花冠月例ネット句会

主宰:高橋正子(花冠発行所代表)
世話人:藤田洋子

■十二月忘年ネット句会■

2011-11-21 00:27:20 | 200709
次回の<十二月忘年ネット句会>を<フェイスブック日曜句会>と合同で開催いたします。12月11日開催です。フェイスブックに未登録の方は、下記アドレスのブログに、<投句>、<選句>をし、<入賞発表>もそのブログで行います

http://blog.goo.ne.jp/kakan106/

ご挨拶

2011-10-10 09:14:06 | 200709

十三夜の月はいかがでしたでしょうか。入賞の皆さまおめでとうございます。十三夜の月は、曇りがちながら、ほとんどのところで楽しめたのではないでしょうか。ちょうど秋祭りと重なった地方もあって、去年とはまた違った趣が感じられたことと思います。私の住む横浜日吉本町もちょうど秋祭りでした。祭りも果てて夜中近くには雨が降り出しました。虫の音も弱くなって、秋もいよいよ深くなります。ご投句、選句をありがとうございました。ネット句会の管理運営は信之先生に、集計は洋子さんにお願いしました。大変お世話になりありがとうございます。これで、十三夜ネット句会を終わります。次回は、12月初めに忘年ネット句会をいたします。楽しみにお待ちください。(主宰 高橋正子)

信之先生、正子先生、「十三夜ネット句会」ご参加の皆様、お世話になりありがとうございました。ひと月まえの十五夜の月と合わせて、二夜の月を皆様とともに楽しませていただきました。秋祭りを終えたここ松山も、続く好天に、美しい十三夜の月を眺めることができました。24名の皆さんの俳句を通して、抒情漂う十三夜のひと時に加え、秋たけなわの十月の、心豊かな季節の風景を感じることができました。集計にあたり、皆さんの選句やコメントも楽しませていただきました。句会の開催につきましては、信之先生、正子先生に心よりお礼申し上げます。(世話人 藤田洋子)

■十三夜句会入賞発表■

2011-10-10 07:52:34 | 200709
【金賞】
★堀の水たえず流るる十三夜/柳原美知子
堀は、潮入の堀であろうか。たえず流れる音がしている。十三夜の染透るような静かな抒情が美しい。(高橋正子)

【銀賞】
★赤い羽根つけて小さな胸を張る/高橋秀之
赤い羽根をつけてもらった子どもが胸を張る。すこやかで、ほこらしい少年の笑顔が見える。(高橋正子)

【銅賞3句】
★電動ベッド起こせば視野に曼珠沙華/矢野文彦
電動ベッドを起こすと、はらずも視野に曼珠沙華が入る。曼珠沙華が目に入ったことは、ささやかかもしれないが、確かな感動がある。、(高橋正子)

★鮮やかに紺色長く秋の茄子/古田敬二
涼しくなって、茄子の紺色も「鮮やか」になった。長い茄子だけに紺色の鮮やかさが印象づけられる。美味は約束されている。(高橋正子)

★大漁旗揺れる港の天高し/安藤智久
大漁旗が力強く、色鮮やかに、風にはためく様子が、「天高し」によってくっきりと目に見える。(高橋正子)

【高橋信之特選/8句】
★猫じゃらし風に揺れては青抜ける/黒谷光子
エノコログサ、最初は青々ころころとしていたものが秋の深まりにつれ、しだいに枯れた色に変わり、傾き始めた日を浴びて金色に光っていたりします。晩秋らしさを感じます。(多田有花)

★赤い羽根つけて小さな胸を張る/高橋秀之
小学生がお小遣いを募金し赤い羽根を付けてもらった。少し恥ずかしくしかし誇らしく胸を張る。微笑ましい風景かと思いました。 (河野啓一)
募金に参加した証にうける赤い羽根、お子様の誇らしげに胸を張る、その愛らしく微笑ましい姿に心あたたまります。(藤田洋子)

★球を蹴る子ら影となり十三夜/小西 宏
サッカーに夢中の子どもたちの姿、秋の早い日暮れでもう周囲は暗くなり始めているのにもかかわらずそれに気づかないほど熱中している、その様子が伝わってきます。 (多田有花)

★稲の陽を空に弾けり甲斐盆地/川名ますみ
黄金色に稔った稲の穂が明るく空に照り返す。甲斐盆地の輝く秋の空と、豊穣な大地とが目に浮かびます。 (小西 宏)

★電動ベッド起こせば視野に曼珠沙華/矢野文彦
★堀の水たえず流るる十三夜/柳原美知子
★大漁旗揺れる港の天高し/安藤智久
★鮮やかに紺色長く秋の茄子/古田敬二

【高橋正子特選/8句】
★湧き水に両の手ひたし秋澄めり/祝恵子
山沿いの道を歩かれたのでしょうか。湧き水に両手をさしのべ、その冷たさに秋を実感され、又満喫されたことでしょう。 (小川和子)

★島裏に磯網干され鰯雲/佃康水
波静かな島裏の情景、そこに目立たぬ磯網と大きな鰯雲が写し出されている。空の大きさ、海の大きさ。人の営みと自然との揺るぎない調和がおおらかに描きだされている。(小西宏)

★入日澄む畝のみどりよ貝割菜/小川和子
赤く澄んだ大きな入日を遥かに、目前の貝割菜の畝のみどりの瑞々しさ。秋の一日の終わりの心安らぐ美しい田園風景ですね。 (柳原美知子)

★いま雲を抜けた山路の爽やかさ/川名ますみ
秋の山路、澄む空に山容もくっきりと、流れる雲も目に鮮やかに、爽やかさもひとしおです。心身ともに快い作者の「いま」の感動が爽やかに伝わります。 (藤田洋子)

★秋潮の満ちてマストに星光る/柳原美知子
船は海に、海は空に近いような気がいたします。秋の潮の流れに浮かぶ船のマストに見上げる星々はどんなにか美しいことでしょう。 (小西 宏)

★流れ来てまた去る軽さ鰯雲/高橋信之
★赤い羽根つけて小さな胸を張る/高橋秀之
★大漁旗揺れる港の天高し/安藤智久

【入選/11句】
★列島をあまねく照らす後の月/河野啓一
日本列島全体をくまなく照らす今日の満月、関東関東でも雲に隠れたり、現れたりしたが、見事な満月を鑑賞することができました。読んですっきりする句だと思います。(足立 弘)

★懸崖の先の先まで菊蕾/藤田洋子
咲き揃えばさぞ見事なことでしょう。丹精して育てられたことと思われます。 (黒谷光子)

★終電で家路を急ぐ十三夜/足立 弘
十三夜は十五夜と違いあまり大騒ぎしない日本です。夜は寒くなって急いでお帰りになる空に十三夜の月が光っているという句に惹かれます。 (迫田和代)

★暮れそめて山は芒と風ばかり/津本けい
一昨日も御句と同じ景を見ました。草津温泉から渋峠へ行く途中で夕日に当たる芒が風に吹かれ、なんとも寂しさを感じる景ですね。(小口泰與)

★赤ひといろ空に捧げし曼珠沙華/藤田裕子
曼珠沙華が群生しているのでしょう。青空に向かってのびています。美しい数日があります。(祝恵子)

★復員の兄と眺めた十三夜/渋谷洋介
先日なくされたお兄様でしょうか。身近な人をなくすとなにかにつけふとしたことでその人のことを思い出す瞬間があります。それが死を悼むということかもしれない、と思います。 (多田有花)

★朝寒の高原の雲速きかな/小口泰與
高原の雲も、朝寒の季節になり、夏のどつしりとした大きな雲から、次々と流れてゆく軽やかな雲に変わりました。秋の朝の爽やかさを感じさせてくれる光景です。 (高橋秀之)

★十三夜光る白波壇ノ浦/迫田和代
壇ノ浦という地名が生きています。平家滅亡の物語と白波十三夜が響きあっています。しみじみとした情趣を感じます。 (多田有花)

★小鳥来る朝のマフィンとミルクティー/後藤あゆみ
小鳥が来てさえずる朝の清々しさが、マフィンとミルクティーという落ち着いた雰囲気を引き立ててくれます。一日の始まりに相応しい、気持ち良い時間を感じさせてくれます。 (高橋秀之)

★窓を開け朝のしじまや鵙高音/桑本栄太郎
朝の静寂を破り、ひときわ高く明快な鵙の声です。鵙の鳴く澄んだ秋気に、清々しい一日の始まりを感じます。 (藤田洋子)

★おちこちの祭太鼓が秋天に/多田有花
秋の空に祭太鼓が聞こえてくる。それも、いくつも、方々から。抜けるような空の高さを、爽やかな微風に乗って軽やかな太鼓の音が届く様子が伺われます。 (小西 宏)

■選者詠/高橋信之
★流れ来てまた去る軽さ鰯雲
鰯雲のありようを的確にさらりと詠まれています。それが詠者の心情とも重なって見え、爽やかな御句です。 (多田有花)
鰯雲は次が次へと流れ去り、流れ去ったかと思うとまた次の雲がやってくる。秋の空は高く、また、軽やかです。 (高橋秀之)

★月に雲うすうすと明日十三夜
★稲架立てて村人のみな健やかに

■選者詠/高橋正子
★十三夜娘は北陸の旅に出て
漆黒の夜空に浮ぶ十三夜を眺めていると「この十三夜を娘も見て居るだろうか」と今北陸を旅して居られるお嬢様の事をふと想い出されたのでしょう。子を想う親の気持が身に沁みます。「十三夜」と「北陸の旅」が余計哀感を呼びました。(佃 康水)

★竹むらのさらに高きに後の月
★十三夜村の祭りの仕舞いなり


■互選高点句
●最高点(6点/同点2句)
★流れ来てまた去る軽さ鰯雲/高橋信之
★湧き水に両の手ひたし秋澄めり/祝 恵子

●次点(5点/同点5句)
★赤い羽根つけて小さな胸を張る/高橋秀之
★暮れそめて山は芒と風ばかり/津本けい
★秋雲の山へ集まり山を越ゆ/川名ますみ
★瀬戸海の島影しずめ十三夜/佃 康水
★島裏に磯網干され鰯雲/佃 康水

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/藤田洋子)

■十三夜ネット句会全作品■

2011-10-09 23:54:32 | 200709
■全作品/24名72句

No.1 渋谷洋介
01.復員の兄と眺めた十三夜
02.露天風呂北信五岳雪化粧(渋温泉)
03.北斎の愛せし画室栗の里(小布施)

No.2 黒谷光子
04.猫じゃらし風に揺れては青抜ける
05.後の月振り向けば我が影法師
06.娘の尾灯消え一段と虫の声

No.3 小西 宏
07.信号を待ち銀杏の黄の匂い
08.球を蹴る子ら影となり十三夜
09.享年に先ずは目のゆく暮の秋

No.4 小口泰與
10.風吹きて雲の澄みけり後の月
11.朝寒の高原の雲速きかな
12.見下ろすと谷川に沿いし紅葉かな

No.5 河野啓一
13.列島をあまねく照らす後の月
14.さまざまなこと思わるる十三夜
15.椿の実転がり落ちて種一つ

No.6 桑本栄太郎
16.窓を開け朝のしじまや鵙高音
17.コスモスの風を待ち居てときめけリ
18.街の灯を統べる明かりや十三夜

No.7 藤田洋子
19.秋風に幟の先の笹が鳴る
20.宮入りの山夕映えて鰯雲
21.懸崖の先の先まで菊蕾

No.8 祝恵子
22.湧き水に両の手ひたし秋澄めり
23.里山の周り美し曼珠沙華
24.山からも川からも風秋桜

No.9 高橋秀之
25.赤い羽根つけて小さな胸を張る
26.秋風が運ぶ潮風大阪港
27.夕餉の膳主菜に酢橘ひと搾り

No.10 足立 弘
28.終電で家路を急ぐ十三夜
29.十三夜用もないのに街ぶらり
30.栗名月ロマンを載せて空仰ぐ

No.11 津本けい
31.白々と風吹き渡れ芒原
32.暮れそめて山は芒と風ばかり
33.人のいる公園静けし後の月

No.12 後藤あゆみ
34.小鳥来る朝のマフィンとミルクティー
35.ただいまと背広の肩に金木犀
36.筑波嶺の空晴れ渡り草紅葉

No.13 迫田和代
37.透山に目線をやれば秋高し
38.港にて秋の入日が島影に
39.十三夜光る白波壇ノ浦

No.14 川名ますみ
40.秋雲の山へ集まり山を越ゆ
41.いま雲を抜けた山路の爽やかさ
42.稲の陽を空に弾けり甲斐盆地

No.15 高橋信之
43.月に雲うすうすと明日十三夜
44.流れ来てまた去る軽さ鰯雲
45.稲架立てて村人のみな健やかに

No.16 矢野文彦
46.電動ベッド起こせば視野に曼珠沙華
47.稲架立ちて日本の秋が町なかに
48.秋の空雲行末と風来末

No.17 佃康水
49.瀬戸海の島影しずめ十三夜
50.緩やかに草燃す煙りや刈田原
51.島裏に磯網干され鰯雲

No.18 多田有花
52.秋祭り明るくなるや太鼓鳴る
53.おちこちの祭太鼓が秋天に
54.祭り果て栗名月の中天に

No.19 藤田裕子
55.夕空を何に追われるや椋鳥の群れ
56.赤ひといろ空に捧げし曼珠沙華
57.十三夜ほどよき明かりの中にいる

No.20 小川和子
58.入日澄む畝のみどりよ貝割菜
59.ビルを離れ月穏やかな十三夜
60.黄昏て吾が影淡し十三夜

No.21 柳原美知子
61.飛機雲のやがて解けゆき秋雲へ
62.秋潮の満ちてマストに星光る
63.堀の水たえず流るる十三夜

No.22 高橋正子
64.竹むらのさらに高きに後の月
65.十三夜村の祭りの仕舞いなり
66.十三夜娘は北陸の旅に出て

No.23 安藤智久
67.クレーンの影を遙かに秋の海
68.催事終え男五人のマロンパフェ
69.大漁旗揺れる港の天高し

No.24古田敬二
70.寝静まる我が街の上十三夜
71.鮮やかに紺色長く秋の茄子
72.黒土の中指痕へ秋の種

■十三夜ネット句会選句箱■

2011-10-09 19:12:47 | 200709
■選句箱■

■清記/24名72句

01.復員の兄と眺めた十三夜
02.露天風呂北信五岳雪化粧
03.北斎の愛せし画室栗の里
04.猫じゃらし風に揺れては青抜ける
05.後の月振り向けば我が影法師
06.娘の尾灯消え一段と虫の声
07.信号を待ち銀杏の黄の匂い
08.球を蹴る子ら影となり十三夜
09.享年に先ずは目のゆく暮の秋
10.風吹きて雲の澄みけり後の月

11.朝寒の高原の雲速きかな
12.見下ろすと谷川に沿いし紅葉かな
13.列島をあまねく照らす後の月
14.さまざまなこと思わるる十三夜
15.椿の実転がり落ちて種一つ
16.窓を開け朝のしじまや鵙高音
17.コスモスの風を待ち居てときめけリ
18.街の灯を統べる明かりや十三夜
19.秋風に幟の先の笹が鳴る
20.宮入りの山夕映えて鰯雲

21.懸崖の先の先まで菊蕾
22.湧き水に両の手ひたし秋澄めり
23.里山の周り美し曼珠沙華
24.山からも川からも風秋桜
25.赤い羽根つけて小さな胸を張る
26.秋風が運ぶ潮風大阪港
27.夕餉の膳主菜に酢橘ひと搾り
28.終電で家路を急ぐ十三夜
29.十三夜用もないのに街ぶらり
30.栗名月ロマンを載せて空仰ぐ

31.白々と風吹き渡れ芒原
32.暮れそめて山は芒と風ばかり
33.人のいる公園静けし後の月
34.小鳥来る朝のマフィンとミルクティー
35.ただいまと背広の肩に金木犀
36.筑波嶺の空晴れ渡り草紅葉
37.透山に目線をやれば秋高し
38.港にて秋の入日が島影に
39.十三夜光る白波壇ノ浦
40.秋雲の山へ集まり山を越ゆ

41.いま雲を抜けた山路の爽やかさ
42.稲の陽を空に弾けり甲斐盆地
43.月に雲うすうすと明日十三夜
44.流れ来てまた去る軽さ鰯雲
45.稲架立てて村人のみな健やかに
46.電動ベッド起こせば視野に曼珠沙華
47.稲架立ちて日本の秋が町なかに
48.秋の空雲行末と風来末
49.瀬戸海の島影しずめ十三夜
50.緩やかに草燃す煙りや刈田原

51.島裏に磯網干され鰯雲
52.秋祭り明るくなるや太鼓鳴る
53.おちこちの祭太鼓が秋天に
54.祭り果て栗名月の中天に
55.夕空を何に追われるや椋鳥の群れ
56.赤ひといろ空に捧げし曼珠沙華
57.十三夜ほどよき明かりの中にいる
58.入日澄む畝のみどりよ貝割菜
59.ビルを離れ月穏やかな十三夜
60.黄昏て吾が影淡し十三夜

61.飛機雲のやがて解けゆき秋雲へ
62.秋潮の満ちてマストに星光る
63.堀の水たえず流るる十三夜
64.竹むらのさらに高きに後の月
65.十三夜村の祭りの仕舞いなり
66.十三夜娘は北陸の旅に出て
67.クレーンの影を遙かに秋の海
68.催事終え男五人のマロンパフェ
69.大漁旗揺れる港の天高し
70.寝静まる我が街の上十三夜

71.鮮やかに紺色長く秋の茄子
72.黒土の中指痕へ秋の種


★選句①:選句箱の全作品のなかから、あなたの好きな句を5句選び、その句の番号を選者名を付けて[コメント欄]に書き込んでください。
★選句②:10月9日(日)午後8時30分から10月10日(月)午前9時までに選句5句を書き込んでください。コメントも1句に付けていただければ、幸いです。
★選句③:[名前欄]には、ご自身のお名前を、[タイトル欄]には、「選句」とお書きください。

★入賞発表:10月10日(月)午前に入選句を発表いたします。金・銀・銅賞には、後日賞品が送られます。楽しみにして、お待ちください。

▼選句を終了します。入賞発表をご覧ください。

■十三夜ネット句会のご案内■

2011-10-01 16:50:44 | 200709

■投句箱■
▼ご投句などは、下記の要領で、お願いします。

★投句①:当季雑詠3句をご投句ください。
★投句②:下の<コメント>の[名前欄]には、ご自分のアドレスをお書きください。アドレスのない投句は、削除されます。作者の氏名はお書きにならないでください。 [タイトル欄]は、「投句」とお書きください。 [URL欄]は、空白にしてください。[コメント欄]には、ご自分の俳句をお書きください。
★投句③:10月8日(土)(句会前日)午後8時から10月9日(日)(句会当日)午後8時までに投句箱へご投句ください。 事前投句は、ご遠慮ください。

★コメント:コメントは、「投句箱」の[コメント欄]に、「投句」開始以後、「入賞発表」までの時間帯にお書き込みください。 [タイトル欄]は、必ず「コメント」とお書きください。コメントの制限はありませんので、何句でも許されます。

★選句①:選句箱の全作品のなかから、あなたの好きな句を5句選び、その句の番号を選者名を付けて[コメント欄]に書き込んでください。
★選句②:10月9日(日)午後8時30分から10月10日(月)午前9時までに選句5句を書き込んでください。コメントも1句に付けていただければ、幸いです。
★選句③:[名前欄]には、ご自身のお名前を、[タイトル欄]には、「選句」とお書きください。

★入賞発表:10月10日(月)午前に入選句を発表いたします。金・銀・銅賞には、後日賞品が送られます。楽しみにして、お待ちください。

■選者: 高橋信之 高橋正子
■世話人:藤田洋子

花冠発行所
主宰 高橋正子


▼投句を締め切りました。上の<選句箱>に選句をお願いします。

ご挨拶

2011-09-13 09:29:18 | 200709
昨夜の十五夜は、18時27分がちょうど欠けることのない満月となりました。これは、6年に1度あることだそうです。昇り始めから中天に来るころまでを時々見ておりましたが、とてもきれいな月でした。十五夜ネット句会の参加者もこの1年では一番多い27名でした。秋の七草も咲きそろい、野の草、野の花にも名月にふさわしい風情が感じられました。満月、十五夜の句をはじめ、当季雑詠にも捨てがたい句が多くあって、楽しませていただきました。
選句、コメントをありがとうございました。集計は、藤田洋子さん、管理運営は信之先生がしてくださいました。いつも大変お世話になり、ありがとうございます。今夜も晴れてよい月が見られそうです。名月の余韻に浸りながら、これで十五夜ネット句会を終わります。次回は、10月9日(日)の十三夜ネット句会です。楽しみにお待ちください。(主宰 高橋正子)

仲秋の名月の昨日、6年に1度という満月の機会に恵まれ、ご参加の皆様と和やかに、美しい十五夜を楽しむことができました。松山も、夕刻よりよく晴れて、日中の残暑も忘れるほどの光り澄む満月を仰ぐことができました。皆様お暮らしの、各地の十五夜の情景、この時節ならではの秋の風物を心豊かに味わうことができました。ご参加の皆様には選句や丁寧なコメントを寄せていただきありがとうございました。信之先生、正子先生、今年の十五夜も、句会の開催、管理運営に至るまで大変お世話になり、心よりお礼申し上げます。(世話人 藤田洋子)

■十五夜ネット句会入賞発表■

2011-09-13 09:28:51 | 200709
【金賞】
★満月のその大きさに去りがたし/藤田裕子
東の空に昇った満月は、大きく満ち満ちている。この月を去りがたい思いは、さすが名月と呼ばれるにふさわしい月である。(高橋正子)

【銀賞】
★暮れてより十五夜の空近づけり/藤田洋子
暮れてからは、十五夜の月が東に大きく昇り、観るものに親しみをもたせる。十五夜の空が近づいて語りかけるようでもある。(高橋正子)

【銅賞2句】
★秋光のアトリエに選る青き糸/後藤あゆみ
「秋光」「アトリエ」「青き糸」のイメージが、鮮明で、秋光に美しい青を点じた画を見るような印象を受ける。(高橋正子)

★ランドセル選びに街へ秋澄む日/安藤智久
来春は一年生になる子どもと、はやばやと、秋澄む日に街までランドセルを選びにゆくうれしさが、穏やかに詠まれている。(高橋正子)

【高橋信之特選/8句】
★ランドセル選びに街へ秋澄む日/安藤智久
来春の入学を指折り数えるこの時期。ランドセルを選ぶのは心弾むひとときです。秋澄む日のと楽しい気持ちがぴったりあって、よき一日を過ごされたことでしょう。(高橋秀之)

★秋光のアトリエに選る青き糸/後藤あゆみ
これから編み物の作品を作るのでしょうか。秋の光がたっぷりと差す明るいアトリエ。透き通った光に青い糸がとても鮮やかに目に浮かびました。 (安藤智久)

★十五夜や園に残さる砂団子/佃康水
子供達にとって十五夜の楽しみといえばお団子ですね。我が家でも姪が団子を丸めるのを手伝ってくれます。月夜に残された砂団子に子供たちの笑顔が重なります。 (安藤智久)

★野に入れば蝗四方に飛び跳ねる/後藤あゆみ
草の生い茂った野に足を踏み入れると足元から蝗が四方に飛び跳ねます。元気な子どもたちが大好きな光景です。 (高橋秀之)

★ブナ林をこげら打つ音の澄み渡る/津本けい
自句自解:和泉葛城山脈を訪れた折、啄木鳥が盛んに木を打って頭上に響き渡っていたのが、忘れられずに詠んでみました。

★実るとは輝くことよねこじゃらし/古田敬二
「輝くねこじゃらし」は写生とも言えるが、この句は、写生句としては読めない。作者の強い思い入れを買った。「輝く」があって、この句が輝いた。(高橋信之)

★暮れてより十五夜の空近づけり/藤田洋子
★満月のその大きさに去りがたし/藤田裕子

【高橋正子特選/8句】
★野の草を揃えて活けし良夜かな/河野啓一
芒、月見だんごは飾っていなくても、取敢えず名月の時季に相応しい野の草花を活けて月見を楽しむ・・。「その風流の心意気や良し」である。(桑本栄太郎)
野を歩いて薄や萩など集めるのもお月見の楽しみの一つと思います。お月見の情景も伝わります。(黒谷光子)
秋の身近な草花を摘む時からもう満月のイメージが膨らんでまいります。ゆっくりと心豊かな時間を過ごせる将に良夜です。(佃 康水)
自然の中で素直にある野の草を一つ一つ丁寧に揃えて、きらきらと輝く月にお供えする。心和むいい俳句だと思いました。(井上治代)

★まだ西に残る明るさ月を待つ/藤田洋子
今日の名月は夕焼けが残る中に昇ってきました。夕映えの中月の出を待つ心、それを的確に詠まれていると感じます。(多田有花)

★月に聞く太鼓の音の遠きかな/下地 鉄
十五夜のイベントでしょうか、お祭でしょうか。月から聞こえてくるような太鼓が心にしみじみと響きます。 (安藤智久)

★秋光のアトリエに選る青き糸/後藤あゆみ
これから編み物の作品を作るのでしょうか。秋の光がたっぷりと差す明るいアトリエ。透き通った光に青い糸がとても鮮やかに目に浮かびました。 (安藤智久)

★十五夜の団子は白くまん丸く/高橋秀之
十五夜なればこそ、供える団子の白さ、丸さをとりわけ感じ取られたのでしょう。団子の鮮明さゆえ、より澄みわたる十五夜の美しさ、ほのぼのと明るい月夜を感じます。 (藤田洋子)
お月様に供える団子は白いまん丸で、里芋も白く丸い。芒や萩も供えると、月光が射して団子や芒、それに家族の影が縁に映ります。わいわいと見る月も、しんみりと見る月もそれぞれ美しく、子供の頃の情景が甦り懐かしく思います。 (津本けい)

★暮れてより十五夜の空近づけり/藤田洋子
★満月のその大きさに去りがたし/藤田裕子
★ランドセル選びに街へ秋澄む日/安藤智久

【入選/14句】
★軽々と月上りゆき中天に/井上治代
春の月と違って秋の月は軽々としている。色や光り方、からりとした爽やかな空気もそう感じさせる要因かもしれません。ピンポン球のようにぽんと上がる月を想像し、楽しくなりました。 (安藤智久)

★十五夜の川の流れもさらさらと/黒谷光子
十五夜のころは、夜に入ると涼しさが加わる時節です。その微妙な季節感を「さらさら」で表現され、同時に月の清々しい明るさも感じられます。 (多田有花)

★仏にも芋を供えて待宵よ/柳原美知子
仏さまの生前をよく知っていれば、思わず膝を交えてこの月を見たいと思います。月はあちらの世にも通じるといい、それらのことからしみじみと故人をしのばれている心境が伝わってきます。 (多田有花)

★十五夜の丘に人住む灯(あかり)かな/小西 宏
丘の上の家々の灯り、その一つ一つにそれぞれの暮らしがあります。その全てをやさしく煌々と照らす満月。情感あふれる十五夜です。 (後藤あゆみ)

★満月も街の灯りも光増す/多田有花
中天へと上るほど、満月も、月下の街の灯も明るさを増していきます。街のすみずみを照らし、輝く満月を仰ぐ喜びが溢れているようです。 (藤田洋子)
昨日の満月は当地でもこうこうと輝き、高層住宅街の灯りとよくマッチして、本当に明るい良夜でした。夜がふけるにつれて、いっそう明るさが増すようでした。 (小川和子)

★枝折戸を半開きにして名月を/迫田和代
お庭越しに中秋の名月をご覧になっておられるのでしょう。枝折戸をちょっと開いて、まるでお月様の到来をお待ちになっているようですね。のんびりとした、風情のある句です。 (小西 宏)

★吹く風を半身に受けて花野ゆく/小川和子
涼しい秋の風を斜めに受けて、広々とした花野をゆく。花の色と草のなびきが豊かに見えます。 (小西 宏)

★西国巡礼の友の便りや月今宵/渋谷洋介
お友だちからの便りを得て、今はどこを巡っているのだろうか、この月を眺めているだろうかと、懐かしく感じておられたのでしょう。 (小西 宏)

★酔芙蓉シャッターチャンス定まらず/祝恵子
朝、昼、夕方と花色や形が変化してゆく酔芙蓉、その時その時の美しさに見とれてしまいます。ついついシャッターチャンスが定まらず、一番美しい花の姿を撮ることに迷っておられます。 (藤田裕子)

★外に出れば容整え月高し/桑本栄太郎
十五夜の夜。屋外に出れば言うことのない満月が高々と夜空に輝いている。澄んだ秋の空の気持ちよさがうかがえます。 (高橋秀之)

★山風の噴煙流る良夜かな/小口泰與
山風にのって噴煙が流れる良夜。火の山を近くにすれば、こんな良夜もある。(高橋正子)

★天高し遠く赤城の勇姿かな/足立 弘
赤城山が遠くに見える。天高くなれば、赤城の山容がますます雄姿と、目に映る。(高橋正子)

★天高く動くともなき観覧車/古賀一弘
秋空高く観覧車が見える。ぐるぐる回るのではなく、ゆっくりと少しづつ回って一回転します。動いていないような観覧車を見ていると、すっかり秋の色となった空が広がっていて、秋を実感されている詠者を思いました。 (津本けい)

★満月やりりと呼びあう虫の声/Fheidi
満月が煌々と照り輝き応えるかのように虫が鳴く。その声は互いを呼んで語り合っているよう。読者に爽やかな月の夜を思い起こさせる素敵な句です。 (津本けい)


■選者詠/高橋信之
★一せいに空に傾ぎて竹は春
★つくつくぼうしひとり散歩の吾に親し
★のぼる満月東の丘に明らかに

■選者詠/高橋正子
★むらさきの淡き野菊を撮り忘れ
撮り忘れたにもかかわらず、野菊の花がしっかりと心に焼き付いています。柔らかな詠み方で読み手の心の中にも紫の淡い野菊が花開くようです。(後藤あゆみ)

★満月にさっぱり草の刈られたり
★秋蝶の舞いあう空のよく晴れし


■互選高点句
●最高点(8点)
★野の草を揃えて活けし良夜かな/河野啓一

●次点(6点)
★碑も草木もしんと月の庭/黒谷光子

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/藤田洋子)

■十五夜ネット句会全作品■

2011-09-13 09:28:12 | 200709
■全作品/26名78句

No.1 小口泰與
01.榛名湖の白波光り今日の月
02.山風の噴煙流る良夜かな
03.満月や畳に伸びし木々の影

No.2 小西 宏
04.十五夜の丘に人住む灯(あかり)かな
05.我いつか幼なにあらず稲光
06.無花果と聞けば生ハム酒の欲し

No.3 高橋秀之
07.十五夜の団子は白くまん丸く
08.ひとときも止まることなし秋の雲
09.大空の青さに消える秋の蝶

No.4 古賀一弘
10.満月やけんけんの影跳ね回る
11.喜寿傘寿共に祝ひて温め酒
12.天高く動くともなき観覧車

No.5 桑本栄太郎
13.鳴きに来て尽きぬ哀しみつく法師
14.望月の天に雲なき孤独かな
15.外に出れば容整え月高し

No.6 黒谷光子
16.十五夜の川の流れもさらさらと
17.絶え間なき水音に競う虫の声
18.碑も草木もしんと月の庭

No.7 河野啓一
19.満月の光虚飾を寄せつけず
20.野の草を揃えて活けし良夜かな
21.煌々と月照る夜や杖の道

No.8 足立 弘
22.満月やスペースシャトルか星流る
23.秋晴れの電話の話すっきりと
24.天高し遠く赤城の勇姿かな

No.9 後藤あゆみ
25.満月の澄みいてあまねく地を包む
26.秋光のアトリエに選る青き糸
27.野に入れば蝗四方に飛び跳ねる

No.10 迫田和代
28.土手道を先に行く人月低し
29.枝折戸を半開きにして名月を
30.消えそうにでも荒々し秋の潮

No.11 高橋正子
31.満月にさっぱり草の刈られたり
32.秋蝶の舞いあう空のよく晴れし
33.むらさきの淡き野菊を撮り忘れ

No.12 柳原美知子
34.初秋刀魚の銀の輝き揚ぐ港
35.仏にも芋を供えて待宵よ
36.名月や甍は青き海となり

No.13 津本けい
37.遠く住む吾子思わるる満の月
38.ブナ林をこげら打つ音の澄み渡る
39.遠山の涯まで遥かいわし雲

No.14 小川和子
40.刈り跡の静けさに出ず夕満月
41.稔田の稲穂さらさら充実す
42.吹く風を半身に受けて花野ゆく

No.15 渋谷洋介
43.西国巡礼の友の便りや月今宵
44.「夜と霧」終夜ひたすら読み耽る
45.吾亦紅異国の古刹道険し

No.16 下地 鉄
46.月に聞く太鼓の音の遠きかな
47.疲れるまで遊びし頃の良夜かな
48.残されて又見る月も同じ月

No.17 高橋信之
49.一せいに空に傾ぎて竹は春
50.つくつくぼうしひとり散歩の吾に親し
51.のぼる満月東の丘に明らかに

No.18 藤田洋子
52.まだ西に残る明るさ月を待つ
53.暮れてより十五夜の空近づけり
54.家々の灯のみずみずし月今宵

No.19 藤田裕子
55.月光の一筋とどく青畳
56.佇めば虫の音清し風清し
57.満月のその大きさに去りがたし

No.20 多田有花
58.満月も街の灯りも光増す
59.名月を有明の峰で仰ぎけり
60.灯の下にそれぞれ暮し良夜かな

No.21 祝恵子
61.見てごらん満月だよとメールうつ
62.並べたる月見だんごは目の前に
63.酔芙蓉シャッターチャンス定まらず

No.22 佃康水
64.農道の虫鳴く闇に隙間なし
65.松が枝の暮れて明るき無月かな
66.十五夜や園に残さる砂団子

No.23 安藤智久
67.リハビリの姪は遠くに月今宵
68.湯へ通う人と行き交う月の夜
69.ランドセル選びに街へ秋澄む日

No.24 井上治代
70.厳かに秋夕焼けにつつまれる
71.肩並べ舞い上がりたる秋の蝶
72.軽々と月上りゆき中天に

No.25 Fheidi
73.満月やりりと呼びあう虫の声
74.遠き友見る月は同じ空の月
75.夕陽落ち風そよと吹く初秋かな

No.26 古田敬二
76.我が街を遍く照らして月今宵
77.虫の棲む草原の上今日の月
78.実るとは輝くことよねこじゃらし

■十五夜ネット句会選句箱■

2011-09-12 22:17:59 | 200709
■選句箱■

■清記/26名78句

01.榛名湖の白波光り今日の月
02.山風の噴煙流る良夜かな
03.満月や畳に伸びし木々の影
04.十五夜の丘に人住む灯(あかり)かな
05.我いつか幼なにあらず稲光
06.無花果と聞けば生ハム酒の欲し
07.十五夜の団子は白くまん丸く
08.ひとときも止まることなし秋の雲
09.大空の青さに消える秋の蝶
10.満月やけんけんの影跳ね回る

11.喜寿傘寿共に祝ひて温め酒
12.天高く動くともなき観覧車
13.鳴きに来て尽きぬ哀しみつく法師
14.望月の天に雲なき孤独かな
15.外に出れば容整え月高し
16.十五夜の川の流れもさらさらと
17.絶え間なき水音に競う虫の声
18.碑も草木もしんと月の庭
19.満月の光虚飾を寄せつけず
20.野の草を揃えて活けし良夜かな

21.煌々と月照る夜や杖の道
22.満月やスペースシャトルか星流る
23.秋晴れの電話の話すっきりと
24.天高し遠く赤城の勇姿かな
25.満月の澄みいてあまねく地を包む
26.秋光のアトリエに選る青き糸
27.野に入れば蝗四方に飛び跳ねる
28.土手道を先に行く人月低し
29.枝折戸を半開きにして名月を
30.消えそうにでも荒々し秋の潮

31.満月にさっぱり草の刈られたり
32.秋蝶の舞いあう空のよく晴れし
33.むらさきの淡き野菊を撮り忘れ
34.初秋刀魚の銀の輝き揚ぐ港
35.仏にも芋を供えて待宵よ
36.名月や甍は青き海となり
37.遠く住む吾子思わるる満の月
38.ブナ林をこげら打つ音の澄み渡る
39.遠山の涯まで遥かいわし雲
40.刈り跡の静けさに出ず夕満月

41.稔田の稲穂さらさら充実す
42.吹く風を半身に受けて花野ゆく
43.西国巡礼の友の便りや月今宵
44.「夜と霧」終夜ひたすら読み耽る
45.吾亦紅異国の古刹道険し
46.月に聞く太鼓の音の遠きかな
47.疲れるまで遊びし頃の良夜かな
48.残されて又見る月も同じ月
49.一せいに空に傾ぎて竹は春
50.つくつくぼうしひとり散歩の吾に親し

51.のぼる満月東の丘に明らかに
52.まだ西に残る明るさ月を待つ
53.暮れてより十五夜の空近づけり
54.家々の灯のみずみずし月今宵
55.月光の一筋とどく青畳
56.佇めば虫の音清し風清し
57.満月のその大きさに去りがたし
58.満月も街の灯りも光増す
59.名月を有明の峰で仰ぎけり
60.灯の下にそれぞれ暮し良夜かな

61.見てごらん満月だよとメールうつ
62.並べたる月見だんごは目の前に
63.酔芙蓉シャッターチャンス定まらず
64.農道の虫鳴く闇に隙間なし
65.松が枝の暮れて明るき無月かな
66.十五夜や園に残さる砂団子
67.リハビリの姪は遠くに月今宵
68.湯へ通う人と行き交う月の夜
69.ランドセル選びに街へ秋澄む日
70.厳かに秋夕焼けにつつまれる

71.肩並べ舞い上がりたる秋の蝶
72.軽々と月上りゆき中天に
73.満月やりりと呼びあう虫の声
74.遠き友見る月は同じ空の月
75.夕陽落ち風そよと吹く初秋かな
76.我が街を遍く照らして月今宵
77.虫の棲む草原の上今日の月
78.実るとは輝くことよねこじゃらし


★選句①:選句箱の全作品のなかから、あなたの好きな句を5句選び、その句の番号を選者名を付けて[コメント欄]に書き込んでください。コメントも1句に付けていただければ、幸いです。
★選句②:9月12日(月)午後8時30分から9月13日(火)午前9時までに選句5句を書き込んでください。コメントも1句に付けていただければ、幸いです。
★選句③:[名前欄]には、ご自身のお名前を、[タイトル欄]には、「選句」とお書きください。

★入賞発表:9月13日(火)午前に入選句を発表いたします。金・銀・銅賞には、後日賞品が送られます。楽しみにして、お待ちください。