キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

寒いです・・・

2006年09月29日 | カミキリムシ科
最近は、朝晩の冷え込みが身に滲みて来るようになりました。
夜に晴れると、放射冷却で一気に10℃以下になってしまいます。
平年なら1ヵ月後には初雪です。
そろそろ、ストーブを点検しないと・・・。


先週の話ですが、今年最後と思われるカミキリを見つけました。
カミキリご無沙汰だったので嬉しかったです。



アトジロサビカミキリ[Pterolophia zonata]★

枯れかかった葉っぱの上でジッとしていました。




ドイカミキリ[Mimectatina divaricata]★★

ドイカミキリって小さいけど、シルエットや模様がスマートでエレガントです
ドイ様、厳しい冬を乗り越え、来年も出てきて下さいませ。




にほんブログ村 写真ブログへ

大雪山初冠雪

2006年09月24日 | トンボ目
23日に大雪山の旭岳で初冠雪を観測したそうです。
ジワジワと冬が迫って来てます。

そうなると平野部でも霜が降りるようになります。
そして大方の虫は死んでしまいます。
そうなる前に、撮りたかったトンボがいます。



ナツアカネ[Sympetrum darwinianum]★★★
ほぼ全道に分布するが、局所的。
平地や丘陵地の池や水田周辺に生息。

アキアカネに似ていますが、やや小振りで雄は全身真っ赤になります。
札幌近郊では個体数が非常に少ないトンボです。
ギリギリでしたが今年も会うことが出来ました。


憧れの虫に対面!

2006年09月23日 | 採集記・撮影記
久しぶりの更新になりました。

今週は●●方面へ出張。
仕事の合間の採集で、遂に例のゴミムシを見つけたのであります!



遠浅の浜辺。
いつもの様に流木やゴミをひっくり返えしていく。
数分後、何でもない板切れをひっくり返すと、奴はじっとうずくまっていた。



ヒョウタンゴミムシ[Scarites aterrimus]★★★
全道の海岸から見つかっているが、局所的に分布。

「いた~!ヒョウタンゴミだ~!」
一緒に出張に来ていた相方に告げると、彼も必死に探し始める。
まもなく2頭目を採集する。
「乾いた砂地が良いみたい。」そう相方に告げると、彼も板切れの下で1頭目をゲットする。
この後も続々と追加し、2人で10頭を得たのである。



板切れの上に置くと威嚇のポーズ



しばらくすると、カサカサカサと砂に潜っていく。



-夜の部


噴火湾方面に沈む太陽

昼間隠れているなら、夜は活動的なのでは?
そう思い夜の浜辺を散策。
そこには、昼間とは全く違う虫たちの社交場があった。



オサムシモドキ[Craspedonotus tibialis]★★★



ハマベオオハネカクシ[Hodropinus fossor]★★★



セアカヒラタゴミムシ[Dolichus halensis]★


他にはハマベハサミムシ、シラフヒョウタンゾウムシ、ツヤウミベハネカクシなどが、あちらこちらで歩いている。
そして、やっぱりヒョウタン君も歩いてました。





この周辺域でヒョウタンゴミムシがどのように分布しているか知りたくなった。
5日間の出張の間、早朝、昼休み、夜間と各所の砂浜に出てはゴミを引っくり返したが、他に生息しているポイントは見つからなかった。
ヒョウタンゴミムシの居た場所と居なかった場所から見えてきたもの。
それは「細かい砂」、「表面が乾いた場所」、「地面に対して平らに接しているゴミ(板やビニール袋)の下」。
恐らく、本州方面の多産する地域ではいろんな環境で見つかると思うが、局所的で個体数も少ない北海道のヒョウタンゴミを探すには上記の様な条件の場所を探すのが良いのではないかと思う。

クワガタ的で魅力的なボディ。大きさはスジクワガタのメスくらい。
そして中々見つからない難易度の高さ。
これからも、時間があれば浜辺を歩くことが多くなりそうです




今回のヒョウタンゴミ生息ポイント(風紋が現れる砂浜)




にほんブログ村 写真ブログへ

新産地発見!

2006年09月16日 | コガネムシ科など
朝晩は日増しに寒くなっている札幌です。
ほんの一ヶ月前までは、まだ暑い暑いと言っていたのに・・・。
そして甲虫も殆ど見られなくなっています。


先日、虫仲間のえさる氏から、一通のメールが来た。
「今、メクラチビゴミにはまってます。一緒に行きませんか?」と・・・。
メクラチビゴミは以前から興味があったで、本日、採集に同行させて頂きました。

えさる氏とメクラチビゴミを狙って、朝から近郊の山地に入る。
既産地はあまり奥深くない場所とのこと。
新産地を求めて、えさる氏が目を付けていた林道に入り、沢に岩が見えていれば、クワを持ってガッチャン、ガッチャン穴堀りをする。
正午を過ぎた頃、数本の沢を攻めたが二人ともメクラチビゴミを拝むことはできなかった。
また、二人とも家庭の事情で15時までに帰宅しないといけない。
諦めムードが漂う。

林道の奥に入ると、二人とも車での移動中も何気に斜め上を見上げている。
そう、会話はカミキリやゴミムシの話をしながらもヒメオオの痕跡を探している。
残り時間1時間となったところで、先日、えさる氏が見つけたと言うヒメオオの新しい食痕を見に行くことになった。えさる氏は「らしい」と言葉を使わず「ヒメの食痕」だと断言する。
新産地ヒメを探している同志なので、「絶対そうであって欲しい」と願わずに居られなかった。



某林道に入る。
林道には針葉樹の植林地が迫っており、広葉樹林帯は薄い。
また、地形は沢地形である。一般的なヒメ生態の概念は捨てた方が良さそうだ。

えさる氏が見つけた食痕の木に着く。


確かに新しい食痕。しかも、とても若いシラカンバ。
林道側からはヒメの姿は見えなかったのだが、木の裏側に周ったえさる氏は直ぐさま「ヒメオオ居ました~!カメラありますか?!」と。




おっ!




おおおおっ~!



空知産ヒメオオ。過去に2例のみ。
ヒメオオクワガタという見つけやすい種であるからこそ、この地域のラベルが珍であるという事は言うまでもない。



嬉しさを隠し切れないえさる氏。


空知管内のヒメオオについての正式な分布記録は2003年の樺戸山地(自分)、2004年の夕張山地北部(M-zoo氏)のみである。
同じ頃から空知のヒメオオを狙っていたえさる氏にとっては、今回の採集は感慨深いものがあったであろう。そんな現場に居合わせた自分も大変嬉しかった。



が、メクラチビゴミは見事にボーズ。
リベンジを誓う!



にほんブログ村 写真ブログへ

収穫の秋

2006年09月11日 | 採集記・撮影記
先週末は、畑仕事を手伝ってました。
ジャガイモや枝豆の収穫を楽しんできました。




9月9日の畑。
あまり、畑の世話をしなかったので、雑草地になってます。

種まき時はこんな感じ→5月20日



えだまめ
その日のうちに茹でて食べました。
最高でした!


かぼちゃ
小ぶりでしたが、ホクホクしてましたよ。


とうもろこし
これは、収穫にはまだ早い。



じゃがいも


軽トラに満載です。
まだ食べてませんが、出来は悪くないです。


実は5月20日に植えた、トウモロコシと枝豆は全く芽が出ませんでした。
原因は肥料過多。
6月末に種を蒔き直したのですが、収穫は出来ないと思っていました。
しかし、夏の暑さで成長が追いつき、なんとか霜が降りる前に収穫できそうです



この日の晩、収穫の喜びだけでは物足りず、夕張方面へムラサキシタバを探しに・・・



カギシロスジアオシャク[Geometra dieckmanni]★★



クワコ[Bombyx mandarina]★★



オオゴモクムシ[Harpalus capito]★★



コバネヒメギス[Chizuella bonneti]★★

他にクスサン、ヒメヤママユ、ケラ、エゾエンマコオロギ、トビケラ類などが見られましたが・・・

虫の方は収穫時期を過ぎたのかな?





にほんブログ村 写真ブログへ