緑の指は永遠の憧れ

亡きお姑様から畑を引継ぎ、この春から右往左往しつつ作業開始。
覚え書きを兼ねアタフタぶりを記していきます。

4月のさつまいも

2021-04-27 15:47:18 | 
自家製キュアリング装置でもしっかりキュアリングできました。

まだ残ってる分もあり、未だにふかし芋やてんぷらにしていますが
食味も落ちず、全く変わりありません。

今年は苗取りにも挑戦してみようと畑に20個ほど埋め込んでみましたが果たしてどうなるやら。
暖かいから〜と植えてみたのに、このところ霜注意報が出るくらい寒いので
どうでしょうね。

去年も余った芋を畑の隅に埋め込んで置いたところ
時期が遅かったのですが随分と苗が出たので楽しみにしてみます。

とりあえず、仏間でのキュアリングは成功のようです。
今年のさつまいもはどうしようかな〜。
作付け量を増やしたいけど、これ以上増えたら仏間キュアリングでは無理だな〜。

自家製キュアリングの結果

2021-03-14 11:25:38 | 
昨年秋に、仏間で始めたサツマイモのなんちゃってキュアリング。

仏間に設置した小さな4段のビニールテント?の中に、
サーモスタット付きパネルヒーターを入れ
外から加湿器で霧を流し込むという荒技で、
湿度90%以上温度30度以上をキープして丸々4日ずつ。

パネルヒーターが湿気でどうにかなりはしないかと
仕事中も目を離さず、寝るときもテントの横で寝た日々。

籾殻を入れたダンボールに埋めこんで、仏間に保存。大小5箱。

さていよいよ本格的に掘り出してみましょうと
昨日、ゥワッサゥワッサと籾をかき回す。

どれもこれも、しっかり元気なお芋たち。
傷などはネットで調べた通り、コルク状になっておりました。

苦労した甲斐がありました。

それにしても…

道の駅に出すには微妙な量。
でも、そのためにキュアリング頑張ったしなぁ。

出荷期間とか申告しないといけないのだけれど
これ、期間というよりも、1回か2回で
全部出荷して売り切りたいところ。

なんだかあっという間になくなってしまうなぁ。
それも寂しいなぁ。

冬の間にだいぶ自家消費もしたし、
今でも大きな鍋に蒸すとすぐ無くなる。
いっそ自家消費と苗採り用にしちゃおうか。

出荷してわかったのは
売上計算するとやる気がなくなってく。
サツマイモ2本で198円で売ったとして30袋出すのに60本。
それが単純売上で6000円行かず、さらにそこから手数料。

農業系の雑誌などで、『直売でどんと売上あげてます〜♪』なんて記事を見かけるけど
やっぱりそれなりの売上を上げるには、それなりの作付けをして
それなりの資材投入して、それなりの手間暇かけて…なんだなぁ。

まあ、今年も頑張るけどさ。

昨年急に任されたサクランボの世話も、
草刈り機械やら肥料やら鳥獣害対策やら噴霧器やらで完全に赤字だし
雑草がどんどん生えるから草刈り回数多いし、ネット外すのすごく大変だったし
剪定は寒かったし、これからまた新しいネット買って張らなくちゃだし…

で、昨年みたいにまた鳥とハクビシンに後半全部やられたら
…続けられるかなぁ。

収入にはつながらないなぁ。
もうこれってただの趣味だよね。
趣味のためなら儲けはなくてもいい…まるで同人誌の世界。

困ったなぁ。

楽しいんだけど、生活の糧にならない。
趣味と実益兼ねたいんだけどな。



キュアリングその後

2020-11-20 11:16:37 | 
今年のサツマイモは頑張って年を越してからも道の駅に出荷しようと
『キュアリング』なるものに挑戦したのは以前の記事の通り。

2回のキュアリングを終えて、今サツマイモたちは
あったかいダンボールの籾の中で
それぞれぬくぬくとしている。

センサーが先端にある温度計を入れているので
温度もバッチリ。

籾の威力すごい。

そして彼らはやっぱり仏間にあるのである。

キュアリングを終えて感想や気がついたことなど…。




昨日、10月分の電気料金の明細が来た。
例年よりすごく高い。
なんだこれなんだこれ!?とひとしきり家族で騒いだ後
『キュアリング!?』となった。
丸4日。最大出力でパネルヒーター稼働しっぱなし。
10月だとまだ暖房もそれほど入れていない(基本灯油だし)ので
おそらくそれかなぁと。

サツマイモの売り上げより電気料金が高くなってしまった。わはは。
笑い事ではない。
昨日来たのは『10月』の電気料金。
キュアリングは2回。
2回目は11月なのだ。
うっそやん。

やっぱり加湿器は超音波式じゃなくてスチーム式が良かったろうか。
そうしたら、冷たい霧が温室内を冷やすこともなく
もう少しパネルヒーターも頑張らなくて良かったかも。
まあ、その分、今度は加湿器の方の電気料金が上がるのだけれど。



◎役に立ったもの

・布のガムテープ

 温室の隙間を塞いだりするのに大活躍。
 1回目のキュアリングでは、加湿器本体を温室に入れていたので
 ファスナーが開けっ放しだったのをビニールで塞いていた。
 貼って剥がしても温室のビニールが痛むことなく
 水に濡れてもある程度大丈夫で大活躍。
 2回目のキュアリングの際は温室に穴を開けて
 加湿器の吹き出し口から繋いだアルミの管を突っ込んだのだが
 加湿器と管をしっかりホールド。
 穴の隙間もしっかり塞いでくれた。

・ホームセンターで298円の吸水スポンジ。

 ぐんぐん水を吸ってくれて2回目のキュアリングで大活躍。

・車のトランク用シート

 2回目のキュアリングで温室の下に敷いて大活躍。
 軽いし安いし防水だし、縁があるので水がこぼれない。

・古毛布

 2回目のキュアリングの時は気温が下がったためか
 なかなか30度まで上がらなかったので、毛布を温室全体にかぶせたら
 実にいい温度に定着。


もちろん加湿器もパネルヒーターもサームスタットも、温室本体にも拍手を。
パチパチパチ♪



あと、土付きのサツマイモを毎日触っていたら
手のひらがガッサガサに荒れた。

そして、毎日重いサツマイモを、
物置だ仏間だ小屋だ〜と移動していたら
ちょっと痩せました。


11月分の電気料金怖い。

今のところ赤字です〜(T ^ T)
年が明けたら甘くなったサツマイモを頑張って出荷する〜。

野菜を売るって大変だ

2020-11-18 15:13:18 | 
とあるきっかけで、道の駅に野菜を出すようになった。

しみじみ思う。
人様に買ってもらうって大変だ。

とにかく、今までは自分が食べる分を
なるようになるさ!で作っていた。
虫が食おうが、芽が出てこなかろうが、
曲がってようが小さかろうがかまやしない。

ところが、いざ店頭に並べるとなると
全然違う。

美味しくなかったらどうしよう。
口に入るまでに傷んだりしないかな?
この見た目じゃ売り物にならないな。
どうやったら特性が伝わるかな?

去年の今頃はこんなこと思ってもみなかった。
やっぱり人にお金を払って食べてもらうとなると緊張する。

いろいろな作業をしながら
『来年はこうしよう』『来年はこれ作ろう』
何を見ても『来年は…来年は…
って、頭に浮かぶ。

ちょっとどこかに出かけて通りすがりによそ様の畑を見て

はぁ。やっぱりプロは違うなぁ。とか
これくらいきれいにできたらなぁ。とか
こうすればいいのか!とか
トラクターが欲しい!とか
ハウスが欲しい!とか

なんだか今までとは視点が変わってしまった。

几帳面な畑の人は、やっぱり野菜もきれいだ。
手の掛け方も違う。

はあ。
まだまだ素人。
売れるような野菜を作るのも
そしてそれを買ってもらうということも難しい。

まずは、行き当たりばったりじゃない農業をしなければ。
と、心に誓うのでした。


またしてもキュアリングについて

2020-11-09 17:16:27 | 
はい。本日第2回目のキュアリングの3日目です。
なんかもう、キュアリングが果たしてうまく行っているのかどうか
よくわからなくなりました。

外気温が下がったせいか、
どうにも温室内が28、9度以上に上がってくれなくて
湿度は90%前後をうろちょろ。

サーモの辺りが暑くなってるのかなぁ…
最高温度に設定してるのに上がりませ〜ん。
せっかく安定したシステム(笑)にしたのになぁ。

前回と違うのは、中面の壁際に保湿のために濡れタオルをかけてたこと。
で、今日からまたタオルをかけてみました。

さてどうなるでしょうか。

サツマイモの出荷申し込みは15日までなので
それを過ぎたら一段落。

キュアリングを終えたサツマイモをしまいこんで
年明けに甘みを増した頃、再度出荷したいと思っていますが
本当に腐りにくくなっているのか!?

開けてみたらデロデロに腐ってたらどうしよう〜。

連日、傷や折れのある痛みそうなサツマイモをモリモリ食べてるんですが
収穫から日が経って、だんだんと甘くなってきたみたい。
でも時折カビ臭いのが出てきたから
売りに出すのはドキドキです。

見た目は綺麗でもダメな奴が混ざったりするんだよなぁ。
お客さんには美味しい芋を食べて欲しいなぁ。

いやほんと、去年も食べたけど
2月頃のサツマイモ、感動するくらい甘いんだわ〜。
(あ、2月は今年か)

なんとかお客さんに甘いサツマイモをお届けしたい。

設備も整っていない小さな農家ではいろいろ難しいなぁ。

大規模農家なら出荷も設備もど〜ん!出荷もど〜ん!なんだろうけど
借金とか大変そうだ。

ちいちゃくやってる農家が野菜を出せる場があるのは
とてもありがたいことだけど
右も左も分からないまま出してたりするから
サツマイモのキュアリングみたいに、
出荷するときどうしたらいいのかとかの講習会をやって欲しいな。

あと、小規模農家が共同で頼めるような
キュアリング倉庫や保冷倉庫とか、
田んぼで藁やもみを燃やすなというなら
そういうのを一手に集めて堆肥にして、
20キロ単位くらいから売ってくれる施設とか
地元に欲しいなぁ。

まあ、無理だろうけど…