額田医学生物学研究所付属病院付属薬草園のブログ

千葉市稲毛区にある額田医学生物研究所病院付設の薬草園の四季折々のご紹介です。

あはれなるもの・・・ママコノシリヌグイ

2017年07月11日 | 額田病院 薬草園

「あはれなるもの、考ある人の子。よき男の若きが、御嶽(みたけ)精進したる・・・」とは清少納言の『枕草子』115段の書き出しです。確かに平成の御代であっても親孝行な子供は“しみじみと感動”させられますね。(身分が高い若い男が、御嶽精進をしている・・・というのは、ちょっと理解し難いのですが。) 

 此処で書く “あはれなるもの” とは文字通り哀れに感じるという言葉どうりの意です。ママコノシリヌグイやヘクソカズラなどは、直截(ちょくせつ)な表現過ぎるように感じますが、ママコノシリヌグイには“トゲソバ"、ヘクソカズラには“オトメバナ"という別名があるのは救われます。 

  昨年ママコノシリヌグイが生えている場所を、舩橋市髙根休耕田の散歩仲間Oさんから教わったので、観察しようと思い数日して行ってみたら、なんと姿が消えているではありませんか! 滅多に見ない植物なのでガッカリしましたが、市川大町自然園なら、見ることが出来るかも・・・と今年はそこへ行ってみようと考えていたところでした。(Oさんは、専ら髙根休耕田の野鳥を撮影。)

ところが、今年は昨年の場所からは少し離れた反対側で再発見したので、市川まで行かなくても観察できます。   ママコノシリヌグイは、ミゾソバの花に大変よく似ていて、遠目では見分けがつき難いのですが、花期がミゾソバの方が少し遅いので、何とか間違えないで済みますし、判別できる特徴に、葉は三角、茎にトゲと托葉があることで判別できます。  上図はママコノシリヌグイの花・葉・托葉・トゲです。

下図は、ミゾソバの花です。  花だけ見れば、どっちがどっちだか、紛らわしいのですが、ミゾソバの茎は滑らかなのと、葉の形が異なるので、判別できます。

ややこしいことに、よく似たアキノウナギツカミ・シャクチリソバ・イシミカワというのがあります。下図はアキノウナギツカミですが、馴れないと間違えそうですね。

   シャクチリソバ、イシミカワについては2015年に載せていますのでこちらから参照して下さい。            

ママコノシリヌグイやミゾソバなんて雑草よ!!・・・と一言のもとに片付けられそうですが、これらにも薬効はあるのです。

 ●ママコノシリヌグイ Polygonum senticosum⇒春から夏に全草を採り、水洗いして殻日干し下者を煎じて、血行促進や痒みのあるはれ物や痔に用いるそうです。

●ミゾソバ Polygonum thunbergii⇒花期の葉茎を採取し、葉を揉んで出た汁を切り傷の止血に用います。

 信じるか信じないかは、あなた次第・・・

蚊に刺された痒みには、スベリヒユの汁が速効なのを体験している私は、一度試してみようと考えています。興味のある方はどうぞ、お試しあれ。

 

 

 

 

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