1983年創刊 月刊俳句雑誌「水 煙」 その2

創刊者:高橋信之
編集発行人:高橋正子

オフ句会報(2008年4月号)

2008-02-14 18:49:02 | 句会報
■NPO総会記念オフ句会報

□日時 二月十日(日)午前十時
□場所 神奈川近代文学館

 前日の雪の影響で、路面凍結なども心配された横浜でしたが、幸いなことに、懸念されたお天気の影響も無く、水煙ネット2平成十九年度臨時総会が、神奈川近代文学館小会議室にて開催されました。
 臨時総会時のお茶菓子に、松山の藤田洋子さんより、山田屋まんじゅう、別子飴、ひなあられ、きんかんなどをお送りいただき、横浜の水煙ネット2の活動への温かいお気遣いを頂戴しました。また、信之先生お手製の、小倉ようかん(抹茶ゼリーのせ)も美味しくいただきました。
 臨時総会終了後は、休憩を挟み、小西宏さんの司会進行で、記念句会が開かれました。それぞれ、五句ずつを出句し、まず、清記、互選が済まされました。
 互選の後は昼食を摂りながら披講の時間です。昼食は、正子先生お手製の、小豆入り玄米おにぎりと香の物をいただきました。先生方が、芭蕉たちも食したであろう素朴な日本食のこころに思いを馳せましょうというメッセージと共にご用意くださったもので、よきものを食させていただきました。
 この日出句された句の数々は、早春を迎えての思いに溢れたものが多く、また、横浜での句会ということで、横浜らしい風景が織り込まれた句も印象深く残っています。
 神奈川近代文学館の施設利用が午後一時まででしたので、句会の続きは、場所を移し、文学館近くの喫茶店にて行われました。
 ひな祭りも近いということで、出席の男性の方々がワインと軽食をご馳走してくださいました。ワインをいただきながら、句会の続きの合間に、俳句に関する一歩踏み込んだお話や、横浜の水煙ネット2の今後の活動についてのお話なども交えられ、午後4時の解散まで、ゆっくりと歓談がされ、有意義なひとときでした。 (臼井愛代記)

作品
浅春のばら切り口の確かな円 信之
雪解けて水の朝日のきらきらと 信之
春寒の港のすべてすべて白 正子
つばき落ちる音の一会に朝厨 正子
雪解水もやい綱から舳先から 荘二
雪解水薔薇の道から幾筋か 荘二
吊橋の鋼線の列春来る 宏
寒明けて大楠の幹肥え太る 宏
風花に風の生まれるおにごっこ 加代子
春の陽の中から母へ電話する 加代子
春の雪落として竹林少し鳴る 愛代
声少し丸みを帯びて春の鵯 愛代