ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

大人の食のたしなみ

2015-09-23 | 料理・食べ物・外食
あっ、この店

思わず足を止めてパシャリ
前にベンツが停まっているのもほぼお約束


香港のコーズウェイベイにある老舗中の老舗

香港人お旦那衆の集まる店
太平館
(※驚くなかれ1860年の創業


懐かしく思いながら写真を撮っていたら

旦那の1人がおみやを下げて店から出てきて
待機していた運転手の若い衆が飛び出てきてそれをトランクにしまい
見送りに出た黒服のマネージャーが店内に戻るところ
という、
非常に香港らしい光景に出くわしました


おみやはNZのテイクアウェイでも使っているあの白いウレタンです。
ほんの小さな包みなのに、
車内に持ち込まない
自分でしまわない
お旦那衆の証明


私なんか倒れないよう、汁がこぼれたりしないよう
しっかり膝に載せて帰っちゃいますよー
庶民の証明


運転手がドアを閉めてどこぞの豪邸にご帰宅~

863なんて、いかにも儲かりそうないい番号(笑)


この店、中は驚くほど古色蒼然としていますが、ピカピカに磨きあげられ
メニューというものはあるものの、ほとんどはその日のお勧めを聞き
それに従うのが流儀のよう。
メニューにないので価格もなく、すべては「時価」、言い値です。


香港に美味しい店は星の数ほどあり、お旦那衆もあちこち行くでしょうが
仕事と関係ない自分のためのプライベートな食事としては
こういう店が愛され続けるのでしょう。
だからこういう店の前には高級車がつきもの。
(※店を出るタイミングで運転手がクルマを回してきます)



行きつけの店を持つこと
店に勧められたら従ってみること
言われた金額を淡々と払うこと
一生通い続けること
私が思う大人の食のたのしみとは、こんなものです。


これこそが店と調理人への全幅の信頼の表われではないでしょうか?
そこまで信頼できる店や味に出会えることは、幸せなことなり。
場数を踏み、無駄金を遣い
あれこれやりつくして出会う究極の店



今、それに一番近いのが
蘇浙匯(スージョーホエ)

前回勧められた貝は美味しかった


さすがに一見さんは脱したものの、まだまだランチばかりで

あれこれ勧められるご身分にはなっていません。
時間をかけて通って、声かけてもらえるようにならなきゃ


そんな今日も行ってきました(笑)
(※これがオチかい?)



相変わらずすぎる

絶品の野菜まん


そして昼だけしか食べられない麺



この麺が神すぎて、ついついランチになってしまうという面も




庶民は庶民の道を行こう



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