社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



京都みなみ会館で
映画「木屋町DARUMA」を見ました。



20時50分の回の上映後、
榊英雄監督らの舞台挨拶があるので、
劇場前には、たくさんのお客さんが。



実話系ライターだった作家・丸野裕行さんの小説を映画化。

身体障害者のヤクザが主人公なので、
持ち込んだ出版社から断られたという、いわくつきの作品。

結局、丸野さんは電子出版の会社を立ち上げて
電子書籍として刊行させました。

『木屋町DARUMA』予告編


5年前の事件で四肢を失い、
取り立て屋の嫌がらせ要員となっている
主人公・勝浦に遠藤憲一。

ひじから先の手と、ひざから下の足を失った映像は、
全編CGかと思いきや、カメラワークなどで対応した
アナログの部分も多かったとのこと。

勝浦の取り立てにより、
NGなしの風俗嬢に落とされる女子高生に武田梨奈。

デビュー作「ハイキック・ガール」から
アクション女優として活動してきた梨奈ちゃんですが、
人格が崩壊していく様を演じ切っています。

ハッキリ言って梨奈ちゃんの演技は微妙なのですが、
それが監督の狙いではないか?ということを
ラストで気づかされました。

「なぜ勝浦は四肢を失ったのか?」を軸に、
債務者と取り立て屋、裏社会でうごめくヤクザの人間模様を
どぎついまでの描写で描いてゆきます。

勝浦が債権者の家で脱糞したり
(大便はハウスククレカレーの甘口だそうです)、
勝浦の世話をするヤクザ・坂本が勝浦の部屋でゲロを吐いたり、
大便や吐瀉物が気分を悪くしない程度にリアルです。

四肢のない勝浦や、指詰め、「ツンボ」「カタワ」の言葉など、
インパクトの強い表現が見られますが、
絶妙な演出で不快感が高まらないようになっています。

ネタバレしない限度で言うと、登場人物は、
因果応報と言えば因果応報、
自業自得と言えば自業自得な結末を迎えます。

そうでない人もいるのですが。

ギリシャ悲劇みたいですね、と言えば
そうなるのですけど…



上映後は舞台挨拶。

原作者の丸野裕行さん、
主題歌を歌ったmasamiさん、
この映画が俳優デビューの鳥越聖史さん、
そして監督の榊英雄さんが登場しました。

丸野さんは、チャラいホスト系の風貌。

和服姿のmasamiさんは、現役の芸妓で、お茶屋さんの若女将。

「木屋町DARUMA」の題字は、masamiさんの御母堂(書家)が書かれたそうです。

鳥越さんはスキンヘッドにヒゲ、服の上からでもわかる筋肉と、
インパクトの強い風貌。

榊監督はワイルドな印象です。

それぞれの挨拶のあと、観客からの質問コーナー。

22時50分~23時15分くらいまで舞台挨拶でした。

ロビーで監督のサイン入りパンフレットを買い、
丸野さんとmasamiさんのサインもいただきました。

榊監督は劇場出口でお見送り。軽く会釈しました。



どうしても、どぎつい描写に目が行きますが、
この映画は京都を舞台にしたノワール映画です。

ウエットでもグロテスクでもないギリギリのラインで
フィルム・ノワールとして成立させています。

やっぱりこの映画は、映画館で見るべきですね。

DVDは来年発売されるそうですが…



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