
7月にはいり、私は名古屋で初めての夏を迎えました。
春先から毎日が本当に暑く感じられて、
東京での夏の心地が、こちらでは5月頃から味わえるほど。
朝から日差しが強く、日陰のない通りを歩いて汗だくになる日々。

けして南国地域でもなく記録的な高温でもないのですが、
日照や湿度など、地域なりのさまざまな気象条件が体感温度を高めるようで、
慣れない私はすでに夏バテの気配。
過去に各地から名古屋へ越してきた経験を持つ友人たちも、
「最初の夏は慣れなくて大変だった」と口をそろえます

地元の方々にいわせれば、暑さの本番はまだまだこれから


思えば、東京も真夏は暑かった…、
それはきっと人の多さと都会のコンクリートジャングルに漂う、
人工的な暑さに支配されていただけなのかもしれません。

こんなに開放的な、太陽の下で汗をかく毎日が新鮮で、
身体の健康と肌の調子をととのえるため、
日々の食事にも配慮しながら過ごしているところです。

さて、春に地元の栄養士学校へ入学してはや三ヶ月が経ちました。
近況を案じてくださる東京や名古屋の方々の
心遣いが嬉しくて、心強い気持ちで頑張っておりました

学校は昔ながらの伝統校で、地盤と組織力が強く、
併設された大学や短大部にも自由に行き来ができる恵まれた環境。
こちらの地方は専門学校が少なくて、
愛知・三重・岐阜などを中心に東海全域から学生が集まってきます。
高校を卒業したばかりの現役生はじめ、
二〜三十代が中心の、とにかく賑やかな仲間たちに囲まれて、
私もそのひとりとして過ごす、楽しくも忙しい毎日。
入学以来、授業やサークル、そして体育祭など、
今月末には最初の本試験が始まり、夏休みからのゼミにも参加して…、
…なんだか高校と大学を足しあわせたような慌ただしい学生生活。

主婦をやりながら、時間をフル回転し、
いままで経験したことがないほど猛烈な勉強漬けですが、
コツコツと積み重ねて、だんだんと面白さも感じ始めています


先日は、サークル活動の関係で、
ある企業イベントの栄養相談をお手伝いさせていただきました。
ご年配のお客様方からも、
日々の食生活についておうかがいしながら、感じられたこと。
年齢を経て、さまざまな事情で独り暮らしをするようになり、
それでもついつい作りすぎた夕飯をもてあまし、
同じ料理が数日間続いたり、もしくは食べすぎたり…。
美味しい家庭料理で日本の食卓を支えてきた「お母さん世代」がいま、
あきらかに状況の変化を迎えつつあります。

ひとりきりの食生活は、健康維持が意外に難しい、
それは若者世代にとっても角度は異なれど、共通する悩みでは。
これが、世代ごとに独立した核家族があたりまえの社会構造が招く、
作れる人と食べられる人の配置バランスの崩れ、なのでしょうか。
「小さめのお鍋で、少しずつ作ってみてはいかがですか。」
いまの私はまだまだ見識が浅すぎて、こんなあたりまえのご提案しかできませんが、
打ち明けられたことだけでも満足を感じてくださったお客様方に感謝しつつ、
またひとつ、のぼるべき階段があることを知った気がします。

今月は、名古屋の中心部に佇む、お洒落で美味しいイタリアンレストラン。
※他にも出会った素敵なお店は「別冊版」へ掲載しています。

イタリアン『CLASSICO CUTINA(クラシコ・クッチーナ)』(丸の内_名古屋)http://www.classico-cucina.com/index.html
(地下鉄丸の内駅、伏見駅、久屋大通駅)
最寄りの丸の内駅を下車し、
交差点から北東へ二本ずつ通りを入ってすぐのところ、
白壁が日差しに眩しく、可愛らしいリストランテ。
名古屋でご活躍中の野菜ソムリエさんから、
この近辺でいちおしのイタリアンとしてご紹介くださったお店です。
間口を入るとすぐ、通路に沿って厨房があり、
ガラス越しにシェフたちからの歓迎を受けながら、
奥へ進めば明るいテーブル席が広がります。


フロアを仕切るグラス棚や、
一番奥の壁面に埋め込まれたワインの瓶底が印象的な店内。
白を基調に、さりげなくおかれた書棚など木目調のインテリアが、
ひとときをさらなるくつろぎの空間にしてくれます。
(メニュー)
・前菜マリネのお皿
北海道産帆立と茴香、パプリカとアンチョビ、茄子とトマトとオレガノ
・乳飲子仔羊のラグーと味平かぼちゃのタリアテッレ
・金目鯛のソテー 冷たい野菜のサルサカンパニョーラ
・自家製パンとオリーブオイル
・グレープフルーツのグラニータ、芥子の実のケーキ、ティラミス
・食後の温かいラテ マキャート
(お昼のテンダロッサコース3675円也)
※パスタとメインはプレフィクスです。







すっきりと透明感のあるシチリアの「インツォリア」と。
丁寧につくられたマリネはひと口ずつが楽しくて、
あとに続く手打ちパスタの食感、味わいもとても素敵です。
金目鯛はシチリア料理ならではの、旨み満載のひと皿

お魚に添えられた盛りだくさんのお野菜も、
ビネガーにひきたてられて、いずれも美味しい。

食後にいただく温かいラテがグラスにそそがれて、
お洒落なカフェタイムに…

都会の喧騒を感じさせないほっとひと息、のなかで、
私も『いちおし』に共感できるひとときを過ごしました。









