写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

泣く子とパソコン

2014年06月07日 | パソコン

 私と奥さんは、それぞれがノートパソコンを持っている。無線ランでインターネットとつながっているが、いずれもが急につながらなくなった。無線ランの故障だと判断して2台ともケーブルを使って直接モデムにつなぎ有線ランとしてやってみた。

 私のパソコンはつながったが、奥さんの方は、どうしてもつながらない。私の知識で出来る全てのことをやってみたが、やはりだめである。モデムを設置してくれたNTTに電話して、色々チェックしてもらったが、モデムに問題はなさそうである。

 翌日、パソコンを買った電器店にパソコン2台と無線ランのルーターを持ち込んだ。時間はかかったが、店の中では無線ランとしても有線ランとしても2台とも問題なくつながることが分かった。どうやらパソコンには問題がないという結論で家に持ち帰った。

 早速、店でやったと同じようなことを家でやってみるが、状況は店に持ち込む前と何ら変わらない。無線ランは効かないし、有線ランにしても奥さんの方はやはりつながらない。1日中、ない知識を使ってパソコンのトラブル対応をしたが解決することはできなかった。

 となれば、最後の手は専門家に我が家に来てもらい、周辺機器の状況を見ながら臨機に対応してもらうしかない。夕方、電器店に電話をして来てもらうように頼んだ。その翌日に来てくれるというが、もちろん数千円の出張費を伴う。この際そんなことはいっておれない。電話しているそばで、奥さんが早く直して欲しいという眼付で私を睨んでいる。

 丸1日中、2台のパソコンを抱えて行ったり来たりで、ほとほと疲れてしまった。パソコンというものは、機嫌がいいときには本当に愛いやつだが、へそを曲げた途端、にっちもさっちもいかなくなり、どうしようもない四角い箱になる。どこが悪いのか、画面の上で文字情報として発信してはくれるが、その意味がまるで理解できない。

 毎日接しているものではあるが、一旦ことあるとどうしようもない代物だ。まるで泣く子か地頭にも似て、まったく御しがたい。専門家の手で早く機嫌を直してほしい。