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アクセルとブレーキの踏み間違いのないワンペダル装着者の評価

ワンペダル利用者への 聞き取り調査から見えるもの


西島衛治 (九州看護福祉大学教授)



要旨
NPO 法人安心運転支援センターの協力の下、ア クセルとブレーキの踏み間違いのないワンペダル装着者の評価を収集した。
その結果、高齢者の使用者のほか、ペダルの踏み間違いやヒヤリハット経験者が、このワンペダルを装着するケースが見られた。
多くの利用者から、安心して運転できると高い評価がある。
片麻痺の使用者も安心安全に運転できていることを確認した。
この安全性あるワンペダルをどのように浸透させるかが課題である。


1.研究目的

超高齢社会において、基本的な移動手段は、公共交通機関であろう。しかし、現実には、コンパクトシティなど利便性の高い集約型の都市機能へとまちづくりが進められようとしている。
同時に経済的理由で不採算の過疎地のバス路線や鉄道は、整理統合され、公共交通による移動手段がなくなった地域は、独自の巡回バスや移送サービスによる対応を迫られており、自治体の負担が増している。
そのような背景の下、マイカーに依存せざるを得ない高齢者が存在する。
問題は、高齢者が後期高齢者になり心身の機能低下により、交通被害者だけでなく、交通加害者になる恐れがあることである。
心身の機能低下になってもより安心で安全な機能の自家用車の普及推進を図ることを目的としたNPO 法人安心運転支援センター(会長は筆者)を2年ほど前に設立した。
今回は、同法人の協力の下、アクセルとペダルの踏み間違いのない「ワンペダル」装置の利用者に設置後の評価を回答してもらい、その傾向と安全情報を把握することを目的とする。

2.研究の視点および方法

アクセルとペダルの踏み間違いによる暴走事故は、最近のマスコミでも問題になっている。顕在化した同事故の件数は、年間に7,000 件を超える。
ハインリッヒの法則によるとその300 倍(2,100,000 件)のヒヤリハット経験者がいることになる。この問題を解決する
ために20 年ほど前に開発された「ワンペダル(ナルセペダル)」は、昨年の 8 月に NY タイムズで紹介され、同年10 月には、NHK のクローズアップ現代でも取り上げられた。
今回報告する調査は、昨年(2010 年1 月から2 月)にこの「ワンペダル」の利用者62 名にアンケートを行った結果である。現在の利用者の総数は、約170 名であり、全体の約34%の回答になる。

まとめ

高齢者の使用者のほか、ペダルの踏み間違いやヒヤリハット経験者が、このワンペダルを装着するケースが見られた。
ワンペダル装着者の多くから、安心して運転できると高い評価がある。
片麻痺の使用者も安心安全に運転できていることを確認した。




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