写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

同窓会

2005年01月31日 | 生活・ニュース
 昨年の暮れ、年明け早々の大学の同窓会の案内がメールで届いた。現役時代は、転々としていてなかなか出席することが難しかった。

 退職した今なら、いつでもどこでもオーケーだ。若い頃一度出て以来30年ぶりの出席をした。広島・大阪地区に居住しているものが10人広島の居酒屋に集まった。
頭のてっぺんは人それぞれで、黒色・灰色・白色・つや有り・つや消し・バーコードとさまざまであったが、しわの間で昔と同じ顔が笑っていた。

 学生時代の思い出話で盛り上がった。今、会社社長をしているI君は、友人ふたりの試験の答案用紙を書いてやったという。ところが結果は、このふたりの成績表は「優」であったが、I君は何故か「良」であったことが、今もって理解に苦しむと笑わせた。

 各人、外観は大なり小なり経年劣化は見られるものの、話し振り・笑い顔・豪放さ・繊細さ・大雑把さ・几帳面さ・声の大きさ・酒量までが昔の印象のまま熟成している。半数はまだ現役のリーダー、あと半数も地域社会・ボランティア等の要職や、待ち遠しかった趣味の世界で自己実現に余念はない。

 幹事の肝いりで、広島の新鮮な活魚料理と銘酒であったようだが、友の顔ばかり見ていたので、何を食べ何を飲んだのか正直言って全く記憶にない。と言うほど楽しくも懐かしい同窓会であった。
   (写真は、岩国から望む広島)