先週、TVの「開運・なんでも鑑定団」を見ていて驚きました。
有元利夫のA4くらいのデッサンを、土屋直鑑定士が350万円としたのです。
有元利夫(1946-1985)は、38歳の若さで亡くなった画家で、東京芸大を5回も受験して入学したそうです。
イタリアへ留学し、フレンチェで宗教画などからの影響を受け、それが画風にもあらわれているようです。
一時期広告会社勤めをしながら制作をしていましたがその後創作に専念し、安井賞・特別賞を受賞しデビューしました。
デビューして約10年間の創作活動で終わってしまった分けです。
私が最初この人の絵に遭遇したのは、1980年半ばで有田正広の「バッハの音楽の捧げもの」CDジャケットの絵でした。
一度この絵を見ると顔の印象や姿が頭から消えることがありません。ネットの画像検索で見るとこのモチーフで何十枚も描かれていました。
有元利夫の絵を使ったバロックCDのシリーズは何枚か出されていますが、有元利夫もバロック音楽を好み自ら演奏したり作曲もしたようです。
いずれにしても、このCD遭遇後有元利夫が38歳の若さで亡くなったことも知らず、その絵の相場の高額なことに驚いた訳です。
もう少しこのシリーズのCDを聴いてみたくなりました。