佐賀県民の声 ~言わんと、なんも変わらんばい!~

実は日本には大昔から「村の寄り合い」や「民をいつくしむ皇室」などりっぱな日本的民主主義があった。ここは民の声の広場です。

【中学歴史教科書8社を比べる】230 「区別と差別」、「人権」について考える -8- ~2 区別と差別-8- ⑶ 一般的な、区別と差別のちがい 4~

2017年07月04日 | 社会・文化・文明

またまた《台風の北部九州異変》・・・午前8時現在、台風3号はすぐ近くにあるはずですが、唐津市では”そよ風”が吹いている。

台風8号(h26.7)の「事実」を直視しよう。~九州北部はh8年頃から台風の風害はほぼないということも~

台風情報は《事実》をきちんと報道しようよ ~「h27年7月26日夜、台風12号九州上陸」の事実~

台風12号(h28)で、またまた《北部九州接近消滅の法則》が発動

 毎回、学校が休校になり、催し物がたくさん中止になるが、唐津市付近ではいつも”空振り”・・・”異常”現象だからしょうがないが、気象庁も報道機関もまた”そよ風という事実”を無視するんでしょうね…

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2 「区別と差別」について考える -8-
⑶ 一般に言われている、「区別」と「差別」のちがい 4/n(※「差別」の定義はとても難しい! まだ定義はしないで慎重に考えていく。) 

 

② ウィキペディアや辞書などで、区別と差別のちがいを調べてみる。2/n 

~前回 : 最後に検討すべきは、「ひどい」という、《”価値観や感情にもとづいた評価” を表す形容詞》の意味~

 そこで、他のいくつかの「差別」の定義について、「ひどい」にあたる意味をどんな言葉で表現しているか調べてみる。

 

●<デジタル大辞泉:「差別」>より

 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。「両者の差別を明らかにする」

 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。「性別によって差別しない」「人種差別」

 

 1では「区別」と同義(同じ意味)であることを示し、2では「区別」した後の「扱い」の仕方を示している。

  1.  「取り扱いに差をつけること」=他とちがう扱いをすること。これは「ひどい」ことと言うわけにはいかない。例えば、どんな仕事をするときでも、”差をつけて取り扱う”ことをしないと、おおむね ”何も仕事をしていない”ことになってしまう。

 

「ひどい」≒「他よりも不当に低く取り扱うこと

 

※1「不当に」=正当ではなく。不適当に。不適切に。 (お知らせ:ここから後は、当ブログの編集画面の不具合により、「改行」がどうやってもうまくいきません。)

  1. 「不当」という言葉には、”実質的な意味”はなく、ただ、《その”表現者”が「不当・不適当・不適切」だと判断・認定しているということ” を意味している。
  2.  (「実質的な意味」…その言葉が、ある外的事象を表している場合には”その外的事象そのもの”が「実質的な意味」だ。。上記の《表現者が、ある事象(取り扱い)について「不当だ」と判断・認定している》というのは、”価値的に正当ではないと判断・認定”しているのであって、その「判断・認定」は、万人が認識できる「外的事象」ではなく、当事者である表現者しか認識できない「内的事象」である。 /「表現者」=書き手、話し手、描き手、作り手…をまとめて言うときの総称)
  3.  そろそろ、うんざりしている人がいるでしょうね。次回に紹介する予定ですが、「差別を定義する」のは哲学者も避けるほどの難しい作業だ、と言われています。ここではその作業に(無謀にも)取り組んでいるので、我慢できる方はつきあってください。)
  4. ※2「(他よりも)低く(取り扱う)
  5.  「低い」という言葉:形容詞にも、「実質的な意味(=ある外的事象そのものを指す)」はない。
  6.  一般的には《事象Aと事象Bのいろんな位置関係》のうちの、「上下関係」を表す(=意味する)。「AはBより低い。」という、”2つの事象を比べるときに使われる文形式”で表される。
  7.  この文で使われている「低く」は、もちろん「空間的な上下関係」を表しているのではなく、その意味を、他の関係を表すために、”比喩(ひゆ)的に流用する” という表現方法。
  8.  身分の上下、位の上下、能力の上下、収入の上下などの「上下」という表現は、どれも(きちんと学問的に言えば)”比喩的表現”や”慣用的表現” であって、そのままで「定義」に使えるような「論理的(≒「実体科学的」)表現」ではない。
  9.  したがって、「他よりも低く取り扱う」という文全体が ”比喩的表現” ということになる。論理的表現ではないので、論理的定義には使えない。
  10. (無理やり言い換えれば、《特定の集団を、他の集団よりも「下」として認定し、「上」とはちがう、「下」にふさわしい扱いをする》という文になるだろうが、では、「上」や「下」ってどんな意味? と問われても、その意味内容を実質的に説明することはできない。「相対的関係」をどう説明しようとしても、堂々巡りになる。
  11.  (※「Aは低い」という表現は論理的には成り立たない。成り立つのは、「表現者(表わし手)」とその「受け手(=読み手、聞き手、見手・鑑賞者・観察者…)」の両方ともに、比較できる事象Bを前提に(想定)している場合だけ。 それがなくて、「Aは低い」とだけ言い張る人は、よほどおろかか、受け手をだましたいかのどちらかになる。
  12.  /<蛇足> 一般的に、このような位置関係や、大小関係、多少関係、古い-新しいなどの時間関係などの関係は、「相対的関係」と呼ばれる。あのアインシュタインの「相対性理論」の相対と同じような意味。確か、相対性理論には、”「観察者」がいなければどんな関係も認識できない”ということが(も)書かれているらしいが…)
  13.  つまり、「他よりも不当に低く取り扱う」という文は、「学問的」「客観的」な、論理的定義としては使えない。
  14.  ただし、日常的な、「情緒的」「感情的」「主観的」「政治的」定義として使うことはできる。とても危うい使い方だけど…
  15. ~しつこく続く。次回はたぶん、ある団体の定義を検討することになるだろう~  

 

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