入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’16年「秋」 (52)

2016年10月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 晴れてこそいないが、風もない穏やかな一日だった。今年は雨ばかり降ったから、紅葉はいまいちではないかとよく聞かれるが、そうとは思わない。特にきょうのような風もない曇り空の下で、いかにも秋らしい静かな雰囲気を味わうのに、何の不足があろうか。
 
 牛が下りてしまって、牧場管理人の仕事もそれで終わるかと思われがちだが、どっこいこれから牧場の冬対策を約1か月足らずの間に済まさなければならない。
 一昨日から第4牧区の電気牧柵の支柱を一部は抜き、アルミ線は杭で地面に固定し、一部は支柱を残して上下2本張ってある線のうちの下段を上段に上げるなどの作業を行った。
 これは、雪と鹿に対する対策だが、抜いた支柱は何本づつかまとめて近くにデポし、その穴には翌年のために目印として支柱と同じぐらいの太さの木の棒を打ち込んでおく。こうしておかないと雪の多い年は、急な斜面に打った支柱は雪の移動で根本から折られてしまうし、また目印がなければ、改めて支柱を打ち込まなければならないから、これはかなり面倒な作業となる。
 2段に張ってあるアルミ線を上段に1本化するのは、それで鹿に線を切られるのを少しでも防ぐためだが、やらないよりはいいという程度で、もちろん鹿は容赦などしてくれるわけではない。
 と、まあこんふうに、この後も牧柵の補修や水対策などいろいろとあるわけで、とりあえず第4牧区はきょうで終わった。まだ第1牧区、第3牧区とあるが、きょうはそこまでにして、北原新道のずっと気になっていた悪い箇所の道普請をしてきた。



 今年2度目だが、「いい時期に来れて良かった」と、彼と彼女は喜んで帰っていった。昨夜はたった二人だけで焚火を囲んで、さぞかし思い出深い、楽しい夜を過ごすことができただろう。冬も、スノーシューズで雪の森を歩きに来ると言っていた。待ってる。
 
 今夜はここに泊まり、明日は種平小屋のご夫婦と笹平沢へ。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」及び「続・H28年度の営業案内」をご覧ください。
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