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航空機座席の強度偽装 小糸工業

2010年02月09日 06時58分21秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
記者会見で頭を下げる小糸工業の掛川隆社長(中央)ら=8日午後、国交省で

東京新聞2010年2月9日 朝刊

 小糸工業(横浜市)が納入している航空機座席について、耐火性能や強度などの仕様承認を受けるための試験データに改ざん・捏造(ねつぞう)などの不正があったとして、国土交通省は八日、同社の掛川隆社長を呼んで業務改善を勧告した。 

 同社が座席を納入し、現役なのはボーイングとエアバスの約千機。世界二十四の国と地域の航空会社三十二社の約十五万席ほぼすべてに不正があったとみられる。不正は一九九〇年代半ばからあった可能性があり、同社は組織ぐるみだったことを認めた。国交省は、安全性確認のため再試験を実施するよう指示した。

 国内では日航が百八十四機の約三万席、全日空は百四十一機の二万六千席を使用している。

 国交省は、米連邦航空局(FAA)などと協議し「運航継続については問題がないと確認した」としており運航を続けながら安全性を確認する。

 記者会見した掛川社長は「深くおわびする。担当部署の組織ぐるみだった。結果責任、経営責任は問われる」と述べた。

 国交省などによると、小糸工業の座席は百三十四モデル。これまで分かっている試験データの改ざんは、クッションの耐火性試験で全モデル中三十六、衝突時の強度を測る動荷重試験では六十二モデル中五十五など。

 一部の試験を実施せずに過去のデータを代用したり、荷重のピークを少なくごまかしたりしたほか、耐火試験では、規定の時間燃やさないなどのケースがあった。

 同省の職員が立ち会った際には、コンピューターに正常値が表示されるよう細工するなど、悪質な不正もあった。

 またすべてのモデルで国交省の承認を受けない設計変更や、製造過程の検査記録改ざんなどがある可能性が高いという。

 不正は昨年六月と七月、国交省への内部告発があり発覚。国交省の調査に社員は「納期が厳しかった」と話したという。

 小糸工業は昨年一月にも国内線ファーストクラス座席の耐火性能試験で、別の材料を使って試験に合格させる偽装が発覚している。
ジャンル:
びっくり
キーワード
ファーストクラス 連邦航空局 ボーイングとエアバス 国土交通省
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