写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

雪見露天風呂

2017年01月22日 | 旅・スポット・行事

 新しく買ったノートパソコンと連日夜遅くまで格闘している。vistaから最新の10へ、各種ソフトを移行しようと試みるも、なかなか素直に「うん」とは言ってくれない。筆ぐるめもホームページビルダーも移行できないことが分かったところで、身体だけではなく、心の傷を癒しに出かけることにした。

 こんな時にいつも向かう先は、西の軽井沢と呼ばれる廿日市の山奥・吉和にある「魅惑の里」の中の「水神の湯」という露天風呂である。朝9時半、空を見上げると暗い灰色の雲が覆っている。この分だと山奥は雪に違いない。チェーンを積んで奥さんと二人で出発した。

 我が家から北へ向かって約60㎞を走る。30㎞走ったころから雪が降りだし、道の両側には除雪した雪が積んである。40㎞の辺りからは道路に雪が積もっていて危なくなったところで、チェーンを取り出して巻いた。ワンタッチのチェーンであるが、1年ぶりに巻くとあって少し手間取る。

 スリップ対策も万全にし、辺り一面銀世界の中をまた走り始めて20分もすると魅惑の里に到着する。駐車場を見ても我々以外たった1台の車しか止まっていない。受付に行き入浴券を買って大浴場に入った。私以外誰もいない。たった一人で雪見露天風呂を堪能する。

 湯口から流れ出る湯の音以外何一つ物音がしない。30㎝積もった雪が、すべての音を封じ込めているかのように思えた。そんな中、とき折「どさっ」と大きな音に驚くと、屋根から大きな雪の塊が落ちてくる音であった。自分の家では早風呂の私だが、雪見露天風呂となると早く出るのがもったいない。

 入浴料600円の元を取るまでと思うが、果たして何分くらいだろうなど無粋なことを考えながら十分に温まって出た。それにしても贅沢な雪見露天風呂ではある。雪が降る日はお客が少ない。そんな日を狙って毎年この「水神の湯」に出かけ露店風呂を独り占めしている。


2 コメント

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ありゃ~~ (Yattaro-)
2017-01-23 10:47:26
自らに課したノルマの骨休めに、幸美の露天風呂ですか。ええですね~。
ご相伴に預かりたかったのに、置いてけぼりを食いました。
まあノルマ消化に、お邪魔することはあっても手助けになっていないので、しゃーないです。
また次には是非一声を。話し相手の役目など(笑)
Yattaro-さん (ロードスター)
2017-01-24 08:49:37
先発隊として調査してきました。
雪のあるうちに今度は一緒に行ってみましょう。