベ

わがんじゃねのが
根っごはいっしゃのいぢば~ん深け~どごなんだ

ほんどはきょうまで
いっしゃもよぐわがってねがったんだけんちょも
おらがどんだげものごどにつっぱれるがを
だげんちょも、今おがげさんでわがった
おらがわがっでだよりも
いっしゃはもっど強(つえ)ぐなっだんだ」

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 茨城1

2011年09月26日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
塚本英夫さん訳, 茨城版 2011.4.5   


えがい風が吹いだっぺよ
昼も夜もよ
枝をびゅうびゅう揺らしたっぺよ
木の皮もひっぱがされっかっ、つうほどよー
んで、ナラの木は丸裸さなったっぺよ
んでも地べたにちゃーんと立ってたんだどよ
ほがの木はみんな倒れだんだど
こわぐなった風はよ
あぎらめで、ゆったど
ナラの木よ、なんでまだ立ってられんだがよ?
ナラの木はゆったっぺ
オメはオラの枝は折っかげるしよ
葉っぱぜーんぶ吹っ飛ばすごども
枝揺らすごどもよ
オラのごどゆっさゆっさ揺するごどもでぎっぺ
んだげど、オラには地べたんながに張った
根っこがあっぺよ
オラが生まれだ時がらよ
ちっとづづ、つよぐなったんだっぺな
オメはオラの根っこには決して触(さわ)れめ
わがったっぺな
根っこはオラのいぢばん深いところだっぺよ
じづは今日までは
オラはよぐわかって無がったよ
オラ自分のごと、どんだけものごどにてえられっかよ
んだげどよ、今おがげでわがったぺよ
オラが知ってだよりも
オラもっとつよぐなったんだっぺ


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 茨城2

2011年09月26日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
桜井 崇さん訳, 茨城県、県西地区版   


えがい風が吹いだっぺよぉ
昼も夜もよぉ
枝、びゅうびゅうふるがしたっぺよぉ
木の皮もひっぱがされっかっ、つぅほどよぉ
そんで、ナラの木(ぎ)は丸裸さなったっぺよぉ
そんでもよ、地べだにちゃーんと立ってだんだどよぉ
ほがの木(ぎ)はみんな倒れっちったんだど
こわぐなっだ風はよぉ
あぎらめで、ゆったんだど
「ナラの木(ぎ)ぃ、なんでまだ立ってられんだっぺ?」
ナラの木(ぎ)はゆったんだどぉ
「オメェはオラの枝は折っかげるしよぉ
ぜーんぶ葉っぱ吹っ飛ばすごども
枝ふるがすごどもよぉ
オラのごどゆっさゆっさ揺するごども
でぎっぺなぁ
んだけどオラには地べたんながに張った
根っこがあっぺよぉ
オラが生まれた時がらよぉ
ちっとづつ、強ぐなったんだっぺな
オメェはオラの根っこにはぜったいに触れめ
わがったっぺぇ?
根っこはオラのいぢばん深(ふけ)ぇところだっぺな!
ほんとはよぉ、今日までよぉ
オラはよぐわかってながったよぉ
オラがどんだけ、ものごどに、耐(て)えられってこどによぉ
そんだけどよぉ、今おかげでわがったっぺよぉ
オラが知ってだよりも
オラはつよぐなったんだっぺ!」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木、静岡相良

2011年09月25日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
市川英子さん訳, 静岡県相良版 2011.5.4


すーごい風ん吹いたっきよ
昼間っから夜までずーっと
ナラの木ん葉っぱんぜーんぶ吹きとんで
枝んビュンビュンゆさぶられて
木の皮ん挽きむけそうだっき
そんでナラの木ん はだかっぽになっちゃった
そんでも地べたにちゃーんと立ってた
他の木は みーんな風でころがっちゃった
くたびれかーった風ん
あきらめ かーって こうゆった
「あんたさー なんで まだ立っていられるだー?」
ナラの木ん こうゆって返事した
「あんた わしん枝ぁ折るのだって
ぜーんぶの葉っぱぁ吹き飛ばかすのも
枝ぁゆさぶるのだって
わしょー ゆさゆさ ゆさぶるだってできるだよ。
ほんだけーが わしにゃぁ地べたに広がってる
根っこーが あるじゃん
わしん生まれた時っから
ちーっとばかっつ つよーくなってるもんで
あんたぁ この根っこーにゃぁ ぜーったいさわれんよ。
わかるらー
根っこーって わしん いっとー深いとこにあるだもん
ふんとーは 今日まで
わしゃー よーっくは わかっちゃーいんっき 
自分が どんだけ こういうこんに頑張れーるかってこんが
ほんだけーん 今おかげでわかっただよ
わしん 知ってたより
わしゃー うーんとつよーく なったちゅーこんが」
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