☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

長 老

2017年07月17日 | 生活・ニュース

 「物知りは むかし長老 いまネット」。今朝の新聞に載っていた読者投稿川柳の一句である。
 長老とは、年老いた人を敬っていう語で、特に経験が豊かで、その社会で指導的立場にある人をいうが、長い間その地で生きてきて、その地で代々引き継がれてきたしきたりや風習はもちろんのこと、いろいろな知識も豊富な老人のことであろう。平均寿命が短かった昔では、長老と呼ばれる老人はそんなに多くはいなかったろうから、貴重な存在であったことは想像に難くない。

 今の世の中、やがて日本人の三分の一が65歳以上の高齢者、すなわち老人と呼ばれる世代になる。ところが年はとっても周囲から長老と呼ばれることはほとんどなく、昔のように、誰かが何かを聞きに来たり相談しに来るようなことはない。

 幼い子供までがパソコンやスマホを操るようになり、知識だけであれば人差し指1本で何でも知ることができるようになっている。時は間もなく夏休みの季節。昔は「分からないことがあったらおじいちゃんに聞きなさい」と言われて夏休み帳を抱えておじいちゃんの所へ行ったものであるが、今ではパソコンを開いてネットで調べれば何でも教えてもらえる。

 そうなれば、おじいちゃんの出番は少なくなると同時に、おじいちゃんの価値も低くなる。「分からんことがあったら何でも聞きにこい」と豪語していたが、ネットの知識には歯が立たない。それでも頼りにされて何か聞かれたような場合には、咳払いの一つでもしながらそっと2階に上がり、パソコンを開いて調べて降りるようなことをしている。 

 今は昔、「長老、長老」と頼りにされていた昔はよかったと嘆くのはやめよう。ネットにできないことは何か。それは臨機応変な生きた意見や考え方である。これができれば「長老」の出番はまだあるだろう。そのためには、それなりの努力もしなければと思っている。

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1 コメント

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長老 (anne)
2017-07-17 20:10:43
スマホでは、すぐ忘れます。人の話が一番ですね。長老は必要です。いろいろ教えてくださいね。

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