(21) 「蝦夷・蝦夷地・アイヌ」の描き方のちがい -18-
■まとめと考察 1/2
1 内容の過不足
・近代の部の内容が不足している。→ △ 育鵬社。
・内容が細かすぎる(=多すぎる)傾向あり。→ ここでは評価しない 。東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、学び舎。
2 古代における「蝦夷:えみしへの差別」という表現
・当時は近現代生まれの「人権・差別概念」は無かったはずなのに、中学生に完全な誤解を生む。→× 帝国書院。
※誤解を防ぐには、「差別」という新しい概念を表すあいまいな”抽象語”ではなく、当時の歴史事象:誰がどうしたか(≒事実)を書けばいい。
3 「先住民」「先住民族」という表現
・現代の北海道民からみるとまちがいなく「北海道(蝦夷地)の先住民(族)だが、「日本の先住民」と表現するのは”まちがい”。(※日本政府公式見解:アイヌ=「日本の少数民族」≠「日本の先住民(族)) → × 帝国書院。
4 「アイヌ差別」の描き方 ~現在、それは、日本国民全体が解決すべき課題なのか?~
~次回につづく~
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