先週の6月22日、一年で一番昼の長い日「夏至」を迎えました。
地球上に季節があるのは地球の自転軸が太陽の周りを回る公転軸と傾いている
ことから起こります。そしてその傾きの方向がちょうど太陽の方向に向いた時が夏至
や冬至です。私たちの住んでいる日本は北半球にあるので、北極が太陽の方に向い
た時が夏至になります。夏至の直後の日曜日のお昼、太陽はほぼ真上にありました。
気温はこれからまだまだ上がりますが実はこれからは日はどんどんと短くなって行き
ます。
夏至の日の日出は4時26分、そして日没が19時00分。昼の時間が14時間34分に
もおよびます。一方夜の時間は1年で一番短くなり9時間26分でした。ところが太陽が
沈んでもすぐに暗くはなりませんよね。それは上空の大気が日の光を反射して暫く
地上を照らしているからです。この現象を薄明と呼びますが、厳密に見た場合の薄明
を天文薄明と言い、夜は20時56分まで続き、朝は何と2時41分には既に始まってし
まいます。つまり厳密に真っ暗な時間はたった5時間45分しかありません(残念!)。
天文人間泣かせの夏至です。ただしこれからは夜の時間がどんどん長くなって来ます。
楽しみの始まりです。こんな感覚、ちょっと変でしょうかね。
今日は移動性高気圧が張り出し五月晴れの様な天気でした。真夏のような日差
しの中に中央アルプスが間近に見え、入笠牧場の緑の上にけもの道が僅かに
光って見えました。実に爽やか。
そして今週の7月1日午前9時に、3年ぶりにうるう秒が挿入されます。この日の8時は
午前8時59分60秒まであります。皆さんも時計の秒針を1秒遅らせて下さいね。パソ
コンでも少し混乱が生じるかも知れません。ご注意下さい。
こんな日差しの中、昨年植えたカンパネラがまた花を付けました。あの厳寒の冬を乗り
越えよくぞ咲いてくれました。生命の強さに脱帽です。梅雨の最中ですがこんな光景も
楽しむことが出来ます。