佐賀県民の声 ~言わんと、なんも変わらんばい!~

実は日本には大昔から「村の寄り合い」や「民をいつくしむ皇室」などりっぱな日本的民主主義があった。ここは民の声の広場です。

【中学歴史教科書8社を比べる】237 「区別と差別」、「人権」について考える -14- ~3 「人権」 -1-  ⑴言葉と現実世界との関係~

2017年07月11日 | 社会・文化・文明

~「区別・差別・人権」の項:前半のまとめ~
【定理1】結果事象Aが「差別事象」と認定されるには、①Aが差別事象である可能性があること、②Aが生じた直接的な原因(の一つ)として、ヒトBの内心の「差別心」があること、の二つが③両方とも、認定されなければならない。(※差別認定は、上記3つの必須条件がそろう必要がある。=どれか1つでも欠けたら、それは差別事象とは言えない。)
【努力義務1】差別認定者には、当事者である被差別主張者と差別被疑者のほかに、《公平で合理的な判断ができる(と思われる)第三者》を加えるのが望ましい。(※「第三者」=裁判官、人権擁護委員など。/以上とは別に、要望があれば、各当事者の協力者や弁護人なども認めなければならない。)
【「差別」の定義】(現段階の案)
・差別1=区別+仲間はずし行為
・差別2=特定の集団Aが、特定の属性をもつ集団Bとそれに属する個人B´に対する差別心をもち、B・B´の不利益になる仲間はずし行為をすること。(※今後、「差別心」「不利益」「仲間はずし行為」の定義が必要)

 

3 「人権」について考える

 

⑴ 言葉(言語)と現実世界との関係

 ヒトが創り出してきたもののなかで、もっとも複雑でやっかいなものは、「考え、思想」。「人権」とは「人権思想」によって定義されるのだから、やはり複雑でやっかいだ。したがって、「人権」については、もっとも基本的なところから考えたい。

 

① 言葉があらわす(表現する)ものは、なにか? (=言葉の「意味」とはなにか) ~とばし可~

 現実世界のすべての事象は、外的事象と内的事象に分類できる。

 

●外的事象=物(自然物、人工物)+できごと(自然現象、社会現象) ← ヒトが指し示すことができる。→ 人々が共通体験できる。

●内的事象=脳内事象=欲求、感情、{考え:思考、思想など+{脳内バーチャル世界}。←自分しか認識できない。→ 言葉や映像を使って、間接的に(疑似的に)あらわす(示す)ことができる。

 

・{考え}+{脳内バーチャル世界}・・・これをとりあえず「思考」と呼んでおく。 (※{ }は脳内の内的事象であることを強調するときに使う記号)

 思考は、《さまざまな外的事象を脳に取りこんで創りあげつづけている、自分しか認識できない{世界}》のなかで、{「外的事象」}や{内的事象}を素材に使ってする脳内作業のこと。 

 ※「脳内作業」=思考により新しい{考え}や{世界}を作ること。
  
/思考が苦手なヒトは、さまざまな脳内作業のほとんどを ”前と同じように”などの ”反射的作業” ですませているらしい。(※現実対処の方法:仕事として、”効率的”ではあり、実際に効率的な結果になるかどうかは場合によるようなので、”反射的作業”そのものがよくない思考だとは言えない)。

 

 ”思考の材料は言葉”、であり、”思考の過程や結果を他者に対して説明する材料は言葉しかない” と言われている。

 ※1 自分の内的事象を表すのに、言葉、映像、音などを材料として使う「芸術的表現」という方法はある。それは「説明」ではない。

 ※2 「直観」や「直観的思考」と言われる”特殊な思考”では、言葉だけでなく、映像(視覚)、音(聴覚)などの「六感」に関するなにか、を使うらしい。

 ※3 《言葉をあらわす記号(材料)として使われる「音声」・「文字」そのものは、「外的事象:空気の振動というできごと(現象)・物」である。だから、だれでも認できる。認知⊂認識)

 

② ヒトAの{脳内世界}と、現実世界(=外的事象)の関係

 ”ヒトが思うこと” と ”現実” との間には、けっこうくいちがいがある。つまり、ヒトの脳内バーチャル世界と現実世界は、数学のような正確な ”1対1対応”をしているのではない。
(※ヒトB
は、ヒトAの脳内世界を直接認識することはできないが、ヒトAが表現(アウトプット)した言葉と、自分:Bが認識した現実世界を比較研究することで、ヒトAのくいちがいが間接的にわかる。あるいは、ヒトBが自分の ”ある外的事象についての認識” について、継続的に比較検証していけば、直接的にわかる。)

 つまり、誰の{世界}でも、それなりの個人的な「ゆがみ」(=傾向、偏向、バイアス、意識的あるいは無意識的な”情報変換”、などと呼ばれている)をもっている。

 だから、ヒトBが、《ヒトAの{考え}や{世界}》について、できるかぎり正確に知ろうと思うならば、Aが表現した言葉やAの人格・経歴・体験などを材料にして「ゆがみ」を想定しながら、想像したり推理したりする必要がある。

 (※他者の言葉は、「解釈」しなければ ”妥当な理解” にはならない。残念ながら、”他人の言葉をなんの疑いもなく信じてしまう人”は、何度も”痛い目”にあっているはず。)

 

 「人権(思想)」は、言葉で表現されている複雑な{(脳内の)概念}なので、理解するのはとてもやっかい。厳密(=原理的)には、そもそも ”一人ひとりちがう” ”個人的な”  考えなのだから。しかも、数百年(in西欧)の歴史をもっているのだから。

 

~次回、⑵ 西欧世界の「人権」の歴史と現状~   

<全リンク⇒ <区別・差別・人権を考える(挿入独立項)>223224225226227228229230231232233234235 /236(中間まとめと、⒅内リンク)/〔後半:人権〕237・ 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【中学歴史教科書8社を比べる... | トップ | 【中学歴史教科書8社を比べる... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会・文化・文明」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。