万事塞翁が馬

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身勝手な『正義の味方』イーホームズ藤田社長

2006年01月15日 | 社会
さて,藤田社長によれば,アトラス設計の渡辺氏はどうも悪者のようだ。
イー社12/18のHPには藤田社長がそう確信するに至った経緯が記されている。

藤田社長の理解によると,

1)計画変更すべきでない物件に関し,渡辺氏が変更を勧めた。
2)計画変更は「公文書偽造」である。
3)10/21の渡辺氏助言に従って計画変更していたら,
  10/24のガサ入れの際イーホームズは公文書偽造でもっていかれた
(したがって,渡辺氏はイーホームズを陥れようとする「闇」サイドが差し向けた人間だ)

ということのようだ。
ううっ,恐ろしい世の中だ。

まず,笑っちゃったのは,
『建築確認」を下すべきではない物件に,確認証を交付した自分たちの責任には全く触れていないことだ。
「盗人猛々(ぬすっとたけだけ)しい」ってフレーズってよく分からなかったんだけど,
これって,まんま?。

ま,それは措くとして,
この場合の『計画変更」は本当に公文書偽造なのかしら?
建築基準法の6条を見ると,『計画の変更」ができるのは『確認を受けた建築物」だ。
渡辺氏が指摘した姉歯物件は,間違いとはいえ,イーホームズが確認証を交付している。

もひとつ言っておくと,
『計画変更」を行うのはイーホームズじゃなくて,建築主。
万が一,公文書偽造に相当するとしても,罪を問われるのはあなたじゃないからね,藤田社長。

だめ押しで言っておけば,
渡辺氏が勧めた計画変更が『公文書偽造」ならば,
1年半前に同様の変更を行った日本ERIや建築主から,とっくに逮捕者が出ているはずだ。

藤田社長はHPに
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渡辺氏は、確かに、10/21に北千住の物件を計画変更すればよいといったとのことでした。建築士のあなたが、公文書偽造となるそんなことを何故言ったのかを問い詰めると、手が震え顔が引きつりました
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って書いているけど,
これ,まったく筋違いのいちゃもんをつけられた渡辺氏が怒っているようにしか見えないのよね。

例えば,坂道に路駐しようとした人をたまたま見かけて,
『駐禁の表示ないですけど,ここはよく切符切られるんですよ」
って教えてあげたとして,その相手に,
「そんなこと言うあんたは警察のまわし者だろ!」って言われたら,
怒りで「手が震え顔が引きつり」ません?

こんな具合で,藤田社長が信じ込んでいる『謀略説」は成り立ちそうにないんだけど,
偽装が明らかになった時点で,特定行政庁に連絡をしていないイーホームズの不作為は大いに問題がある。

確認検査機関は『確認』はできるんだけど,『取消」はできない。
取消を行えるのは特定行政庁だけだ。
多くの方が指摘している通り,イーホームズはまず,特定行政庁に通報し,建築確認を取り消してもらうべきだったのだ。

藤田社長は上記HPで
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国交省は、この事件解明に消極的で10/26から2週間も放置しました。
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なんて憤ってみせるけど,国交省より先に連絡すべきところがあったでしょうに,もう。
火事が起きたら119,泥棒なら110。
イーホームズがやった行為は,泥棒なのに119にかけているようなもの。

さてもう1つ,
渡辺氏「闇」サイドの人間説の根拠として藤田社長が挙げるのは,
「2年半前のグランドステージ稲城の偽造を知っていた』という事実だ。

藤田社長は渡辺氏を問いつめる。
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なぜ2年半も前のことを知っていたのか?知っていたのならそのときに通報すればよかったのではないか?
(中略)
1年半前にERIではじめて知ったというのは嘘じゃないか、
ずっと偽造がされてきたことを知っていたんじゃないか(上記HPより)
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いよっ,カッコいいぞ!

事実関係は知らない。
だけど『2年半前のことを後になって知る」って可能性もあるよね。
このあたり,今日,イー社のHPに何か書かれているみたいだから,
あとで見に行ってみるね。