文藝yaminave ~なんてったって文弱!~

文弱の徒の創作小説発表ブログ。
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たっぷり字書きさんバトン!!

2008-06-16 | ブログ・PC・ネット
瀧沢さんから、先日のブログのコメント欄で頂きました「たっぷり字書きさんバトン」です。

折角ですので、物書きの端くれとして、可能な限り具体的かつ詳細にお答えしていきたいと思います。長くなると思いますがよろしければ最後までお付き合い下さいませ。

■小説を書き始めたきっかけは?
本格的に小説家を志したのは中学1年生の時です。
それまで僕は漫画家を目指していました。でも微妙に自分の絵の才能に絶望を感じ始めていた頃、島田荘司の御手洗潔シリーズと出くわしまして、あっさり転向となったのです。
ただ元々僕は文章で物語を作ることが嫌いではなかったので、種はずっと前からあったと思います。

■創作を始めてどのくらい?
小説だけで言えば、本格的には1994年の2月11日から始めてますので、14年とちょっとくらいになりますね。
ちなみに何でそんな日付を覚えているかと言うと、初めてワープロで創作を開始した日、フロッピーに文章を保存した時に、文書タイトルに実験的にその日付を入力していたからです。

■書いているのは版権ですかオリジナルですか? 両方書く人は、版権とオリジナルで書く違いをどうぞ(長所短所も織り交ぜて)
基本、オリジナルです。
版権ものは書いたことがないので、違いについて語ることはできないですね。
実を言えばシャーマンキングが未完結のままで打ち切りとなった時、あまりに悔しかったので、完結編を自分で書こうと一度は本気で考えたんですけどね。実行していれば、それが初めての版権もの二次創作になっていたかも知れません。

■本(いわゆる小説)を読み始めた時期は?
昔から読書は好きだったと思いますよ。子供の頃には、親父お袋から寝る前に本を読んでもらったりしてましたから、そもそものきっかけと言えばやっぱりそこかな。

■簡単な読書遍歴を。または、好きな作家さん、特に印象に残っている本を挙げてください。
①幼少時はトムソーヤーとか、デブの国ノッポの国とかの世界の名作文学を親から与えられて読んでましたよ。その中にホームズ譚もあり、漠然とホームズものにハマります。

②中学1年の時に島田荘司の御手洗潔シリーズと出会い、推理小説好きに。本格的に、読書の快楽と創作の快楽に目覚めます。

③中学時代は綾辻行人や有栖川有栖等を読むようになり、高校になるとクイーンやフィルポッツ等の推理小説の古典にも手を出します。なおかつ高校時代は濫読期で、学校の図書室の本を片端から読む勢いでした。村上春樹、吉川英次、エンデが特に印象的です。また二階堂黎人の『人狼城の恐怖』をこの時期に読んだのが忘れられません。

④大学になると、推理小説以外のものを読む機会の方が増えましたね。野中柊、芦原すなおや、京都学派を初めとする論文等々。そして今に至ります。

■どんな小説が好き?
推理小説と、あまり殺伐としていないストーリー小説。
でもバトル・ロワイアルなども面白く読みましたので、一概には言えないかな。基本、何でも読みます。

■オリジナル(版権)のジャンルをどうぞ
推理小説、ファンタジー、青春、恋愛もの。

■これまで書いてきた、または書いている作品のテーマ(主題)は?
最初にテーマを決めて書くことは、まずありません。
むしろ最初にあるのは「書きたいストーリー」「書きたいシーン」「書きたい台詞」だけで、それを書いているうちに、そうか自分はこういうテーマで書きたかったのかとようやく気付く感じです。
テーマに沿って書くというより、テーマによって書かされている感じ。
そんなところで良ければ、心の救済、責任、対話などをテーマに色々書いてみています。

■一番気に入っている作品を教えてください。
気に入っているというよりも、思い入れがあるのが『イタコに首ったけ』ですね。また今でも「あれが一番いい」という評判を時々いただきます。

■書きやすいキャラ、書きにくいキャラは?
書きにくいキャラは基本的に書こうとしないので、これまで書いたキャラは皆「書きやすい」キャラですね。
あえて言えば、頭の良いキャラクターというのは、やはり書く時に力まずにはいられません。僕は作品内で学者とか研究者を登場させるのが好きですが、やはり彼らに語らせる時にはそれなりの専門用語や、それなりに含蓄のある話をさせなければいけませんからね。

■舞台設定の特徴・下調べはしますか?
する時としない時があります。
もともと自分の行った土地などを描いたりするので、あえてゼロから下調べをすることはほとんどありませんね。山形県内とか、東京とか秋田とか……。
ただ、今書いている『遠野殺人事件』は、自分の経験の範囲だけでは収まらない部分が多いので、ネットで結構調べてます。よくある苗字とか、某駅の風景とかね。

■調べる際の愛用の文献(ツール)などあれば。
ネットだと、やはりウィキかしら。
後はやっぱり辞書ですね。三省堂の国語辞典が、コンパクトで愛用してます。

■一作の主要人物は、何人くらい?
基本的に推理小説を書いているので、探偵役が一人とワトスン役が一人、というのが基本かな。ただし探偵とワトスンがかぶっていたり、探偵が二人いたりすることもありますが。
『囲碁の娘』は主人公はひとり。
また『Memories of insomnia』という小説では、登場人物がほとんどみんな主要人物でしたけど、究極的には主役は一人でした(どっちだよ)。

■主人公は男女どちらで書く場合が多いですか?
割合で言えば男です。
ただ僕は根が女性好きですので、女性を語り手や主人公に設定して、感情移入しながら書くのも嫌いではないです。

■主人公は自分にとってどんな存在? 例:自分の分身、あくまでも舞台の中の一役者、など
難しいな……座標と座標系とでも言えば良いのでしょうか。要素を配置して、物語を作動させるための基準になります。
分身と呼ぶには計算ずくで書きますし、舞台中の一役者というほど突き放してもいません。

■どんな作風が多いですか? 例:シリアス、コメディキャラへの愛着に、差はありますか?
根が真面目だと思うので、クソ真面目な作風になることが多いですね。
ただ、シリアスな作品ならそれでも良いのかも知れませんが、コメディやギャグを描くとどこかギクシャクしてしまいます。ですからコメディの作風に対しては、愛着というか愛憎半ばというか、そんなイメージがあります。

■ハッピーエンド派?バッドエンド派?
基本的に前者。
ただ、たとえバッドエンドだとしても、それなりに「納得のいく上手い結末」であれば、それもありだと思います。

■作中で「死」を書くことはありますか?
推理小説ですからね……。ただ最近は軽々とは書けませんが。

■それに対する考えなど。
殺す、とか死ぬ、とかいう言葉を書くには、それなりの覚悟がないといけないなと考えています。
つまり推理小説なら、きちんとしたトリックやロジックでその死者を祝福してやらないといけません。
いい加減な内容の小説で人死にを描くのは、冒涜だと思います。

■恋愛は書きますか?
よく考えてみると、恋愛の要素が入っていない作品って、今までほとんど書いていないんじゃないかな(笑)

■小説の書き方を教えてください。 例:登場人物を決める、プロットを組む、書きたいシーンから書くなど自由に
前にもちょこっと記事に書きましたので、それをご紹介しておきましょう

■一話の所要時間は? 最短・最長なども踏まえて。
学生時代の、超ハングリーだった頃は2週間で原稿用紙250枚くらい書いていたんですけどね。
社会人になって、ブログ管理に追われている今では、半年に1作というところでしょうか。

■タイトルはいつ決めますか? また、タイトルへのこだわりは?
こだわりは、あります。内容を凝縮し、簡潔で人目を引くものが理想です。
でも最初からタイトルを決める、ということはほとんどありません。最初は仮タイトルみたいなもので、書き始めるとだんだん本タイトルが「見えて」くる感じかな。
あと、執筆の息抜きに出かけると、ふと思いつくことも。

■物語の始め方。プロローグをつけますか?
昔はつけてました。
でもプロローグを書くと、なんかそこだけ力んでしまって、第一章を書く時に息切れするので今はやめています。
それよりも、第一章からペース配分を考えて地道に書いていって、最後にきっちりエピローグで締めるのが僕には合ってます。

■起承転結は意識してますか?
起承転結というほど意識はしていませんが、盛り上がりとその収束という流れは念頭に置いてます。
まあ推理小説なら、事件→捜査→解決、という流れで書いているだけで、それなりに盛り上がったり収束したりするので、あまり意識するまでもない部分もありますが。

■会話文と地の文、書きやすいものは?
どちらかというと地の文でしょうか……。
会話は気楽に書けるんですが、会話だけで上手く物語を進めるのって難しいですよ。

■中心人物を決め、その視点でストーリーを進めますか?それともバラバラ?
昔はバラバラで書くこともよくやっていたのですが、最近は飽きました。
2~3の視点に分かれることもたまにありますが、必要最低限にと考えています。

■他に気をつけていることはありますか?
地の文があまり崩れないように心がけてはいます。ら抜き言葉とか、い抜き言葉とかは可能な限り使いません。
あと文章の区切り位置を程よくしておくとか、前段落と後段落の言葉の繋がりに気をつけるとか、多分無意識にやっていることが多いので、挙げていったらキリがないのではないかと……。

■創作の上で最も苦労するところは?
最初に決めていたストーリーにとんでもない綻びがあって、その辻褄を合わせるのに七転八倒したりします。
また、よく考えないままに書いていたら、そのまま行き詰まってしまった時。まあそれも、大体落ち着いてよく考えると先に進めるんですけどね。

■自分の文章はどんな文章だと思いますか?(長所と短所も織り交ぜて)あくまで自己評価。
硬い、真面目な文章だと思いますね。

■どんな文章が書きたいですか?
簡潔にして明瞭、そしてリズム感のある文章。
阿佐田哲也の文章なんて、その意味でなかなか理想的です。まあ、そのまま真似しようとは思いませんけどね。

■他人から言われた評価で印象に残っているものがあれば。
いやあ……皆さんから頂いた評価、全て印象に残ってますよ。

■お気に入りのBGMはありますか?
その時々の気分によります、もう完全に。
ただ調子付いてくると、もう音楽をかけていることも忘れて延々リピートしたままキーボードを叩いていることが多いので、聴き慣れているものとか、うるさくないものが良いかも知れませんね。

■答えて欲しい方に回してください。
フリーでいいですが、できればclown-crown(仮)さんには拾って頂きたいものです。

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7 コメント

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拾う (clown-crown(仮))
2008-06-17 00:30:22
 拾ったよ。拾ったはいいけれど、なんで私? 呪いとか爆弾とか仕掛けてあった?
Unknown (にこまる)
2008-06-17 08:25:59
 凄い濃い内容。質問も凄く深いけど、答えも深い。物書きさんの頭の回路を少し除いた気がします
お返事です (きうり)
2008-06-17 12:30:26
■clown-crown(仮)さん
ま、やっぱり物書き同類項としては放っておけないじゃありませんか
呪いや爆弾はありませんが、問いの中に暗号が仕込んであります。サブリミナル効果で、clownさんがご自身のブログにコメント欄を設けたくなるように潜在意識に呼びかけるようになっております。

■にこまるさん
バトンでこんなに長い内容を書いたのは初めてかも知れませんね長くて深い河を奥まで覗いて下さりありがとうございます
Unknown (瀧沢理采)
2008-06-20 23:28:37
今更ですが、バトン回答ありがとうございました!!
詳しく書かれてる分、読みが応えがあって面白かったです^^
きうりさんの小説を描く手順や書き方を見てると、漫画を書く感じに結構似てるなぁと思いました。
ストーリーの辻褄を合わせるのに苦労するのは私も難しいと思います。
■瀧沢さん (きうり)
2008-06-21 00:49:00
いえいえ、こちらこそお題をありがとうございましたw
読み応えがありましたか、良かった。僕と言う人間を知らない人が読んでも面白くない内容かもな~と思っていましたが、やはりそう言ってもらえると嬉しいですね。

以前は漫画家を目指していたので、物語の構築の仕方が似ているのかも知れないですよね。

でも漫画については、多少の無茶苦茶があっても、とにかく絵で表現しさえすれば、辻褄合わせのための力技も許される部分があると思うので羨ましくもありますね。
そんなわけで (クリントン大西)
2008-07-31 20:37:32
この「たっぷり字書きさんバトン」を、
当方裏日記の強化月間用に拝借いたしました(笑)
■クリントン大西さん (きうり)
2008-08-01 10:56:08
いつもご贔屓にして頂いてどうも~。
バトンというのは、強化月間には確かに便利ですねw

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