小泉総理という後ろ盾がなくなる為、辞職するのか?ということで、その無責任な態度がマスコミから批判を浴びましたが、何をいまさらという感がある。
竹中平蔵にまつわる無責任な話は今に始まったことではない。
米国で「日本の大銀行を破綻させても構わない」と発言し、株価を急落させ、大慌てで「そんなこと言っていない」などと弁明したこともあった。
個人的には、竹中の関係者が株のインサイダー取引をしていて「空売り」してるんじゃないかと勘ぐりたくなる発言であった。
銀行の不良債権処理に際しては、何かと話題の木村剛と一緒になって「繰り延べ税金資産の資本、資産計上は銀行の財務を実態より良く見せている」と問題視し、「自己資本の10%以内にするか、現行の5年分から1年分算入に制限する」と公言していた。
結局、自民党の猛反発を招いて撤回していた。
今となっては、撤回した件について、批判を行う評論家、学者もいないであろう。
自民党議員の中から「こうした無謀なことを我々が抑えたお陰で、今の景気回復があるんじゃないか。偉そうな顔をするな。」という発言を聞くことがあるが、もっともなことだと思う。
話は変わるが、竹中平蔵は政治に首を突っ込む以前に、同僚たちに得意げに次のように語っていたことがわかっている。
「知ってる?『1月1日』に日本にいなければ、住民税は請求されないんだ、つまり払わなくていいんだ。 1993年~96年の4年間にわたって「1月1日」は米国に住民票を移し、都道府県民税、市町村民税を逃れていたのである。
法令に違反しなければ何をしたっていい、今の世の中を先導するような思考である。
さすがに、「経済戦略会議」(小渕首相諮問会議)のメンバーになることが見えてきた1997年からは、姑息な節税を止めている。
竹中平蔵らしいというか、見事な生き方である。
この脱税まがいの行動については国会でも取り上げられていたが、内閣の支持率が高いことで結局、誤魔化されてしまっている。
マスコミの情けなさと 「正直者が馬鹿を見る」世の中を実感した。