1983年創刊 月刊俳句雑誌「水 煙」 その2

創刊者:高橋信之
編集発行人:高橋正子

後記/2008年6月号

2008-04-12 20:15:54 | 後記
★本号は、通巻二九七号で、八月には、第三
百号を発行します。三百号という数字は、水
煙にとっての記念すべき数字で、水煙にとっ
ての最も重要な記念号となります。ここで一
区切りができるということで、創刊号からを
振り返ってみる機会を与えられた、というこ
とです。
★水煙三百号記念事業のメインとして、第二
期水煙叢書を刊行いたします。句集出版は、
俳句を作る者の最終目的で、俳句勉強の最終
結果となります。水煙同人の多くの方々のご
参加をお待ちしています。句集制作を楽しみ
ながらの結果をお出しください。
★水煙叢書出版についてのご案内を裏表紙に
掲載していますので、ご覧ください。気楽に
ご相談ください。        (信之)
★記念すべき水煙誌第三百号の発行を控え、
三百号にあたる9月号までの特集の準備が、
既に始まっております。まず、次号の7月号
特集は「明治を読む」。高橋信之先生が森鴎
外、藤田荘二さんが夏目漱石、池田加代子さ
んが正岡子規、私、臼井愛代が樋口一葉、そ
れぞれの作家の作品を取り上げて寄稿します。
続いて、8月号の特集は「夏祭り」。日本各地
から、三社祭(東京)、祇園祭(京都)、博多祇
園山笠(福岡)や、愛媛の地方の夏祭りを予定
しております。そして、9月号の「三百号特
集」には、高橋信之先生、正子先生に、記念
号を飾る文章をお寄せいただきます。その他
には、水煙が生まれた松山の地で、高橋先生
ご夫妻のお近くで、長きに渡って、水煙に関
わってこられた同人の方々にも寄稿いただく
予定です。皆様、楽しみにお待ちください。
(愛代)
★毎年、桜の開花予想が話題になる時期にな
ると、私は僅かながら焦燥を覚えます。何の
憂いもない、まっさらの心で花を迎えたいと
いう思い故なのですが、実際には何かしら抱
えたまま開花の日となってしまいます。それ
でも、咲き満ちていく花を見ているうちに、
身心がみずみずしさに満たされて、すっかり
花を満喫している自分に気づくのです。
★今月号の特集は「さくら便り」です。水煙
発祥の地・松山からは、おおにしひろしさん
が市内の由緒ある桜等を奥行き豊かにご紹介
くださいました。そして、久留米の國武光雄
さんより一本桜が池に映る美しさを、まえか
わをとじさんよりご郷里・滋賀の長浜城を取
り巻くような桜を、さいたまの大山凉さんか
らはご生家近くの古い桜の見事な様子などを、
また、秋田の丸山草子さんからは青い海を見
下ろす桜の興味深い由来を、それぞれお寄せ
いただきました。高橋正子先生からも、横浜
のご自宅近くの金蔵寺の桜を臨場感をもって
ご紹介いただいております。ご味読ください。
(加代子)