「アニンちゃんは、この光景・・・・どう思う?」
「どうって?」
「あのね、一冬越えたら、川の様子が変わってる。
なんでも北海道の事業で、
川の水流を確保するための措置なんだとか。
ほら、よく見て、切り株だらけなの。」
「ここにあった木に巣作りする鳥さんたちは、どうするの?」
「人間の暮らしの安全を守るという大義名分・・・・・。
鳥たちのサンクチュアリはどうなっちゃうの?」
それにしても、木々が重なりうっそうとしていたのに
こんなに川面がみえるほど伐採されていました。
茶々は、土手で出会う一歳ハスキーアニンちゃんと、
中の川環境問題について語らい、憂うのでした。
茶々とわたし、この旧中の川と
軽川の間にはさまれた
稲積(いなづみ)公園のそばに住処があります。
ここに引っ越してきた当初は、
この川や軽川の土手のお散歩の良さを知らなかったので、
稲積公園の中をお散歩していました。
川の土手のことを知り、土手デビューしてからは、
毎日、どっちかの土手を歩いています。
去年は中の川の土手でカラスに襲われたりしましたが、
カラスはともかく、この中の川の中州の木々には、
たくさんの鳥たちが巣作りをしたり、
渡ってきた鳥が羽を休めたりと、
なにか「サンクチュアリ」めいてました。
その雰囲気を盛り上げる木々が、
バッサリとやられてて、ほんとうに驚きました。
ヤブを開くと ・・・
鳥たちの隠れ家がなくなる。
鳥たちの巣を作る場所がなくなる。
人間の目で見た 整地 は、野生の動物、
自然の植物にとって、決して 整えられる
ものではなく、ただただ失われるものに、
なってしまいますよね ・・・。
一度、失ったら、2度と取り戻せない物がある。
人間は、手を付けない という整地の方法をも、
学ぶべきなんですよね ・・・。
呼ばれていたんだそうです。
この「軽川」は、そう川の名前。
このブログで話題にした「中の川」の支流で、よく「涸れ」そうになっていたから、
「涸れ川」と呼ばれていたのが、「軽川」に変化したとか。
涸れそうになるくせに、この二つの川、よく氾濫して
多くの「水害」をだしたそうです。
このあたりで農場をもっていたヒトたちの一番の悩みが、
ズバリ水害だったようです。
そんな歴史もあってか、北海道の事業で・・・・・、
一冬で、川の風景が変わることになっていました。
やっこちゃんの思い、とても「よくわかります。
なんだかね。
開発のプロたちの仕事って、こんなことかい?って思ったよ。
アッシュの周りも、伐採伐採で
じゃんじゃか切られています。
木が育ちすぎると死角が増えるからって、
こちらは「防犯」のための伐採のようです。
樹木は、切ってしまったら
元の緑に戻るまで、何年も何年もかかるのに。
憂える茶々さんとアニンちゃん(ふたりともカワイイ)の声を
お役所の人達に届けたいよ。
安全と自然は、両立できないのかなー。
ほんとうに、もともとは、
川面がみえないくらい、
うっそうミドリが広がるはずの
木々だったの。
「防犯」のほうが、
目的としてはわかる。
「水流確保」って?
もともと、木は川面の上に繁ってるのに。
アニンちゃん、
まだウラワカク、そうとうな美人ちゃんです。
茶々もアニンちゃんも、
ころがりまわって、おいかけあってと
きっとはげしく遊びたいんだけど、
ここは土手の幅も狭いし、
土手のたもとは、それなりにクルマ走ってるし、
ぜったいに放してあげられない。
ふたりとも、不完全燃焼な表情なんですよ(笑)