☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

時間が薬

2016年11月08日 | 生活・ニュース

 四十肩とも五十肩ともいわれる病気がある。肩が痛くて動かしにくくなるもので、40~50歳代に多いという。6年前の春のある日、風呂に入るため下着を脱ごうとしたとき、突然右肩にキリリッとした痛みを感じてうずくまった。これが四十肩ならぬ七十肩であった。

 翌日、整形外科に行き注射を打ってもらい、ゴムベルトを買わされて右手で引っ張るような運動をするよう勧められたが、1週間、1か月が経ってもよくなる気配はなかった。調べてみると、「四十肩とは、肩関節を包みこむ組織が変性するために起き、医学的には肩関節周囲炎という。初期には痛みが主で激しい痛みが続くが、やがて炎症が治まってくると痛みは薄れ、何ごともなかったように自然に治る。ところがこのような状態になるには数カ月から長い人では2年もかかる」と書いてある。

 これではちょっと整形外科に行ったくらいで治るというわけにはいかない。今思い出してみると私の場合は半年が経った年末には痛みがなくなった。四十肩は注射や少々の温熱療法くらいでは一時の傷みの軽減は出来ても、根本的には治すことは出来ない。

 現代医学をしても時間が唯一の薬のようである。それならそれでお医者さんも、そう言ってくれれば納得がいき、痛みをじっと我慢できるが、なまじ注射なんぞを打ってもらうと、直ぐに治るのだと勘違いをする。しかし、お医者さんは商売柄「時間が唯一の薬です」とも言い難いことも理解できる。

 「時間が薬」といえば、心の傷を癒すにも使う言葉である。「なぜ北に旅立つの?」と問われたことはないが、北へ向かう旅人もきっと過ぎゆく時間に身をゆだね、荒涼たる北の海に向かい、吹きつける地吹雪に身をさらし、何かを忘れるための旅に出たに違いない。

 そんな北では、早くも今年の冬将軍がやってきたというニュース。おっと、風邪などひかぬよう、寒さ対策をしなければ……。最近は風邪だって、治るまでに時間がかかるようになった。すべからく「時間が薬」ということか。

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