食とくらし~王子光照苑栄養課のメモ帳~

王子光照苑広報誌「ふれあい通信」と連動して、食とくらしにまつわるお話をお届けします

七夕とそうめん~おまけレシピ<策餅>~

2013-07-06 15:21:58 | 栄養雑学

 明日7月7日は「七夕(たなばた)」の日。全国各地で笹竹に短冊や飾りを付け軒などに飾っていますね。

 七夕は、織姫と彦星が年に一度会うことを許された日。韓国ドラマなどで取り上げられそうなラブストーリー満載のイベントです。

 明日の東京地方の天気予報は「日中は晴れ、夕方より雲が出てくるでしょう」とのこと。天の川は今年も見られず、2人がかわいそうなんて思っている心優しい少年少女諸君。ご安心あれ、雲の上は晴れているから!!なんて世迷言は置いといて、今回は七夕にそうめんを食べる習慣についてお話ししましょう。後半には、七夕にまつわるお菓子の作り方もアップしておきますので、最後までお付き合いください。 

 さて、七夕はもともと中国のお祭りごとでしたが、日本では約千年前から「そうめん」を食べる風習があったそうなのです。

 この風習は、「節句」に関係があって、7月7日も「笹の節句」五節句の一つと数えられています。因みに、3月3日「桃の節句」には(雛)あられ、5月5日(端午の節句)には柏餅を食べるのと同様の習わしのようです。

 話は戻って七夕そうめんについて、平安時代「七夕にそうめんを食べると大病にかからない(小麦は毒消しの薬として用いられていた)」「(そうめんを絹糸に見立て)機織りが上手になるように」との意味で、宮中で食べられていたものが一般に普及したと伝えらたということです。

 さっぱりとしたそうめんは食欲が減退する季節にはうってつけのメニュー。節句には旬のものを食べて邪気を払ったり無病息災を願ったりする意味があるようなのですが、これほど長い間すたれずに続いているのは、日本人の生活にぴったりと合っているからでしょう。

 また、細いうどんでもあるそうめんは、日本そばと同じく「細く長い」食べ物。こちらも織姫と彦星の伝説にからめて、恋愛の願いごとをする意味があるそうです。こうした伝統から日本乾麺協同組合連合会では、7月7日をそうめんの日と定めているとかいないとか・・・。

~七夕にまつわるお菓子のご紹介~

「策餅(さくべい)」





 うどんやそうめんの元となったものといわれている揚げ菓子です。中国では朝ごはんとしていまでも食べられているそうです。

■材料■
・小麦粉(薄力粉)…250g
・牛乳…50ml
・卵…2個
・砂糖…40g
・油…大さじ1

1.小麦粉と砂糖をボールに入れて混ぜ合わせる。

2. 別のボールに卵を割り入れ、箸でかき混ぜて牛乳を入れてさらに混ぜる。

3. (1)のボールに(2)を流し入れ、だまがなくなるまで手でよくこねる。

4. 表面が滑らかになったら油を加えて、さらにこねる。ラップをして、30分間ねかせる。

5. 生地をだいたい3等分に手でちぎる。まな板の上に、小麦粉(分量外)を薄くひき、のし棒で15cmぐらいにのばす。

6. ナイフでひも状になるように切り、手で20cmぐらいになるまで転がしながらのばす。

7. ひもの端を片方の手で押さえて、もう一方をねじっていく。

8. ひもの両端を持ち上げて、縄状にねじり合 わせる。

9. 鍋に油(分量外/適量)を入れて熱し、揚げる。浮き上がり、きつね色になってから焦げないうちに取り出す。

10. 竹串で刺し、棒に生地が付かなければでき あがり。