入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’16年「秋」 (22)

2016年09月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 赤羽(仮名)氏一行4名は、時代遅れの山小屋に2泊して、10時ごろ車で下っていった。雨脚がもう少し弱ければ、今の季節は是非、森の中の古道・法華道を歩いて次の宿泊地である麓の種平小屋を目指してほしかった。
 ふた組の夫婦に最も好評だったのは、例の露天風呂。惜しむらくは、あれで風呂の中から木々の枝を透かして1日遅れの中秋の名月も眺めることができたなら、その感動もさぞかし深かっただろうに。

 9月に入って10日ばかりの間に、涸沢のザイテングラートで3名の死亡事故があったことを新聞で知った。詳しい状況は分からないが、2名は滑落で、年齢は68歳、70歳、もう1名は57歳で低体温症が原因だったという。他にも8月から9月、この登山道で60歳から70歳の女性3名が滑落し、重軽傷を負ったとある。
 新聞はそこで即刻「ヘルメット着用を」と、大きな見出しを打つ。山岳防止対策協会という組織は、この箇所を「山岳ヘルメット着用推奨山域」に指定していると報じ、また県山岳高原観光課は、同じようにヘルメットの着用を呼びかけ、「年齢や天候を考え、自分の体力に合った無理のない登山を」と、いつもの注意喚起のコメントを出している。
 ヘルメット着用を言い出したのは、あまり古いことではない。車を運転する際にはシートベルトを、工事現場ではヘルメットを・・・、山でも、こういう”窮屈”なことが、安全の名のために声高に言われるようになった。しかし、そもそもヘルメットの効果は充分に検証されているのだろうか。値段もかなりする。
 メーカーが登山用品として、その商品価値に期待するのは分かる。1本の新聞記事にも、この際云々しない。しかし、推奨する側の県や協会は、そうするだけの根拠がヘルメット着用にはあるのだろうから、それを示してもらいたい。
 昨今、山岳事故に占める高齢者の割合は非常に高い。「山ガール」などという現象と同じように、中高年の登山も一種の現象ではないだろうか。若いころからやってきた人もいるだろうが、そうでない人もかないる。
 ここではっきり言わせてもらう。ザイテングラートなどで滑落死するのは、運が悪い。事故は下山時だったというから、立派に穂高の山頂には立てたのだろうに、山では中高年者ほどそういった運に見放される。3点確保もできない”ベテラン”も同じような目に合う。(つづく)

 雨脚は強まるばかりだ。これから6名が小屋に来ることになっている。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の営業案内」及び「続・H28年度の営業案内」をご覧ください。

 
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