里山記録 いなぎ里山

【第1部】いなぎ里山の作業記録
【第2部】75歳で農作業に再挑戦
【第3部】里山を卒業

5/26-27 無農薬か減農薬か

2013年05月27日 | 農薬等

●5/26リーダーのYさんがトマト、ジャガイモ、カボチャ、レタス等の葉物畑にアブラムシ対策の農薬を散布した。散布した時間帯は、メンバーが持ち帰る野菜を収穫した後の3時頃からでした。また、農薬の希釈は規程どおりの2000倍に薄めて使った。この濃度は、家庭で使うハエ・蚊退治用殺虫剤の約10分の1程度の濃度と推計されます。今回選んだ農薬は、基準ではの産物の出荷前日から3日前まで使える、短期間で無害化(人間には安全で、有害物質が残留しない)するものです。

●アブラムシは、カボチャに大量発生しトマトにその兆候が現れ始めています。因みに、Yさんと私の畑ではトマトにアブラムシの発生がみられています。

★先日のサツマイモ植え付け体験の時に、参加した一般会員の方から「無農薬が絶対に良いのですよね」と質問されました。無農薬生産は農家の労力・経済的負担が極端に大きく生産量も安定しません。消費者が購入価格がいくら高くても良く、生産量も安定しないので欲しい時に手に入らないことがあっても良いなら、健康のため無農薬が良いのではないでしょうか。現実的な落とし所は、安全で低価格な農産物が欲しいわけですから、すぐに無害化する農薬や化学肥料を使って、それらの使用量を必要最小限に絞った農法が、消費者にとってベストではないでしょうかと回答しました。

★里山でも減農薬・減化学肥料に取り組んでいます。

 (1)肥料は、ミネラルを含んだ魚粉、油粕、米ぬか、鶏糞等の有機肥料に少量の化成肥料を混ぜたものに、雑木林から集めた落ち葉の堆肥で4倍に薄めて使用しています。

(2)農薬は、虫害・病気の発生時に限定して、農薬の規定の濃度で規定の回数以下の頻度と収穫までの期間をおいて使っています。これは、人間が病気やけがになった時に薬を使うことと同じで、安全な用法・用量を守って使っています。

●(3)虫の天敵を活用したIPM(Integrated Pest management)農法を部分的に取り入れています。

 ナス畑の周りに、トウモロコシの仲間の「ソルゴー」を植えます。ナスが大好きなアブラムシは、もっと好きなソルゴーに集まります。そのソルゴーにはアブラムシの天敵の昆虫(テントウムシ等)が集まってアブラムシを食べてくれます。このような大事な作物を害虫から保護してくれる働きをする植物をバンカープランツと言います。残念ながら、まだこの時期ではソルゴーが大きくなっていません。

ソルゴーの苗の生育状況(5/27現在 我が家の育苗セル)>

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<庭に咲いたニンジンの花>

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<シュンギクの花>

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