みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

5/20 ゼミ活動報告

2016-05-25 02:37:16 | ゼミ活動
今年こそ毎週更新を。早速遅れ気味ですが、セーフです、セーフ。

5月に入り、新歓イベントも終了し、2週にわたる前年度活動報告も済ませ、ついに今回から勉強会としてのゼミが始まりました。1回生の皆さんにとっては待ち望んだ週であったことでしょう。期待に見合う発表はできていたでしょうか?

さて、今回は初回ということもあり「農薬概論」と題し、農薬に関する幅広い話題に触れ、今後のゼミの予備知識としてもらう、はずでした。
はずでした。
目論見ははずれ、話せたのは日本の農薬に関する法や制度についてと、具体的な農薬3種の紹介のみとなってしまいました。概論にしては、いささか偏りすぎています。できることなら90分×15回は欲しかったところです。

悪あがきとして補足を試みると、今回の裏テーマとでも呼べるものは視点の多様化でした。

一口に農薬問題といってもその切り口は様々です。農業技術や環境、食の安全だけでなく、今回話した法や制度、専門家・非専門家間の認知の差なども問題として取り上げることができます。
また、農薬の安全性をとってみても、対象が消費者であるか、環境であるか、農業従事者・工場労働者であるかによっても見るべき性質は異なってきます。

さらに、普段否定的に見がちな農薬ですが、選択性付与のための発想はなかなかおもしろいです。グリホサートの‘選択性がないなら作物に耐えてもらえばいいじゃない’というのも、その是非はともかく、発想の転換としては秀逸です。他にも、蛹への変態の阻害など、防除対象と非防除対象との差異の突きかたには見どころが多いです。

1回生を迎え、人数を増した農薬ゼミ。人の数だけ考え方は違います。これから、今までにない発想や着眼点がたくさん得られると思うと楽しみでなりません。

(農・応生2 モリタ)




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