まつたけ山復活させ隊運動ニュース

再生アカマツ林からついに出ました.マツタケの発生は里山復活の王道であり、里山を再生することはマツタケの復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1221

2017年06月19日 |  マツタケの林地栽培 

 6月24日(土)は、592回活動日です.京都精華大学 板倉環境ゼミ生が6名 体験参加いたします. 大いに交流をお願いします.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、内田 正明さんです.当日夜、是非ご覧ください.
 
マツタケは、今頃どうしている?

 6月7日に、近畿地区は梅雨入りしました.その日は「梅雨入りしたと思える」宣言をするには絶好の日でした.半日は、しとしとと雨が降っていました.その後雨が全くありません.予想では14日(水)に雨がある.作物にとってはその日が待たれる.雨になればなったで、被害が出るほどの豪雨も予想されるようです.対策が必要です.

 写真 1は、昨年、京まつたけが発生したエリアの様子です(6月16日撮影).赤いピンクのテープが見えます.そこがマツタケ子実体の発生位置ですが、母岩までの深さが浅く5-6本のピンが雨に流されました.地表の堆積物は、有山さんの長年の観察で、いい松茸山の姿に仕上げられています.アカマツ以外の小径木は少ないが、それも樹形を整えています.
写真 1. 京まつたけの発生位置(ピンクのテープ)

 このテープ群の下には、アカマツとマツタケの菌根集団・シロが微生物との様々な関係を保ちながら生活しています.マツタケは、今頃どうしているのだろう、何を必要としているのだろうと思いながら、シロを眺め、アカマツを見、補整を続けています. それを考えるには、マツタケもカビで生物だから、生物の代謝と温度との関係を考える必要がある.

 温度が5℃を越えると根も菌糸も生長する.それ以下だと代謝作用を落としていると考えられる.地温が7℃にもなると菌根の生長は、1週間の伸びを観察すると伸びていると実感できる.地温15℃ではよく伸びるといえる.25℃当たりまで菌根の生長は温度と共によくなっていく.しかし、真夏の渇水期は、アカマツの根の伸長が止まるようだ.すると菌根形成も止まる.シロは、栄養生長期を終え成熟期にはいる.

 やがて、地温が19℃を下回ると米粒状の子実体原基をシロ表面に形成する(写真 2.まつたけ子実体の生長).
写真2.子実体の生長 左が子実体原基.右が開きすぎ.

シロの生殖成長期である.マツタケシーズン・インである.但し岩泉町など東北は、その刺激温度は18℃である.地温が12℃に低下するまで子実体の形成は見られる.これは東北も近畿でも変わらない.12℃以下では、子実体発生はほとんど見られず、アカマツ細根の伸びもほとんど期待されないため、菌根形成は止まったままで新しい菌糸帯が形成される.2月には、地温が5℃を上回り、晩秋に形成された新しい菌糸がアカマツ細根と菌根を形成しシロが大きくなる.

 図 1.は、岩手県岩泉まつたけ研究所向林試験林で得られたまつたけの一年の生活である.日付けは、各温度に到達した14年間の最多日である.京都岩倉の温度を考えて日付けは読み直す必要がある.ちなみに岩倉では10年間の測定であるが、19℃を下回った日は10月17日が最多日で6回あり、12℃を下回る日は、バラバラで決められないが、11月の下旬である.従って岩倉では、10月17日に原基形成刺激を受けて1週間から10日後には、まつたけ子実体が頭を見せることが多いと予想される.11月下旬頃まで、まつたけ子実体発生期である.
図 1.マツタケの生活(岩手県岩泉まつたけ研究所)

 マツタケ子実体の成長は、水に溶けた養分の吸収にも依存する.野外で、正確な土壌水分量、もしくは生物が土壌から得ている有効水の量を測定する方法が、現在、無いので、その量は問題が多いが、降水量がマツタケ子実体発生量に大きく影響を持っている.発生量については、このことが大きいと考えられる.

 マツタケは、今、菌糸が細根に盛んに感染し菌根量を増やしている.シロの栄養成長期にある.雨がないことが気に掛かります.地球規模での気候変動は、当然、日本にも生じている.それはマツタケの生活を乱している.ひいては私たちの季節感を変えるだろう.脳の記憶に従い、その命令で、体は準備をする.実態とのアンバランスは大きなストレッサーに違いない.これは植物やきのこにも起こることである.
  
【お知らせ】

6月27日(火) まつたけ山復活させ隊和歌山富喜試験林 マツタケ発生整備作業実施  近鉄新田辺駅西口 午前8時集合、自家用車に分乗して現地に移動.要昼食(自前)とガソリン代(1500円弱) 参加希望の方は、川本さんまで.

1.日本文化デザインフォーラム  JIDFラボ【松茸山再生と岩倉焼き】開催   名高いやきもの産地は名高いマツタケ産地である.
   開催場所はいずれも京都市左京区岩倉香川山(自称)まつたけ山復活させ隊活動拠点(アクセスは下記を!)

   13回 07月22日(土) 596回例会  マツタケ発生整備作業 実施 並びに 作品の焼成                 参加費:食費500円
   14回 09月30日(土) 605回例会  陶芸班創作陶器にまつたけ料理を盛り、料理と作品を吟味 参加費は天候により変更  参加費:3500円 定員35名
   15回 11月18日(土) 612回例会  マツタケ発生整備作業と反省                            参加費:食費500円
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

2.岩手県立大野高等学校収穫祭 参加者募集 
   日時 10月3日(火)~6日(金)
   場所:岩手県洋野町 岩手県立大野高等学校 並びに久慈平岳試験林
      10月4日:講演会とまつたけ狩りの打合せ、懇親会.10月5日:まつたけ狩りと昼食会
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail) まで

3.韓国浦項(ポハン)市 マツタケ山(ペク氏所有)視察 参加者募集しますが、詳細は今しばらくお待ちください(7月頃には判明).
         滞在費などの韓国の助成があります.関空APから大邱APと韓国内移動(小型バス)は個人負担. 9月の終わりから10月始めあたり、松茸発生最盛期.
      問い合わせは吉村(090-6227-4305, E-mail)まで

4.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
  日時:2017年11月23日(木、祝)13:00~16:00
  場所:千葉県立中央博物館
  テーマ:マツタケ栽培最前線
      人工栽培(白坂憲章).感染苗利用栽培(山中髙史).林地栽培(吉村文彦)
      問い合わせは千葉県立中央博物館 吹春俊光先生 電話:043-265-3111(代表)

【まつたけ山復活させ隊の活動指針】

 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.注:自由に主体的に活動できることは何をしても許されると言うことではありません. 
 
 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人などがいる.これらの作業実施・応援に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).

 参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.


【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付 けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者  男厨シェフ  特別企画     体験参加

592 06月24日(土) 内田                   京精華大・板倉ゼミ生6名
593 06月30日(金) 宮崎   松本
594 07月08日(土) 三輪
595 07月14日(金) 宮崎  内田
596 07月22日(土) 吉村          JIDFラボ、    龍国大1回生 岩堀ゼミ生参加 16名
597 07月28日(金) 内田
598 08月05日(土) 三輪
599 08月11日(金) 宮崎   松本
600 08月25日(金) 吉村       600回記念 会費千円 京まつたけ豊作祈願
601 09月02日(土) 内田
602 09月08日(金) 三輪
603 09月16日(土) 宮崎   松浦
604 09月22日(金) 吉村
605 09月30日(土) 内田          JIDFラボ     まつたけ祭
 なお、やむを得ず担当他の変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも1-2台分はある.

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路が見えたら(後400m)、案内看板手前にある道路を左折、右折、左折そしてた左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
  
 
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

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