のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

自民党は批判されるや、何かと言えば、民主党を引き合いに出すが、それは正当なのか。卑怯過ぎないか

2016年09月28日 10時03分29秒 | 日本の現状


安倍首相の演説中に大多数の自民議員が立ち上がり拍手したことにつき、

「異常で、異様な光景だ」

「気持ち悪い」と

野党から批判されるや持ち出したのが

今から7年前、

2009年のできごとである。

これだ。



鳩山元首相の演説のとき、

突如、

なされたスタンディング・オベーションだ。

この場合と、

一緒だと言うのだ。

自分たちは、

民主党の切り拓いた道を歩んでいるだけだと

言わんばかりだ。

しかし、果たして本当に、

鳩山元首相の演説のときと同列においていいのか――。

上掲GIF(ミニ動画)を見れば分かる通り、

安倍マリオと違って、

自分に向けられた称賛の拍手に呼応して

一緒になって

拍手するような真似をしていない。

この点が重要だ。

単に謙譲の美徳が身についているかどうかではない。

ファシストに対して

一線を画しているかどうかなのだ。

あるいは、

ネトウヨたちは、

安倍マリオが促したのは

海上保安庁、警察、自衛隊の諸君に対しての

拍手であって、

自身に対するものではない

と反論しよう。

あ(ひ)るケミス卜‏@alchemist_113 さんが

――自民党は自衛隊や海保に対して拍手したのに、あたかも安倍首相に拍手したかのように勝手に解釈して勝手に発狂してることだよね。自分に拍手させたのは鳩山じゃないの?〔22:53 - 2016年9月26日 〕―—

と言っているように。

この言い分の滑稽な点は、

自衛隊員等は、

安倍マリオの指示・命令に従って

行動しているだけという点を見逃していることだ。

しかも内閣の長であるに過ぎないのに、

あたかも

国会の長であるような顔をして

「私の部下を敬え」

という

欺瞞に満ちた誘いかけをしていることだ。

すなわち、

部下を通して

自分の権威づけを図っているに止まらず、

行政府の長であるに過ぎないのに、

国権の最高機関である、

国会の長であるような顔をするという

二重の厚かましさがある。

そこに気づくべきだ。

前にさんざ論じたところだ

(拙稿「自民党の議員に総立ちで拍手され、海上保安庁等の実力部隊員は、嬉しいだろうか。まるで「兵隊さんよ、ありがとう」だ」参照。✳http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/d101b6ef7a4f4ce0f8fc988208ad9f5b)。

まだ、分からなければ、

ある男が息子と一緒にいるところを

想像して欲しい。

彼は、

自分じゃなく、

年端も行かなきゃ、物の分別もついていない

「息子を敬え」と言ったも同じだ。

その場合、

「自分を敬え」と言ったときと比較して、

どちらを傲慢と感じるか。

間接に敬意を求める方が遥かに厚かましいじゃないか。

次の

名もなき投資家 ♥٩(ˊᗜˋ*)و @value_investorsさんのツイートが

その点に、

注意を振り向けるため、

こんな風に断ずる。

——所信表明演説でのスタンディングオベーションがダメなんじゃなくて

鳩山の場合は「国民生活を豊かにする」と言う演説で起こった拍手喝采

今回は行政府の長が自分の部下を拍手して讃えようと国会議員に拍手喝采を促して自分の威信を高めようとしたこと

この違いがわからないようではダメよね〔10:06 - 2016年9月27日 〕——

まだ、

これでも誤解が解けないだろうか。

スタンディングオベーションがダメと言っているのじゃないのだ。

これは、

米国でよくみられる。

しかし、行政府の長が

越権的に

議会において、これを誘い掛け、民衆がこれに応じるや

自分も一緒になって拍手するのは、

北朝鮮の金正恩か、

我が国の安倍マリオしかいないと言っているのだ。

なぜ、

こんな風になってしまうかというと、

日本では、

軍部独走について

十分な反省がなされていないからだ。

次の、

動画を見て欲しい。



「治安や防衛を担う組織は、巨大な権力と物理的な力を独占している。美化され批判、批評をしにくい存在になり易い」

という、

青木理さんの解説は、

その間の危険性をよく指摘していると思う。

起立・拍手、

今後は自粛するなど、与野党が申し合わせた

(時事通信記事「起立・拍手、今後は自粛=与野党」参照。*http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092700412&g=pol

という話は、

国会で起立・拍手をするしないの問題、

すなわち、

論点がスタンディングオベーションの是非論に、見事にすり替えられてると言うしかない。

「自画自賛、自己陶酔型の演説。誰も異を唱えない」

(小沢一郎(事務所)@ozawa_jimushoさんのツイート〔17:07 - 2016年9月27日 〕参照 )

独裁容認の

傾向がまざまざと窺える演説であることが

看過できない点なのだ。

小泉進次郎氏は記者団に言った。

「あれはない。ちょっとおかしいと思いますよ。自然じゃない。

とはいえ、自身も驚いて立ち上がってしまった」と。

彼のような人気者をして

「驚いて立ち上がってしまった」

と認めざるを得ないほどに、

議場で思考停止した事実が背筋を凍らせる。

まさにそれは、

青木理さんの指摘する

「治安や防衛を担う組織は、美化され批判、批評をしにくい存在になり易い」

傾向を実証した証言となっている。

その危険性は、

安倍マリオが誰かの傀儡であるかどうかによっては、

減殺されない。

確かに、

安倍マリオは、「他人事」「表す」が

読めないから、

演説するとき所持している

コピペに振り仮名を打っているのだろう。

また、

水を飲むタイミングや

拍手を待つ余裕がないから、

それらを

一々、コピペにメモっているのだろう。

しかし、いかに

それがために愚かに見えようと

見くびってはいけない。

すべては、

演出の過程で

計算し尽くされているだろうからだ。

安倍マリオも

自分の目論見に綻びが出たとき、

石原老人と同じく

責任を擦り付けるための

伏線として

受け入れているのだろう。

そう思って

下の画像を見ると

狡猾さに反吐が出そうだ。


転載元:チーちゃん‏@chilcochiko0121さんのツイート〔23:58 - 2016年9月27日


<追記>

戦争をさせない1000人委員会‏@committeeof1000さんのツイート。

――"首相の演説が始まると、自民国対メンバーが本会議場の前の方に座る若手議員に萩生田氏の依頼を一斉に伝えた。当該のくだりで「拍手してほしい」と伝えられた若手もいれば、「立って拍手してほしい」と聞いた若手もいた"〔10:11 - 2016年9月28日 〕―—


自民党は、

一斉起立・拍手につき、

自然発生という説明をしていたはずだ。、

だが、それは、

真っ赤な嘘なようだ、

何だかな、

という話だよ。

そんなところで茶番をすれば、

野党へのヤジも含め、

全部がインチキに見えるがな。

いいんかな。

2016年9月28日昼 記



〔資料〕

「首相演説に一斉起立・拍手、事前に「指示」飛び交う」

   朝日新聞(2016年9月27日22時49分)

☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/ASJ9W55NWJ9WUTFK00D.html

 安倍晋三首相の所信表明演説中に自民党議員らが立ち上がって拍手した問題で、野党が27日の議院運営委員会理事会で抗議した。自民は「適切ではなかった」と認め、首相に伝えることを約束。野党側には「自然発生的だった」と説明したが、議場内では「指示」が飛び交っていた。

 自民議員らが一斉に起立・拍手したのは、26日の衆院の所信表明演説で首相が海上保安庁や警察、自衛隊をたたえたときだ。衆院の規則違反ではないが、日本では慣例でない行動で、議事進行が遅れた。大島理森衆院議長もその場で注意。佐藤勉議運委員長は記者団に「自然発生的とはいえ、決していいことではない」と述べた。

 だが、関係者によると、演説前の26日午前、萩生田光一官房副長官が、自民の竹下亘・国会対策委員長ら幹部に、「(海上保安庁などのくだりで)演説をもり立ててほしい」と依頼。このとき、萩生田氏は起立や拍手までは求めなかった。

 午後、首相の演説が始まると、自民国対メンバーが本会議場の前の方に座る若手議員に萩生田氏の依頼を一斉に伝えた。当該のくだりで「拍手してほしい」と伝えられた若手もいれば、「立って拍手してほしい」と聞いた若手もいた。

 指示が伝わったのは前方に座る当選回数が1、2回の議員ら。このため、後方の中堅・ベテラン議員のなかには「自然発生」と受け止めた人もいた。中ほどに座る当選3回の小泉進次郎氏は記者団に言った。「あれはない。ちょっとおかしいと思いますよ。自然じゃない」。とはいえ、自身も驚いて立ち上がってしまったという。

 首相は27日夜、東京都内で若手議員らと会食。出席者によると、起立・拍手の話題に触れて、自衛隊員らへの「敬意」の拍手だったから野党議員も座って拍手すれば良かったとの趣旨の話をした。起立・拍手をめぐっては2009年の民主党政権時、鳩山由紀夫首相に民主議員が立ち上がって拍手した例があるが、演説の終了直後だった。(田嶋慶彦)

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