インマヌエル沼津キリスト教会

人生を豊かにする聖書を伝える教会
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戦災を悲しむイエス(2017.4.19 祈り会)

2017-04-21 06:51:58 | 祈り会メッセージ
2017年4月19日祈り会メッセージ
『戦災を悲しむイエス』
【ルカ19:41~44】

はじめに
 昨年の4月の中旬の祈祷会か礼拝かで、私は「4.11」という言葉を使ったと記憶しています。昨年の4.11は記憶に残る、喜ばしい日でした。
 伊勢志摩サミットを1ヶ月半後に控えた昨年の4月10日と11日、広島でG7とEUの外相会合が持たれました。そして11日の午前、G7とEUの外相は広島の原爆資料館を見学し、平和公園の慰霊碑に献花をしました。この時の模様はテレビのニュースで大々的に報じられ、外相たちが原爆資料館を見学した後に記帳をしているところの写真もテレビで報じられました。



 重要人物が原爆資料館で記帳する時は、いつも玄関ロビーにある大きなタイル画の『平和のキャラバン』の前で行われることになっているのだそうです。私は、この平山郁夫・作の『平和のキャラバン』の前でG7とEUの8人の外相たちが記帳している写真を見て、本当に感動しました。もう何度も言っているように、この『平和のキャラバン』のど真ん中に私の名前が刻んでタイルが嵌め込まれているからです。この良き日が4月11日だったことから、私は個人的にこの日を「4.11」と呼ぶことにして、長く記憶にとどめておきたいと思いました。

身近になった平和の問題
 しかし、あの日からわずか1年の間に世界は大きく変わってしまい、昨年の4.11の頃とは隔世の感があります。まず2ヶ月後の6月にイギリスでEU残留か離脱かを問う国民投票が行われて、EUから離脱することになりました。そして、このことは他のEU諸国の国内でEUからの離脱を主張する人々を大いに勇気付けました。せっかく世界が一つになる方向に進んでいたのに、これ以降、またバラバラになる方向に進んでいることを感じます。そして11月にはアメリカの大統領選挙でトランプ氏が当選して、今年の1月に大統領に就任しました。最初の1年ぐらいは大人しくしているのかなという淡い期待を私は持っていましたが、その淡い期待はあっさりと裏切られました。4月に入ってからはシリアには59発のミサイルを撃ち込み、また朝鮮半島にも原子力空母のカール・ビンソンを向かわせていることに北朝鮮が激しく反発していることから、戦争に発展することを本気で心配しなければならなくなりました。
 今や戦争と平和の問題は本当に身近な問題になってしまいました。私は、4年前にこの教会に着任した当初から、私は平和を告げ知らせるために牧師に召し出されたということを、皆さんに話して来たと思います。
 ただし私の中では、平和の問題は教会の皆さんから見れば身近な問題ではないと受けとめられるかもしれない、という心配をいつもしていました。「平和!平和!」と言うばかりで、ちっとも身近な問題と向き合おうとしないではないかと思われるかもしれないことを、いつも懸念していました。それが、トランプ氏が大統領に就任してわずかの間に、がぜん身近な問題になってしまいました。テレビの民放の番組を見ていたら、いま家庭用の核シェルターの注文が殺到しているとのことでした。さらには、東京都が発行している『東京防災』という冊子には、テロや武力攻撃があった時には、どうしたら良いかについても書かれているということも番組で紹介していました。



 この『東京防災』の冊子は東京都の家庭には無料で配布されているものですが、東京都民以外でも、ネットのファイルを無料でダウンロードできるようになっていますし、冊子の形でもネット通販で手に入れることができるようになっています(ネット通販を都が認めているかどうかは知りませんが)。

エルサレムの戦災を嘆き悲しむイエス
 それにしても、テレビ番組でテロや武力攻撃に備えるにはどうしたら良いかが真剣に伝えられるようになるほどの事態になるとは、1年前には全く想像できないことでした。いま私たちは本当に真剣に、平和のために祈らなければならないと思います。それで、きょうは聖書箇所も、イエスさまが戦災を悲しんでいる箇所からにしました。ルカの福音書19章41節から44節までです。
 この箇所は、イエスさまがエルサレムの滅亡を予告したものです。エルサレムは紀元70年にローマ軍の攻撃によって滅びました。イエスさまは、このことのために泣きました。41節と42節、

19:41 エルサレムに近くなったころ、都を見られたイエスは、その都のために泣いて、
19:42 言われた。「おまえも、もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら。しかし今は、そのことがおまえの目から隠されている。

 このイエスさまの予告は紀元30年頃のことですから、エルサレムの人々は、40年後に神殿が焼失して町全体が壊滅することなど知らずに過ごしていました。43節と44節、

19:43 やがておまえの敵が、おまえに対して塁を築き、回りを取り巻き、四方から攻め寄せ、
19:44 そしておまえとその中の子どもたちを地にたたきつけ、おまえの中で、一つの石もほかの石の上に積まれたままでは残されない日が、やって来る。それはおまえが、神の訪れの時を知らなかったからだ。」

おびただしい数の戦災を悲しむイエス
 このイエスさまのことばは2000年前のことばですが、この時から2000年間、世界中の都市がおびただしい数の軍事攻撃によって壊滅的な被害を受けて来ました。日本の都市も、古い時代から多くの戦災に遭って、その度に都市や町が荒廃しました。最近の大河ドラマで言えば戦国時代がそうでしたし、江戸時代になってからも大阪の陣で大阪は荒廃しました。江戸時代の末期にも、幕府軍と倒幕軍との間で激しい戦争があり、多くの町が焦土になりました。そしてご承知のように第二次世界大戦の末期には日本の都市のほとんどは米軍の空襲に遭い、そして広島と長崎には原爆が投下されて甚大な被害に遭いました。
 アメリカは建国してからまだ240年の若い国ですが、南北戦争ではやはり国土が荒廃し、2001年の9.11のテロではニューヨークの世界貿易センタービルが崩落するという大災害を経験しています。これらのすべてにおいてイエスさまは涙を流して泣いておられることを感じます。
 9.11の恐ろしいテロ事件が起きた原因は、そんなに単純ではないようですが、武力・暴力による報復の連鎖の一環であることは間違いないでしょう。9.11の前も後も、中東地域では絶えず武力による衝突があり、報復の連鎖が絶えることなく続いています。そして、この報復の連鎖がアメリカ・ヨーロッパ・アジア・アフリカと世界中に広がっています。次はどこで、テロ事件や武力攻撃があっても、おかしくないでしょう。米軍基地がある日本が狙われてもおかしくありません。現に、北朝鮮はそのことに言及しています。先ほども言いましたが、こういう緊迫した事態になろうとは私はぜんぜん思っていませんでした。

へいわ深海聖書館」設立の構想
 私は2001年の8月に高津教会に通うようになって以降、自分が想定している以上の事態が何度も起きていることを感じています。
 まず2001年の9月に9.11のテロがありました。少し飛びますが、2008年に神学院に入学した時には、まさか自分が職場を辞めて神学院に入り、牧師を志すことになろうとは全然思ってもいませんでしたから、人生とは本当にわからないものだと思いました。そして3.11の東日本大震災があった3ヵ月後の6月に、私は『ヨハネの福音書』がマタイ・マルコ・ルカの福音書とは全く異なる書であることを示されました。これも考えてもいない大きなことでした。
 そして、沼津に来てから、隣の土地が与えられました。これもまた、考えていた以上に大きな土地が与えられたことに驚いています。
 今回、建物の建設計画を教団から考え直すように指摘されたわけですが、それは、神様がこれだけの土地を与えて下さっているのに、礼拝堂だけを建設するのは、あまりに考えが小さいということなのかもしれません。
 それで、『ヨハネの福音書』に関する私本も、1ヶ月半後ぐらいには、いよいよ出版できそうな感じになってきましたから、この本を絡めれば、思ったよりも大きな働きができるのかもしれないと感じています。それは、神様はいつも私たちが思っているよりも大きな働きをさせようとなさっていることを感じるからです。
 その働きとは「へいわ深海聖書館」の設立です。この構想については、次聖日の礼拝のメッセージの中でお話しすることにします。
 お祈りいたしましょう。
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