映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

人生の特等席   TROUBLE WITH THE CURVE

2012-12-07 | 映画 さ行
久々のイーストウッド作品。
今回は監督はせず、プロデュースと主演です。
共演は「魔法」からすっかり冷めて、野球にめちゃくちゃ詳しいやり手の弁護士ミッキーを
エイミー・アダムズが演じております。
この二人の主演ということ以外何も知らずに見たのですが・・・、
次々登場する役者さんを見るだけで、
 「この人じゃなくてこっちの人と恋に落ちるね」
 「この人はきっと嫌な役どころ、デジタルアナログ?」
 「親友が一肌脱ぐのか?」
 「注目されていないこっちの子が最後に逆転ホームラン?」など、
すっかり展開が読めてしまいました
やっぱり有名どころは重要な役どころ、と相場は決まっているわけで、
そんな先入観を持って見ている邪な私の見方が悪いのか? それとも…?




   **********************


        人 生 の 特 等 席 
               TROUBLE WITH THE CURVE

   ***********************


 < ストーリー >
アトランタ・ブレーブスの名スカウトマンとして何十年も活躍してきたガスだが、弁護士として
忙しい日々を送る娘ミッキーとは疎遠だ。ミッキーは事務所で昇進をかけ、今が正念場。
年齢による視力の衰えで、日常生活や仕事に支障をきたし始めているが引退するつもりはない。
大物新人のドラフトを前に、フロントはガスの能力に疑問を持ち始める。父の窮状を知ったミッキーは
仕事を何とかやり繰りし、ガスに同行し目の代わりを務めることにするが・・・。


妻を早くに亡くし、娘とふたり。
互いに相手を想い、気にかけているのに、どう関わってよいのやら。
言いたいことは一杯あるのに上手く切り出せないってありますよね。
関係が近いほど難しい。
ましてや、こんな不器用で会話の下手な頑固おやじ。
なんだか昔の日本の懐かしホームドラマみたいです。

そして二人とも、仕事の上では正念場。
コンピュータを使ってデータ分析だけでスカウトしようとする野心的な男が幅を利かせる中、
新聞でデータを拾い、足を運んで自分の目と耳で選手を選び、親身になって選手の面倒を見る
ガスのやり方は時代遅れと老いぼれ扱い。
なんだかなぁ~、時代の流れとはいえ、お金とデーターだけが重視され
長年に亘って培われた職人技といえる知識や知恵、勘が軽んじられるのは悲しいね。
革新的なものが生まれると、それまで主流だったものが終わりを迎える。

電子辞書が出始めの頃、英語の勉強で「紙の辞書」か「電子辞書」で揺れたのを思い出しました。
「力をつけるためには紙の辞書を使いなさい。面倒でも一つの単語を引く時に無意識にまわりの
単語も吸収できる。労力をケチってはいか~ん」という先生のお言葉でしたが、
軟弱な私は「やっぱり、電子辞書だよなぁ。辞書を引くので疲れて嫌になっちゃぁ
元も子もないよ」なんて電子辞書を使い続け、紙の辞書は本棚でホコリを被っております。
この映画の、イーストウッドの主張に従えばやっぱり「紙の辞書」ってことになっちゃうのかな?
まぁ、データーだけに頼らず、足を運んで目と耳でも確認しようね~って折衷案でお願いしたいところです。


法律事務所で認められ、昇進をかけたプロジェクトに賭けている娘でしたが、
仕事もこなしつつ、父にも手を差し伸べ、二人三脚でスカウトに回ります。
その過程で、ぶつかりながら、少しずつ二人が歩み寄っていく感じがいいですね。
イーストウッドの頑固おやじぶり、しかし妻の墓前で「You are my sunnshine」を歌ったり、
娘にちょっかいを出した男を殴りつけたり。娘を思う気持ちと不器用さがにじみ出てます。

娘も、大事な時に父の為に一肌脱いで…投げて打ってキャッチヤーもできる弁護士です。
「門前の小僧、習わぬ経を読む」で、選手崩れの新人スカウトマンジョニーでは太刀打ちできないません。
    
      ミッキー(エイミー・アダムズ)とジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)

紆余曲折がありながら、最後はふたりとも逆転ホームランをかっ飛ばします。
いい話なんだけれど、昔の古き良きアメリカ映画の王道ハッピーエンドストーリーってのが、
ちょっと出来過ぎかなぁ~。

ジョニーの存在があったからこそ、父と娘の関係修復がなされたんだけれど、
恋の修復は、いくらなんでも早過ぎるやろ~!


原題の「TROUBLE WITH THE CURVE」。
最後に球種「カーブ」が決め手となっているのと、「ふたりの人生の曲がり角」が掛っているようです。
ミッキーは角を曲がってどちらの世界に進むのかが気になるところです。

「人生の特等席」って・・・ ようわからん。


* 追加事項(2013/11/25)
  ようわからん。っと書いた日本語タイトル。
   ミッキーと父親の間で、
    「おまえには、俺のように三等席(cheap seat)の人生を歩んで欲しくない」
    「三等席なんかじゃないわ。特等席だったわよ」
   という会話がありました。
   日本語タイトルはここから来ていたのですね。
   
   




  にほんブログ村 映画ブログへ




 ***** 見た 映画 *****

 12月 5日「人生の特等席」@109シネマズMM横浜
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント (4)   トラックバック (20)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 裏切りのサーカス TINKER TA... | トップ | ウコン »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (セレンディピティ)
2012-12-08 16:51:27
こんにちは。
王道の展開で、先も読めてしまいますが…
それでもハッピーな気持ちになれるすてきな作品でしたね。
俳優陣もそれぞれ魅力的でした☆
Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2012-12-10 00:53:24
こんばんは~。
「グラン・トリノ」や「チェンジリング」で期待度がかなり上がってしまって・・・。俳優陣も良かったし、ストーリーもいいのですが、素直にいいねと言えない私です。
ピーナッツ投げたところで「何だかこの子の登場は思わせぶりだな」とか思っちゃって、「やっぱりね」な感じが拭えませんでした。
父と娘の関係修復過程はよかったです。
できすぎ~ (zebra)
2014-09-02 09:19:57
ryokoさん レンタルで見ました。

でも ryokoさんのおっしゃるように出来過ぎやろ~って感じましたね。

娘は 父親のそばにいてスカウトもできて 恋人と仲たがいしたと思ったら すぐに戻ってきて・・・
んで スカウト先で そこらへんにいたピーナッツ坊やが才能がすごかったとか。・・・

 ありえへんやろ・・・・

この中で ひとつだけならまだわかる。 こんないくつも重なるのは ご都合主義っぽいな~

 それと ジョングッドマン演じたスカウト主任が
「スーパーで野菜を買うように選手の才能は手に入らん」といってたっけ。

 これじゃあ スーパーの特売安売りやん!!!

まあ父と娘の絆はよかったんだけれどもな~
Unknown (zebraさんへ(ryoko))
2014-09-02 21:15:03
こんばんは~。
やっぱり~・・・出来過ぎくんでしたよね。
> スーパーの特売安売りやん!!!
爆笑してしまいました。
ええい、持ってけーー!って感じですね。

素直に愛情を表現できない無器用な父と娘の関係が修復できて、よかった!よかった!です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

20 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
「人生の特等席」 (セレンディピティ ダイアリー)
クリント・イーストウッド主演の最新作、「人生の特等席」(Trouble with
人生の特等席  監督/ロバート・ロレンツ (西京極 紫の館)
【出演】  クリント・イーストウッド  エイミー・アダムス  ジャスティン・ティンバーレイク 【ストーリー】 長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたガス・ロベル。伝説のスカウトマンとして知られる存在の彼だったが、年齢のせいで視力が弱ってきていた。そ...
映画:人生の特等席 Trouble with the Curve  アンチ「マネーボール」ボヤキ爺い=C イーストウッド! (日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~)
イーストウッドといえば、ダーティハリーのころから「ボヤキ」演技が見物だった。 いつも、Good grief とか、Oh my god とか、さらにダーティな愚痴をこぼしまくるのが持ち味(笑) その特色を生かし? 近年のイーストウッド(写真中央)の演技には、目を見張るものがあ...
人生の特等席/TROUBLE WITH THE CURVE (いい加減社長の映画日記)
クリント・イーストウッド主演ということで、ちょっと楽しみにしていた作品・・・ 「オフィシャルサイト」 【ストーリー】 長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたガス・ロベル。 伝説のスカウトマンとして知られる存在の彼だったが、年齢のせいで視力が弱って...
人生の特等席~カーブに対応できない2人 (佐藤秀の徒然幻視録)
ミッキー、フラナガン、ボー・・・ 公式サイト。原題:Trouble with The Curve。 ロバート・ロレンツ監督、クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイ ...
人生の特等席 (心のままに映画の風景)
数々の名選手を発掘してきた大リーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル(クリント・イーストウッド)は、ここのところ、年のせいで視力が弱ってきていた。 パソコンデータ分析が主流で、昔気質のスカウ...
「人生の特等席」 変えられない、でも変えられる (はらやんの映画徒然草)
原題は「Trouble With The Curve」。 ここで言う「Curve
人生の特等席 / TROUBLE WITH THE CURVE (勝手に映画評)
『グラン・トリノ』で、半分引退の様な事を言っていたクリント・イーストウッド。ここ最近の作品は、自身が監督・主演か、あるいは監督専業と言う事が多かったが、今回の作品の監督が愛弟子ロバート・ロレンツと言う事もあってか、俳優専任として登場している。 渋いねぇ...
「人生の特等席」うん、イイ邦題ですね。 (シネマ親父の“日々是妄言”)
[人生の特等席] ブログ村キーワード  俳優 クリント・イーストウッド 復活!「人生の特等席」(ワーナー・ブラザース)。「グラン・トリノ」から約4年。クリント翁の主演復帰作は、爽やかな感動作でございます。  ガス(クリント・イーストウッド)は、メジャー・...
人生の特等席 (とりあえず、コメントです)
野球のスカウトマンとして人生を送った男の姿を描いたクリント・イーストウッド主演のヒューマンドラマです。 イーストウッドが役者に復活と聞いて、これは観なくてはと公開を楽しみにしていました。 圧倒的な存在感と相変わらずのかっこ良さに一瞬で惹きつけられました。...
人生の特等席 (ハリウッド映画 LOVE)
原題:Trouble with the Curve監督:ロバート・ローレンツ出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、マシュー・リラード人生は、変化球!!
『人生の特等席』 (京の昼寝~♪)
□作品オフィシャルサイト 「人生の特等席」□監督 ロバート・ローレンツ□脚本 ランディ・ブラウン□キャスト クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、       ジョン・グッドマン、スコット・イーストウッド、...
映画「人生の特等席」感想 (タナウツネット雑記ブログ)
映画「人生の特等席」観に行ってきました。アメリカ大リーグの卵となる選手をスカウトする仕事を長年にわたって続けてきたプロでありながら「失明の兆候」を発症するという致命的な...
野球と娘と向き合いながら、 (笑う社会人の生活)
26日のことですが、映画「人生の特等席」を鑑賞しました。 長年大リーグのスカウトとして腕を振るってきたガスだったが、年のせいで視力が弱ってきていた チームが疑いの目を向ける中 あまり関係が良好とはいえない娘のミッキーが同行を始めて・・・ クリント・イースト...
映画『人生の特等席』を観て (kintyre's Diary 新館)
12-99.人生の特等席■原題:Trouble With The Curve■製作年、国:2012年、アメリカ■上映時間:111分■観賞日:12月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ■料金:0円(1カ月フリーパス) □監督・製作:ロバート・ロレンツ◆クリント・イーストウッド(ガス)◆...
『人生の特等席』 なぜイーストウッドが監督しないのか? (映画のブログ)
 【ネタバレ注意】   映画に反論するには映画をもって、ということだろうか。  野球を題材にしながら、選手ではなくGM(ゼネラルマネージャー)にスポットを当てた映画として『マネーボール』はたいそう...
人生の特等席 (いやいやえん)
思ってたよりも老いているイーストウッドにビックリだ。当たり前だけどヨボヨボ。でも何か一瞬の画がとんでもなくかっこいいのよ。やっぱりそこはイーストウッドだった。 ストーリーは一人の野球スカウトマンの娘との絆、人生の再生といったところだけれど、これもよ...
『人生の特等席』(2012) (【徒然なるままに・・・】)
メジャーリーグのスカウトマンであるガスは、ハイテクに頼らず昔ながらのやり方を貫いているが、球団は時代に取り残されたかのような彼を疎ましく考え始めていた。しかもガスは視力が衰え仕事にも支障を来たし始めていたが、プロとしての自信と誇りは持ち続け、今もドラフ...
人生の特等席 (タケヤと愉快な仲間達)
監督:ロバート・ロレンツ 出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、ロバート・パトリック、マシュー・リラード 【あらすじ】  イーストウッド演じるガスは将来の名野球選手を発掘する長年の名スカ....
人生の特等席 (LIFE ‘O’ THE PARTY)
「俳優はもう引退さって言っていたはずのイーストウッドが帰って