入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「冬ごもり」 (42)

2017年02月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

「IC348」(再録) Photo by かんと氏

 じっと停滞していた自然の動きが、ためらいつつも始まったようだ。「季節は巡る」、そういう思いを感じている。夜空を賑わせていた冬の星々や星座が、舞台を譲る時が来つつある。時の運航に神妙を感じながら、去っていく季節と、やって来る季節のはざまで、想いが揺れる。しばらくは見送る余韻に浸っていようと思っていたが、迎える期待の方が優勢になっていくことをいつの間にか赦している。

 久しぶりのボイジャー1号、地球から現在どのくらいの距離を飛行しているかと、アメリカの「ジェット推進研究所(JPL)」のサイトで見てみた。宇宙空間を時速約6万キロというスピードで遠ざかりつつある探査機の、その到達距離は約206億の後に206329XXと8桁の数字が続いていた。もうすぐ打ち上げられてから40年になる。
 しかし、これだけの年数を要した距離も、光ならたった1日足らずで進む。光の速さ(259億キロ/1日)からすれば、だから大した距離ではないとみることもできる。そのように、以前に知ったかぶったことを書いた。
 ところが、JPLサイトでその数字を見ていて驚いた。数字が増えていくと思って見ていたら、下2桁の数字がものすごい速さで減少していた。ということは、遠ざかっているのではなくて、近づいていることになる。頭が混乱してきた。
 しかしそこは世界的権威のある研究所のこと、こういう読者のために「Because Earth moves around the sun faster than Voyeger 1 is traveling from Earth,・・・・」、地球が太陽を周回する速度は、ボイジャー1号が地球から遠ざかるスピードよりも速いため、1年のある時期においては地球と探査機の距離は短縮すると、「注意」があった。親切。
 そういうものなんだと、今現在も飛行を続けているボイジャーの、健気とも言いたくなる姿を思い浮かべた。

 昨日あんなことを書いて気を悪くしないかと案ずる人もいたけれど、そんなことないですよね! もしそうなら大変失礼しました。そうですか、何かと続いて大変でしょうが、早く決着をつけて、また入笠牧場からの星空を観望しに出掛けてください。きょうの知ったかぶりは一応、お見舞いを兼ねたつもりです。

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コメント
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