藤棚をぬけゆく風の空へ帰る
竹未だ皮脱ぎきらず荒々し
はつ夏の芭蕉の新葉に触れる空
東屋にひらく扇の白さやか
蕗の葉を揺らしどんどん御堂まで
山めけば草を掴みし手の青む
正午なる空中停止夏の蜂
葉桜の影の藍色神田川
涼しさよ谷戸坂の隅々水の音
葉桜の透き間を響くトランペット
竹未だ皮脱ぎきらず荒々し
はつ夏の芭蕉の新葉に触れる空
東屋にひらく扇の白さやか
蕗の葉を揺らしどんどん御堂まで
山めけば草を掴みし手の青む
正午なる空中停止夏の蜂
葉桜の影の藍色神田川
涼しさよ谷戸坂の隅々水の音
葉桜の透き間を響くトランペット