星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

細坪基佳SOLO LIVE~未だ路の途上~横浜その5

2012-08-01 07:37:02 | 細坪基佳

細坪基佳 SOLO 20th anniversary LIVE  Towards the rainbow~未だ路の途上~@横浜赤レンガ倉庫

 

渋谷の歌が終わった頃、少し遅れてきたお客さんがいました。

そのお客さんが、落ち着いて席に着くのを待って、「空席がね、ここからじゃすぐわかるんだよ。いつ来るのかな~いつ来るのかな~?って思ってたんだ」ですって

この日の会場は、真っ暗になってる時間が少なかったです。だから、客席の様子がとってもよくわかったそうなんです。

だ・か・ら、私から坪さんは一直線に見えるんだけど、坪さんからも私が見えてるような気がしてならなかったのよ。

視線はね、坪さんのが小さいので、わからなかったけど、気配がね、もうビンビン

それでね、楽しい歌の時は楽しそうな顔をしてたんだけど、どうも笑顔が強張って怖い顔をしてたような気がして。。。

うっとりする曲では、もう恥ずかしくって前を見てられなくって、目をそらしてしまっていた私です。

離れているから見えないよって だって、坪さんだって老眼ですもの、離れているから見えるかも。。。

 

お話されたのは、この時でなくて、他のコーナーだったかもしれないのですが。

坪さんは、フラットな会場よりも、みんなの顔が見える座席が階段状になっている所が好きだそうです

今はもうなくなってしまいましたが、九段会館なんてまさにそんな会場で、みんなから見下ろされてるような感じがイイとか。

私にとっての聖地であった九段会館へは、1度しか参加できませんでしたが、九段会館の急こう配は見る方にとっては、怖~いでしたよ

それに、自分の座席につくまで、たくさん階段を昇らなくては辿りつけなくて、ヘトヘトになった思い出があります

その点、赤レンガ倉庫は、最後列が14列くらいでしたから。昇り下りも苦にならず、座席にいても怖いよ~にならず、とっても良かったです。

坪さんの方からも客席の様子がよくわかった様ですが、私の席からも下のフラットな座席の方々の様子がよくわかりました。

リズムに乗って体が左右に揺れてる様子なんか、まるでウェーブのようで、見てるだけでとっても素敵な気持ちになりましたよ

私は観客席後方から見た絵でしたが、坪さんの方からも、お客さんが手拍子したり、リズムに乗ったり、スウィングしたり、笑顔になって楽しんでいる様子が見えると幸せな気分になるのかな~って模擬体験した気分になりました

 

 え~、渋谷の歌を歌った坪さんですが、北海道のドカントリーの人間が、渋谷だの横浜だの都会の歌を歌っているのが不思議な気持ちになるそうです。

オマエの都会ならなら、せいぜい旭川だろ←たぶん、ここで笑ったのは、私とsUnさんだけでしょうね。とってもローカルな話題でした

北海道の話題が出た所で、北海道の海水浴事情についてのお話が

北海道では、夏に海に行けるのは2週間くらいしかないんだけど。。。(←コレほんと! お盆を過ぎたら海に入っちゃダメって言われてます。

海に行くとき、薪を持っていくんだよ。バーベキューの為の薪じゃないよ!!(薪って言葉が年代を感じさせますね)

海に3~5分くらい入るっしょ、したら寒くなって唇、紫にして、ブルブルって上がってきて、う”-さぶっって火にあたるんだ

火に当たって温まったら、ヨシ、また海に入るべ!ってなって、ブルブルってなって、また火に当たって、それを3~4回もやると、もう半漁人みたいになってしまうんだナ

 

まあ、嘘ではないし、誇張もしてないですね。北海道の海水浴では、寒くて海には入れず、浜辺でジンギスカンして終わり でも、これも一応、海水浴です。

 

海の話をしたので、海繋がりで、次の歌は君によせて

小さな船に君を乗せて~なんて気取って歌ってるけど、ほんとはロシアの漁船が見える~じゃないのかって(←このお話も、クスッと笑ったのは、たぶん北海道出身の私たち夫婦くらいでしたね)

 

ふきのとうの古くからのファンの方は、ご存知だと思いますが、この曲は、あのグリコのアーモンドチョコのCMに使われた曲です

ひょっとしたら、このCMの歌声でふきのとうを知って、ファンになられた方もいらっしゃるかも!?ですね

もう、坪ちゃんの胸キュンな節回しというか、歌声がてんこ盛り~の歌なんですけどね。

 

実は、グリコさんから直々にCM依頼を受けて、家賃2万円のアパートのベッドの上で作った歌だそうです。(現実とは、そういうものですね)

ベッドも、有名な家具屋さんのものではなく、ビールケース12個くらいを並べて、その上に布団を乗せた簡単ベッド

ちなみに、サッポロは赤で、キリンは黄色のケース(瓶ビールが20本入るプラスチックケース)だったんだよって、坪さん教えてくれましたが、sUnさんのお兄さんトニーも、そのビールケースベッドの愛用者でした

夜中にギターを弾くとウルサイって怒られるから、ハンカチでミュートして、作ったんだって。

 

「海」「空」「船」「白い帆」とかって、いくつかの言葉を必ず歌詞に入れるようにとの発注だったそうですよ

 

歌が出来て、いよいよレコーディングっていう時に、高熱を出してしまった坪さん。

38度もあるけど、扁桃腺だから声は出るわけよ、って。

一応、熱が高いんだよな~ゴホゴホってスタッフに伝えるんだけど、まだデビューしてそんなに経っていないペーペーなもんで、スタッフも気づかないフリをするわけよ。

しまいには、「ヨシ、わかった レコーディングが終わったら、病院へ行けるよう手配しとくから」って

そんで、歌い終わって、深夜に病院へ行って点滴を受けたそうです。

もしも、その時収録したものを持っていたら聞いてみて熱っぽいからって坪さんから言われたので、帰ってからアルバム『風待茶房』を聞いてみました。

熱っぽい感じがしたかって? いや~、今日は部屋が熱っぽくて、私の体がポッポしてて全然わかりませんでした

 

この曲は、ワルツのリズム 坪さんのカウント出し「ワンツーさん ワンツーさん」 なんでワンツースリーじゃなくってサンなんだろって、それからカウント出しが気になって仕方なくなる私でした

 

ツルさんのアコーディオンと久保田さんのギターで、ゆったりと聞き入りました

この歌を聞くのは、久しぶりだった気がします。この歌が大好きな人が沢山いるのですね。

上の方の座席から見ると、リズムに合わせて横に揺れてる人たちの姿が見えました。

私も大好きです ふきのとうでお気に入りの歌は、3拍子の歌が多いかも 

きみに さよならーって というところと、最後のララララ ラーラーラー の所が、特に好きです

もうララララ ラーラーラーのところだと、そこだけでご飯3杯はいけます

 

 歌い終わってから、さらに

CMをやってくれっていうからサ、てっきり自分たちが出ると思ったんだわ

木陰かなんかで山木さんと二人、歌う映像とかを撮影する日が来ると待ってたんだ

でもね、そんな或る日、ふと自分の声が聞こえてきて、テレビを観ると、あ~、最初っからそういうことだったのかって。

一応、当時は顔には自信あったんだよ、オレ←ここ、笑った方が良いのかどうか、とっても迷いました

シングルにしませんか?って言われたんだけど、シングルにすると会社がドーンと買い上げてくれて、売上枚数もドーンになるんだけど、断ったさ

 もしも、あの時断っていなかったら、今頃「君によせて」が大ヒットしたって言われていたのかもしれませんね。

でも、そうしなかったから、「あのふきのとう」(1発屋みたいな?)になって、今の坪さんがいるのかな~なんてね

 

その後、チャルメラのCMの依頼もあったんだけど、ラーメンかって、ラーメン大好きなくせにナ、調子に乗っていたから断ったんだ。

そしたら、C&Aが歌っていたよ。

それから九州の会社からも依頼があって、ギャラ1000万出すって言うのよ。そうか~、そんなに言うならやっても良いけど、それでなんのCM?って訊いたら、なーんと霊園だっていうから、ちょっとーってお断りしたんだよナ

 

へぇ~、そんなことがあったんだ~っていう、「今だから話せる事なんだけどサ」ってお話を、ちょこっとだけしてくれましたよ。

 

今でこそ、大人の事情を理解できるようになりましたが、そうか業界には色々な仕掛けが沢山あったんですね。

仕掛けに頼らず、自分たちのチカラでコツコツ積み上げてきたふきのとう、そして坪さんだから、こうして40年近くたってもずっと変わらずファンを続けていられるんだな~なんて、そんなことをフト思ったのでありました。

 


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