文藝yaminave ~なんてったって文弱!~

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カモメに飛ぶことを教えた猫

2008-07-30 | 本を読むのが好きだとか
カモメに飛ぶことを教えた猫
ルイス セプルベダ
白水社

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ひょんなことから、カモメの卵を孵化させて子供を育てることになった主人公の猫。その猫と仲間達が協力してカモメを育て、そして巣立たせるまでの物語です。

実にシンプルな物語で、挿絵の雰囲気と相俟ってまるで絵本のようです。また僕はこういう動物ものには弱いので、感動もひとしお。

こういうお話のテーマを分析するのは野暮でもありますが、それでも明らかにこの本は猫とカモメ、また猿や鼠など、互いに相容れないはずの生物たちの交流と相互理解がテーマになっているようです。どうもこの作者の全ての著作には、この共通したテーマが底流しているらしい。

人間ドラマを描く場合はアンビバレントな感情を交えないとなかなかリアリティは生じてきませんが、動物のお話しというのはそういう複雑さが無くとも、登場人物(登場動物?)のシンプルで直接的な感情だけでドラマを描き、ストーリーを動かしていけるのが良いですね。

こうした、余計なことを考えなくてもいい直情的な行動の仕方は、人間にとって理想的なものでもあります。ですから、異文化の相互理解といった理想ともぴったり重なって、この物語は隅から隅まで理想で埋め尽くされていると言えましょう。つまりこれは人類にとって普遍的な理想の物語なのです(注・この作品は世界的ベストセラーになっているそうです)。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-07-30 11:54:12
 確かに現実の世界で猫はたまごを食べてしまうだろうね
 >互いに相容れないはずの生物たちの交流と相互理解がテーマになっているようです
 ⇒いいテーマだね。どの小説にもそのテーマが根底にあるんだね。きうりちんはそんなようなテーマってあるの?
■にこまるさん (きうり)
2008-07-30 12:16:48
そうそう、実際、カモメの赤ちゃんを狙う悪い猫も出てくるのです

テーマは…僕の場合はあまり決めてはいないですね。小説のテーマは生き様そのものだと思っているので、最初から決めて書くものではなく、書いている内ににじみ出てくるのをいつも待っています

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