二日間の鳥取県立図書館25周年記念シンポジウムに参加しました。
一番の目的は、あの藻谷浩介さんが地域活性化と図書館の役割について何を語るか、それを聞きたいというのが一番でしたが、やはり期待を裏切らない。
お題は、「地域活性化を支援する図書館」。
藻谷さんの話で一番心に響いたのは、誇りなんですね。彼は、地域活性化とは経済を含めたハード的な充実ではないだろうと。
地域活性化って、と提示したのは、①人口が減らなくなること②若者が戻ってきて子どもが生まれつづけること③誇りをもって地域を残すこと。
僕は、農業の衰退は、ひとえに農業者が農業を経済としてとらえ、日々の喜びを自分の誇りとして、子や孫に伝えなくなったことではないかと思ってきました。
そこにぴったり合いました。ただ、人口が減っちゃダメなのか?っていう思いがあります。全体や都市部で人口が減ったって、エネルギー需給の改善につながるだろうしGOODでは。
誇りを持って地域を残すため、図書館機能が必要不可欠との話を、コメンテーターや専門家があいまいな話を持ち出して不安を煽ることがいかに多いのか、事実の裏付けとしての統計数字を示しながら話してくださいました。
日本の足を引っ張る限界について、問題の本質はヒト・モノ・カネ・情報の循環・再生の不全にあると指摘し、図書館の使命は情報の循環・再生を支援することであると。
そう考えると、地域の再生には図書館は不可欠だし、いかに活用できる人を育てることができるか、そこに日本の未来を開く大きなカギの一つがありそうですね。
二日目の話は、これまた目から鱗の素晴らしい話が満載。それは、後日。
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