中国はアヘン戦争(1840-42年)以来の欧米列強による侵入と支配
に、また後の日本による侵入と蹂躙(1931-45年)に対してリベン
ジの心理が深く浸透しており、韓国は日本の35年にわたる植民
地支配(1910-45年)と戦時の民族濫用に対してリベンジの心理が
沈潜し「恨」(ハン)の思いが交錯している。
そして、日本は憲法始め戦後民主主義は押し付けられたものとして
リベンジの気持ちを伴うナショナリズムが高揚している。また、所
謂「自虐史観」と呼ぶ思考を払拭、克服しようとする新しい世代の
台頭が著しい。
これは大変憂慮すべき構図である。大きく伸び行く可能性を秘めた
アジアの筈が、複雑な負の作用が入り混じって膠着状態を、あるい
は紛争状態をもたらしかねない。
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そもそも、先の大戦に関った世代はすでに大方退いている。
日本では、先の対戦経験者の方が「融和」を求める傾向が強い様に感じます。
敵対心を持っているのは、若い世代の方が多いのでは無いでしょうか?
私は、「復讐心」ではなく「嫉妬、羨望」のように見えます。
戦後アジアの国の中で、一番早く経済復興を成し遂げた日本人は、少なからず他のアジア諸国に対して、優越感を持っていたと思います。
同じ外国人でも、欧米人に対するのとアジア系の人に対するのとでは、未だに態度が違います。
もともと、日本人は、中国や韓国の人を、自分たちより低く見ていた、ところが、最近中国、韓国の経済成長が著しく、日本と対等かそれ以上になりつつ有ります。また、経済のグローバル化で、日本企業の海外進出が進み、日本人の労働の場を、中国に奪われ、市場を韓国に奪われる、と言う状況が生まれています。
日本では非正規雇用が増え、生活が苦しくなる人が増えています。その原因を、中国、韓国に見る若者が多いのではないでしょうか?
今までは、隣の家より、自分の方が金持ちだと思っていたのが、隣の家が裕福になると、喜ぶより、嫉妬心が生まれるものです。
以前はバカにしていたお隣さんが、今は自分より良いくらしをしている。ただそれだけの事の様な気がするのですが?
隣人の幸福を喜ぶのは、時に難しいものかと思います。
1マイル行かせようとする者と2マイル行きなさい
と言う教えに従うのは難しい。
意図的なもの、政策的なものもあり、日本の場合は若い世代に多いですが、前都知事や今回候補に出馬した人物の中にもその傾向の強い方がいますから、年齢の高い層にも存在するのだと思われます。