上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

下ノ廊下を歩く(1日目 黒部ダム~阿曽原温泉)

2017年11月05日 | 山2017

【山 名】下ノ廊下  (富山県)
【日 程】平成29年11月2日(木)~4日(土)
【同 行】田,渡
【天 候】2日晴れ、3日快晴、4日雨
【ルート】2日松井田3:30==6:00信濃大町駅6:15==バス\1380==6:45扇沢7:30==トロリーバス\1540==7:45黒部第4ダム----12:40十字峡----15:00仙人ダム----16:20阿曽原
【行 程】日電歩道(黒部ダム~仙人ダム)16.6km、水平歩道(仙人ダム~欅平)13.6km
【地 図】
【温 泉】1日阿曽原温泉、2日祖母谷温泉(ばばだにおんせん)



 9月頃から1~2か月間しか歩けない
 年によっては全く開通しない黒部渓谷「下ノ廊下」
 何時かは行ってみたいと思ってたが、余りの混雑模様に躊躇していた
 しかし、阿曽原温泉小屋が閉まる11月に入ると僅かな期間すいている
 毎年この時期に行っているTさんに同行させてもらった



 
 信濃大町駅から扇沢行の大型バスには5人だけの乗車
 扇沢からトロリーバスで黒部第4ダムへ
 ダムサイトへ出るにはバスを降りて左だが
 下ノ廊下へは直進する



 
 すると、こんなところに出てくる
 阿曽原まで信濃大町からのバスで一緒になった5人で歩く
 結局、阿曽原まで欅平方面から登って来て
 雪渓の所で出会った二人以外に、人には出会わなかった



 
 トンネルから出てダム方向を見ると
 雪化粧の水晶岳?



 
 黒部第4ダム
 時季か時間か観光放水していない



 
 歩き始めると先には岩肌に細く刻まれた歩道が見える
 いよいよ下ノ廊下(日電歩道)の始まり



 
 ところどころ沢を横断するが
 狭いながらも歩道はしっかり整備されている



 
 花崗岩質の岩は風化しやすく岩雪崩の様な箇所が何か所かある
 何時降ってくるかわからない落石に注意しながら先を急ぐ
 毎年、雪崩や落石で傷んでしまう歩道の整備は大変だろう



 
 尾根を巻くところは樹林帯があり
 崖から離れるのでホッとする
 紅葉もマズマズ



 



 
 ところどころ残る岩の様な雪塊



 
 どう設置したのか、がけに張り出した片桟橋の歩道
 かなりの高度感がある



 



 
 眼下には崩れた岩の塊の様になった雪渓
 こんなのが降ってくればひとたまりも無い


 
 


 
 雪渓にかかる梯子
 阿曽原小屋の人が今日か明日にも外すそうだ
 下から来た二人組が梯子の左端を登る様教えてくれた
 真ん中を登るとグラついて下にずれるそうだ



 
 美しい雪渓だが
 梯子をハズされるとこの雪渓を超えるのは相当困難らしい

 
 
 


 
 見れば見るほど岩を削り、この歩道を良く作ったものだと感心させられる
 きっと開設時には多くの犠牲者を出したのだろう



 
 白い岩肌が白龍の様な白龍峡



 



 
 世界一新しい花崗岩?

 
 黒部市地域観光ギャラリーの展示より


 
 十字峡近くから紅葉の真っ盛り、良い時季に来た



 
 十字峡



 
 十字峡を過ぎても崖っぷちの歩道は続く
高さも荷物も怖くないT氏
 重いテント装備を持ってくれて感謝



 



 
 僅かな樹林帯で一息


 
 シャワーを浴びるところも(T氏提供)



 

 
 こんなところで渋滞したらどうなるのだろう
 S字峡付近 下は絶景だったが写真を撮り忘れ



 
 黒部第4発電所



 
 東谷吊り橋



 
 東谷


 
 仙人ダム
 
 ダム上流
 
 ダム下流



  
 ダム内通路
 渓谷やトンネルでGPSが衛星を上手く受信せず
 軌跡は乱れに乱れてしまった
 地図の赤線が今回の軌跡、青線が本来のルート



 
 
 黒部第4ダムまで続くトロッコ軌道
 昭和13年頃、岩盤温度が160度に達し
 作業員に水を掛けながら掘削工事を行ったり
 仕掛けたダイナマイトが自然発火するなどで多くの犠牲者を出したそうだ
 吉村昭のノンフィクション小説「高熱隧道」は、この先だろうか

 
 欅平駅のパネル

 
 
 仙人ダムを過ぎると
 また素晴らしい紅葉の道


 
 
 トンネルの土捨て場であった阿曽原のキャンプ場
 近くに欅平から仙人ダムへ走る軌道へ通じる横穴がある
 10月中は所狭しとテントが並んでいたそうだが
 今日は5張りで総勢7人



 
 紅葉を眺めながらの露天風呂
 天気も紅葉も風呂も良し、夜には月も出て
 ビールが何時もより美味しかったの言うまでもない

 

 
 


 崖に刻まれた狭い空中歩道を20km近く歩く
 雨の日にこの道を歩くことを想像するだけで怖くなる
 幸い天候に恵まれ絶景に感動の連続、天気にまず感謝

 また、重い荷物を背負ったテント山行はもう無理だと思っていたが
 Tさんが荷を負ってくれたお陰で無事ここまでたどり着けた
 ありがとうTさん、念願叶いました
 明日もよろしくネ
 
 
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