公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

逆境も人生

2010-06-17 08:00:37 | 日記
「知識労働者には、いつになっても終わりが無い。文句は言ってもいつまでも働きたい。とはいえ、30のときには心躍った仕事も、50ともなれば退屈する。したがって第2の人生を設計することが必要になる」(『プロフェッショナルの条件』)

「第2の人生、第2の仕事、社会的起業家としての仕事をもつことは、社会においてリーダー的な役割を果たし、敬意を払われ、成功の機会をもつということである」(『プロフェッショナルの条件』)

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 第2の仕事と言っても、給料がもらえる仕事じゃない。
 50歳でつまらなくなるくらいなら、第1の仕事だってやめた方がいい。

 ドラッカーが心配するのはそのような倦怠ではなく、優秀な専門家の燃え尽きの事だろう。
 これはよくあること。技術屋は特にそうだが、昨今は特に専門性の磨耗、優位損失が著しい。この間まで分子生物学がもてはやされたかと思えば、ゲノム以降は、もっぱら計算科学でウェットはもういらないといわれたり、工学のアナログな実証はシミレーションに置き換わってしまったりして事業仕分けの対象になっている。

 大学で習った事は言うまでもないが、昨日までの専門の優位性があっという間に消える時代にあっては、人生の別のところに恒久的価値によって裏付けられた第2の仕事が必要かもしれない。
 それなりに優秀であればそれが趣味の範囲では我慢できないだろうが、自分の持っているメインの仕事とは違う価値を基準に置くことができれば両立もできるだろう。

 ビジネスとサイエンスの組み合わせ、ビジネスとアートの組み合わせなど考えてみてはどうだろう。大切なことはそこで飯を食ってゆくなどということはゆめゆめ思わぬこと。個人的にはアートは最終的にやってみたい分野だ。
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